著者:友松はじめ
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クレドと働く目的の関係とは?
こんにちはクレドを研究している友松です。

今回も『1枚のクレドが組織を変える』を読んでクレドの研究をしています。
今回はクレドと働く目的の関係が書かれている部分を読みました。

クレドを導入していない会社でも、すでにクレドを導入している会社でもクレドの役割が確認できる内容が書かれていました。

会社の目的は

  • 1つ目が経済
  • 2つ目が自己実現性
  • 3つ目が社会性になるそうです。

私達は毎日忙しく働いています。
フルタイムで働くなら1週間で40時間。
年間で約2000時間の貴重な時間を仕事や会社に費やしています。

この経済性と自己実現性と社会性の3つがバランスよく叶えられれば、働いている人にとって幸せということになります。

経済性とは簡単に言うと生活するために働くということ。
実現性とは昇進したり自分の好きな仕事ができて成果を得られるなどを自分のために働くということ。
社会性は、社会に役立ちたいとか他人のために働くということ。

著者は経済性も大事だし、自己実現性も大事なんだけれども例えば経済性、つまりお金のためだけに、生活するためだけに働くというでは仕事がうまくいかないと書いています。
また自己実現性、つまり自分のためだけに働くというのも仕事はうまくいかないと書いています。

それはそうですよね、私もそう思います。
だから社会性や自己実現性も仕事をする上で大切なのですが、まず最初に社会性を働く動機にするということで結果的に経済性や自己実現性も叶えられていくものだと書かれています。
この社会性を働く動機にするとよく、クレドとも相性がいいとのこと。

そこで、社会性をもって働くということがわかりやすく理解できる例が書かれていましたのでカンタンに紹介したいと思います。

3人のレンガ職人の話です。
レンガを積んでいる3人のレンガ積み職人がいました。

「あなたは何をしているのですか?」
と尋ねたところ、

1人目は、「親方の命令でレンガを積んでいます。」
2人目は、「高い塀を作っています。」
3人目は、「レンガを積んで立派な教会を作っています。この教会が完成したら多くの人がとても喜ぶはずです。」

と3人がそれぞれが答えたそうです。
1人目の職人は目的がなく指示されたことをしているだけ。
2人目は高い塀を作るということを目的にしてます。
3人目は多くの人々の役に立つことをしているということを目的にしてます。

これはピータードラッカー先生の著書に書いてある内容だそうで、仕事の目的や捉え方によって仕事への取り組み姿勢が変わることを教えてくれています。

やっていることは同じでも目的が違うとやらされ感は出ませんし、仕事に責任感が出てきますし、多くの人に役立つと思えばいいものをつくろうという意識になるのは当然です。

だから著者は経済性と自己実現性と社会性が仕事の目的なんだけれど、まずは社会性を目的に仕事をしてみてはどうだろうかと本の中で書いています。

実はこの社会性をもって仕事をするためのものが、私たちの身近に既にあります。
それは会社のミッションです。
会社のミッションは社会への貢献が書かれているものです。

会社全体でミッション実現に取り組むことによって、会社で働く人たちの社会性も育てることができるということを今回本を読んで学びました。

NLP の中にポジションチェンジというテクノロジーがあるのですが、人間は自分自身だと思っていても、場所や立場で知覚の捉え方が変化します。

このポジションチェンジでは、例えば自分だけの視点ではなく相手の視点に立って物事を考えてみることができる非常に役立つテクノロジーです。

ポジションチェンジは、また別の機会で説明したいと思いますが、会社で仕事をする時はやはり会社の中の自分であるという意識を当然持って仕事をする人がほとんどです。

だから、クレドといかないまでも会社のミッション実現のために従業員が意識を向けられるような仕組みを用意することができれば 、会社の中の自分という視点でミッションを叶えるにはどうしたらいいだろうか? どういう仕事をしたらミッションが叶えられるだろうか? という思考に変わってくるはずです。

そのために効果的なのが、リッツカールトンの朝礼『ラインナップ』です。
このラインナップのような仕組みを導入して、毎日従業員の方に意識づけするということで変わってきます。

仕事の目的は経済性と自己実現性と社会性があって、まずは社会性を働く動機にするとクレド導入がしやすいというお話でした。

最後まで読んでくださってありがとうございました。
また次回のコラムでお会いしましょう。

 

《つづく》

 

《参考文献》1枚の「クレド」が組織を変える! / 実島 誠(著)

 

記事/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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