THE NEW GOLD STANDARD ゴールド・スタンダード/ジョセフ・ミケーリ(著)
THE NEW GOLD STANDARD
ゴールド・スタンダード/ジョセフ・ミケーリ(著)
こんにちは。
クレドを研究している友松です。
今、ゴールド・スタンダードという本を読んでいます。
30冊近くあるリッツ・カールトンやクレド関連の本の中でリッツ・カールトンの本社や世界のリッツ・カールトン、それからリッツ・カールトンの経営陣を取材した本です。
書いているジョセフ・ミケーリという方は経営コンサルタントでリッツ・カールトンの他にもスターバックスに関する本も出版されています。
このゴールド・スタンダードを読みはじめる前に、ザッと本に目を通したんですが、リッツ・カールトンの舞台裏を教えてくれている本のように思いました。
日本訳のタイトルは『ゴールド・スタンダード』です。
でも、翻訳前のタイトルは『THE NEW GOLD STANDARD』
これも気になるところです。
リッツ・カールトン社長がサイモン・クーパーさんに変わってから、ゴールド・スタンダードのなかのひとつ、20個のベーシックが12個のバリューに変更になっています。
初版も2009年なので、取材時期もゴールド・スタンダードの変更と社長がサイモン・クーパーさんになってからだと思うので、そういうのも関係があるのかな?
と少しミーハー的な思いで読み始めています。
冒頭から、私にとっては興味深い話を知ることができました。
ノーと言わないサービスと紳士淑女
プロローグは、リッツ・カールトン社長のサイモン・クーパーさんが原稿を寄稿しています。
すごく興味深いです。
こんな一文が書かれていました。
かしこまりました……で、ご依頼はなんですか?(引用)
なんかおかしくないですか?
お客さんの要件を聞く前に『かしこまりました』って言うのってありえないですよね。
これは、リッツ・カールトンの『ノーと言わないサービス』がカンタンに理解できる一文です。
そしてサイモン・クーパーさんは、リッツ・カールトンの従業員のことを紳士淑女と表現しています。紳士淑女はリッツ・カールトンのモットーです。
この紳士淑女のことも、サイモン・クーパーさんからでてくるということは、紳士淑女のモットーもリッツ・カールトンにとって大切なものということがわかります。
セザール・リッツ
セザール・リッツさんがリッツ・カールトンの創業者だと思っていたのですが違うんですよね。
それはもちろん、この本を読む前から知っていましたよ。(汗)
ただセザール・リッツさんがどのようにリッツ・カールトンに関係するのかがよく分からなかったのですが、この本の冒頭から理由が分かりました。
セザール・リッツさんは、100年以上前に生まれた方で、スイスの羊飼いの13人兄弟の末っ子。
セザール・リッツさんはヨーロッパで『ホテル経営者の王』といわれた方です。
でも若い頃は、ホテルで働きはじめても、何度もクビになり、ホテルで働く才能は無いと言われたこともあるとか。
才能が無いといわれてすぐにあきらめることがいかにおろかなことなのかがよく分かります。
仕事でも何度も注意されて、自分にはできないとすぐに自分にレッテルをはることがありますが、レッテルは自分の可能性ひ制限をかけること。
それに注意している方は、意外に成長させてやろうとしてくれていたりします。
できないから、失敗が多いからと、自分には才能がないといってすぐにあきらめるのはよくないですね。
リッツ・カールトン式の朝礼、ラインナップがあれば、失敗してもプラスにかえることができるのではないかと思います。
リッツ・カールトンの買収
この本を読むまでリッツ・カールトン・グループが買収されていたなんて知りませんでした。
1990年にマリオットホテルがリッツ・カールトンを買収しています。
堅実な経営をしていたリッツ・カールトンでも1980年代からはじまった不況の影響をうけ、1996年には49%までマリオットホテルに株式を売却、その後100%の株式をマリオットホテルが保有することになったと書かれています。
買収後もリッツ・カールトンの文化や独自性は守られて、リッツ・カールトンは世界中にホテルの数を増やし続けています。
この買収は、リッツ・カールトンとマリオットホテルのマリアージュってやつですね。
まとめ
この本、ゴールド・スタンダードは他のリッツ・カールトン関連の本と比べると装丁も豪華で、そして分厚い。
読み応えがあります。
20個のベーシックは、クレドコンサルタントの清水先生から教えてもらっていましたが、12個のバリューは勉強しておりません。
この本から、ベーシックからバリューに変わった理由、そして意味が学べるのがとても楽しみです。
ベーシックは基本
バリューは応用
それくらいしかわかりませんので、これから楽しみに読みすすめていきます。
もちろん、リッツ・カールトンの舞台裏も含めて、その他のことも学んでいきます。
記事/友松はじめ
クレド勉強会 友松はじめ
勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる
現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中