著者:友松はじめ
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慈善活動でさえもお客様の得難い経験に

THE NEW GOLD STANDARD
ゴールド・スタンダード/ジョセフ・ミケーリ(著)

こんにちは。
クレドを研究している友松です。
今、ゴールド・スタンダードという本を読んでいます。

この本は翻訳本です。
そしてリッツ・カールトン本社を中心にキーマンになっている人たちにもインタビューした、まさにリッツの舞台裏を教えてくれる、とても楽しい本です。

11章 『持続可能性と管理』を読みはじめました。
ボランティア、慈善事業、社会貢献の話でリッツ・カールトンがどんな活動をしていてそれを続けていけるようにどのような工夫をしていて、そしてお客様との関係をさらに強くして収益にもつなげているお話です。

 

慈善活動でさえもお客様の得難い経験にしてしまう

前回、企業がおこなう社会貢献の活動も長く続けていくためには、収益も必要というお話を紹介しました。
収益といっても慈善活動ですからサービスでお金をもらうわけじゃありません。
慈善活動をするなかでリッツ・カールトンを知ってもらったり、利用客を増やしたり、新しいビジネスをスタートさせたり、従業員を育てたり。
そんなことが生まれる流れを作っていることがわかりました。

今回もスゴイお話を読みました。
コンゴ民主共和国で行われている絶滅危惧種の保護活動をリッツ・カールトンはやっていて、必要な物資を送るための箱詰め作業を従業員だけでなく取引先、そしてお客様までも参加してやっているそうです。
この箱詰め作業が社会的意義がある活動であることを説明した上で参加してもらっているそうです。

それから、従業員、取引先、お客様の中でも優秀な選ばれた人をコンゴ民主共和国に派遣して、絶滅危惧種の保護活動を学ぶという機会もあるそうです。
リッツ・カールトンが中心になって行っている慈善活動に参加することでリッツ・カールトンでサービスを受けるのと同じ、またはそれ以上の忘れられない体験をしている人たちがいるんです。

また、リッツ・カールトンを企業や団体が利用しています。
たとえばその企業や団体のなかでリッツ・カールトンが決めている一定の利用の基準をクリアしたグループの利用費用の合計10%を寄付しているそうです。

それを知った企業や団体は、それならこれからもリッツ・カールトンを利用しようじゃないか。
となっているようです。
恐るべしリッツ・カールトン。

 

まとめ

リッツ・カールトンでは社会貢献を行うにあたって、スグにはじめるのではなくて『長く続けられる』ことをまず考えるそうです。
その段取りがととのったら徹底的にやって続けていくそうです。
社会貢献はいいことだと思いますし企業が参加してくれることで活動も大きくなって貢献できる範囲も広がります。

でも参加している企業が継続して長く付き合ってくれないと、社会貢献自体が立ち行かなくなる可能性もあります。
そういうこともリッツ・カールトンはわかっているんですね。
世界各地にあるリッツ・カールトンが、それぞれ独自に地元に貢献する活動を行っていて、その数も種類もたくさんあり驚かされました。

企業が社会活動に参加する場合、直接ではなくて副次的なことで収益を得るようにして、そして長く続けられるような仕組みを考えて、やりはじめたら基本的にやめない。
そうするといいんですね。

《 つづく 》

 

ゴールド・スタンダード/ジョゼフ・ミケーリ(著)

 

 

この記事を書いた人/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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