クレドがあると売上がアップする理由 / 友松クレド研究
クレドを研究している友松です。
今日も1枚の「クレド」が組織を変える! という本を読んでクレドの研究をしています。
今日はクレドがあると売上がアップする理由がいくつか分かったのでコラムにしたいと思います。
著者の経営する税理士事務所はクレドを作って浸透させてからは毎年20%の業績アップを続けているそうです。
業績がアップし続けているというのは、あのジョンソン・エンド・ジョンソンにも通じますよね。
ジョンソン・エンド・ジョンソンはクレドを導入してから前年割れをしたことがないというのは、クレドマニア(汗)の中では有名な話です。
著者の会社がクレド導入後、毎年20%の業績アップを続けていられる秘密はクレドを導入して浸透させることで、組織が活性化したからだと分析されていました。
私もそうだったのですが、クレドって人材育成に効果があるものって思っていたんですよね。
クレド=人材育成、私と同じような考えの人も多いんじゃないでしょうか?
でも人材育成だけでは会社の業績がアップするなんて、そんなカンタンなものじゃあないですよね。
著者はクレドは人材育成だけでなく、もっと多面的に効果があるものだと言っています。
ではどう多面的なのかというと…。
企業と社員と顧客に対して効果があると言っています。
まず企業の場合は…
- ブランディング
- 顧客の定着
- 他社との差別化
- 顧客獲得
- 顧客満足
社員の場合は…
- 人材育成
- 人材採用
- 人事評価
- 社員の定着
- やりがい
- 企業文化の形成
- 従業員満足
- 権限委譲
顧客の場合は…
- 売上アップ
- サービスの質向上
など
企業、社員、顧客、それぞれ完全に別々に効果があるというだけでなく、それぞれに重なるところもありますので、きれいに分けることはできませんが、今紹介したような効果がクレドの導入・浸透で期待できるということです。
その一方でカリスマ経営者の企業はうまくいかなくなるとも書かれていました。
カリスマ経営は、属人的な個人の資質に頼る経営なので、社員は仕事を任せてもらえない、やりがいがない、給料が増えない。人が育たない、そして業績は上がらないといった悪循環になる場合が多いようです。
カリスマ経営者がいる企業でも業績をあげているところはありますが、経営者が変わってしまうと立ち行かなくなるというデメリットもあります。
クレドとは経営者が大事にしている経営理念を文書化したものです。
だから経営理念をクレドにして、経営者と経営理念を分離させることで、カリスマ経営から離れられると著者は書いています。
なぜかというと、クレドがカリスマになるからです。
おもしろい考え方ですね。
経営者と経営理念を分離することで、経営者の経営理念を客観的に見ることができるし、社員も経営者と同じ視点で経営理念を見て仕事に反映することができるようになると感じます。
何事も客観的に見れるようにするだけでも冷静に判断ができるようになるものですね。
《つづく》
《参考文献》1枚の「クレド」が組織を変える! / 実島 誠(著)
記事/友松はじめ
クレド勉強会 友松はじめ
勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる
現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中