会社に“情熱”を取り戻すクレドの作り方
クレドが「考えて動く」社員を育てる!- 一枚のカードで成果を上げる「奇跡の改革」
日本クレド(株)代表取締役 吉田 誠一郎
今回の著書は、
「クレドが『考えて動く』社員を育てる!-一枚のカードで成果を上げる『奇跡の改革』です。
会社に“情熱”を取り戻すクレドの作り方
第3章 会社に“情熱”を取り戻すクレドの作り方
第1ステップ
キックオフ 経営者と社員の意識を近づける
クレドを作る過程こそが最高の浸透作業
さぁ、クレドの作り方に来ました。
私も少しワクワクしてきました。
リッツ在籍中、毎日毎日クレドを読み返し、
クレドから質問をもらい、考え、仲間達とディスカッションしてきましたが、
社会人一年目からクレドに接していたと言うこともあってか、クレドがあるのが当たり前だったので、
クレドを作る事については、正直、考えた事が恐らくなかったと思います。
クレドの本当の大切さ、重要さ、偉大さに気づくことができたのは、
リッツを退社していくつものホテルで働かせていただいてから、でした。
話をクレド作りに戻して、著書の吉田氏がクレド文章化を8ステップで紹介されており第一ステップは“キックオフ”
以下抜粋
キックオフは、経営者と開発委員会で一緒に各事業部や支店や店舗をまわり、
車座になって社員と理念の話をすることから始めます。
ここの部分を読ませていただいて、リッツ在籍中クレド作りを考えた事はありませんでしたが、
実はリッツでとても近い経験をさせていただいた事を思い出しました。
リッツ大阪オープンから半年くらい、
私が勤務していたレストランのスプレンディードは問題が山積していました。
そこで、当時リッツで一番の敏腕マネージャーであった大原さんが、
スプレンディードに移動になり、わずか数か月で問題を解決しスプレンディードを立て直したのです。
その時、最初にしたことの一つが、今回のこの“キックオフ”と言える行動でした。
出勤しているスタッフを毎日のようにレストランの裏方の小部屋に集め、
一人一人
「ホテルとは」
「サービスとは」
「社会人とは」
そして、
このスプレンディードと言うレストランのあるべき姿、あるべき理念を熱心に語ったのです。
もちろん、新しい取り組みに抵抗するスタッフもいました。人は変化を恐怖したり嫌ったりするものだからです。
しかし、3か月後には、スタッフの意識はプロフェッショナルに成長し、店の売り上げは向上し経費は大幅に削減されたのです。
著書の中で吉田氏は(以下抜粋)
でも、一人ひとりに訴えていくことは大事です。
なぜなら、このときほど社員が理念を正面から考え、向き合う濃密な時間はないからです。
大原さんのおかげで、私はこの濃密な時間を経験させていただいたと感謝しています。
そして、私は、リッツのクレドとは別にスプレンディードのクレドが作られる“キックオフ”を経験させていただけた。と、
今になって気づく事ができ、今回の著書の吉田氏に感謝しています。
著者/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。