著者:清水健一郎
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ゴールド・スタンダード/ジョゼフ・ミケーリ(著)

ゴールドスタンダード
ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー
世界最高のお客様経験を作り出す5つのリーダーシップ法
ジョゼフ・ミケーリ

リッツ・カールトンは、どうやって優れた人材を獲得しているのか?

ホテル、サービス業界のみならず興味を持つ方は多いと思います。
それに対して私も今まで沢山の質問をいただきました。

一番多かった質問は、やはり
「給料が高かったの?」

著書の中でもそれに触れており、他より高い給料を払って人を集めると言うやり方は、カンタンだが間違いなく間違っている。と言う事を伝えています。
私も全く同感です。

そして、社長のサイモン・クーパー氏は、著書のなかで

「心配なのは、当社がラグジュアリー産業だから、優秀な人材を集められると思われることです。そこで、当社の紳士淑女たちの経歴や生活水準が、他業種の人々となんら変わらないことを説明します。もちろん、特別な手当てなど払っていませんし、給料は同業他社と変わらないのです。すべては、人を選び、家族となった人々を教育した結果なのです。」

私も教育していただいき、家族の様にリッツに愛していただいた一人として、とても納得できる言葉です。

リッツ大阪開業の際、裏方に一歩入れば、冗談、お笑い交じりの関西弁が飛び交って、いましたし、給料も他のホテルの給料と変わりませんでした。

こんな事を言うと、同期達に叱られるかもしれませんが、特別に勉強ができた人、優秀な人はいなかった様に思います。

ただ、特別な個性を持った人ばかりでした。

当時の面接の焦点は、キャラクター重視。
しかもポジティブなキャラクターを重視して採用されていたと後で面接官をされていた方々に聞きました。

私がリッツの面接で経験した「面接者のポジティブなキャラクターを引き出す基本」は世界共通です。

そして、クレドでそのポジティブなキャラクターを最大限に生かし、苦手な点や欠点を教育で克服させたのです。

自身の持つキャラクターしかも、ポジティブな所を褒められ活かしてくれる会社に対して、テンションが上がらないスタッフはほとんどいないのではないでしょうか?

 

【編集後記】

クレドを研究している友松です。
本日の清水先生のコラムはいかがでしたか?

清水先生がうけたリッツ・カールトンの面接の話を以前聞いたことがあります。
圧迫面接のようなものや意地悪な質問は無かったそうです。
実際に清水先生はリッツ・カールトンに採用されたわけですが、面接の手応えは無かったと聞いています。

面接の最後になにか英語で自己PRしてくださいと言われ、用意してなかったけど分かる英語で自己PRをしたそうです。

今日のコラムを読んで思ったことですが、退職や転職の理由の上位はもちろんお金等の待遇面が上位ですが、同じく上位に『VISIONがない』というのがあります。
とくに若い人に多い退職理由です。

せっかく苦労して入った会社ではありますが、入社してみてこの会社って何やりたいのかよくわからない。と感じてやる気を無くして辞めてしまう。

清水先生はクレドを作るとき、クレドを作る前にはVISIONを作るように言われます。
VISIONもですがMISSIONもないとですね。

私もいくつかの会社にお世話になりました。

  • 社是、社訓があるのかないのかわからない会社
  • 社是、社訓があっても浸透していなかった会社
  • 交通安全のスローガンみたいな社訓? のようなものを唱和していた会社
  • 社是、社訓そのものが無かった会社

少なくとも私がお世話になった会社では、クレドはありませんでしたが、VISION、MISSIONもありませんでした。

難しいことは抜きにして、今いる会社で、会社の売上と自分の生活のため以外で何のために働いているのかがあると働く目的、自分の仕事に誇りと自信をもてるので、VISION、MISSIONはあるといいのではと思います。

給料が高いと確かにいい人材が応募してきますが、給料とか福利厚生って時間がたつと当たり前になってくることってないですか?
より高いお給料にこしたことは無いですが、働く人が自信や誇りをもてる仕事、職場だと最高だと思うのです。

だって、仕事の時間が8時間だったとして、1日の1/3時間をイヤイヤ過ごすよりも、自信や誇りを持てて楽しく働けたほうがとても健康的だし、働いている人も幸せだと思うのです。

8時間の仕事を楽しくできることだけでも、従業員にとって最高の職場と言えると私は思うのですがいかがでしょうか。

 

著者/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

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