リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと
今回からそのエッセンスを学ばせていただく本は、2004年12月に出版された日本においてリッツ本の元祖、林田正光氏の「リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと」です。
林田さんは、私がまだリッツに在籍中は他部署の上司であった事もあり、あまり面識もなかったのですが、彦根で独立し「バスティアン クントラーリ」を私が開業する際、なんと偶然にも彦根で一番のホテルで社長兼総支配人をされていました。
林田さんが近くのホテルで社長をされている事を、そのホテルで働く友人に聞き、ご挨拶に伺い、それからは二人でお茶をさせていただける様な仲になり、バスティアン開業の際はお客様第一号になってくださった方です。
今こうしてクレドを広める活動をしていることを、直接ご報告できないことが本当につらいですが、私にとってはもう忘れられない方。
そんな林田さんが、ホテルの従業員の皆さんと共に当店に食事に来て下さった時の話題はいつも「ホスピタリティ」「サービス」で、話の結論はいつも「クレド」「ラインナップ(リッツ式朝礼)」でした。
林田さんいわく
「ラインナップなくして、クレドの浸透はなく、クレドの浸透なくして、ホテル組織での最高のサービス、ホスピタリティはない。」
でした。
そして、クレド導入、ラインナップ導入以前に必要な事であり大切な事こそ、著書の「はじめに」で紹介されている
「仕事をしていく前提として、いちばん気をくばらなければいけないことと言えば、それは人間関係であると私は思うのです。」
林田さんとランチやお茶をしながら、人間関係で苦労された話を幾つもお伺いする事ができた。
そう、林田氏ですらクレドの浸透、ラインナップの導入には苦戦されたのです。
なぜ苦戦するのか?どうしてリッツと同じ事をやっているのに結果が違うのか?
二人でいつも話し合いました。
そんな貴重な時間があったこそ、私は「失敗しないクレド導入マニュアル」をつくりあげる事ができたのです。
林田さんは、私にとって恩師と言える、素晴らしい方なのです。