社員には『ホスピタリティ』さえわかれば想いは伝わる理由 / クレドサクセス実践ブログ
今回からのコラムは、2018年7月に講演依頼をいただいたある企業様(製造業)の講演についてコラムを書かせていただいています。
前回、お話させていただいた様々な方々が持つ悩みは、結局、同じ悩であり、同じ悩みなので解決方法も同じ、そして、その解決方法は、「ホスピタリティ」だと言う事をお話して、終わりました。
言うことを聞いてくれない社員たち
では、今回は、もう少し深く「ホスピタリティ」についてお話させていただきます。
会社の従業員が、職場の仲間が、部活の部員が、サークルの仲間が、家族が、彼氏が、彼女が、子どもが私の言う事きいてくれない。
もっと環境を良くしようとアイデアを出しているのに協力してくれない。
環境を良くしたり、福利厚生を充実させても社員、従業員のモチベーションが低い。
コミュニケーションを取ろうと飲み会を企画して参加するように言っても、従業員がなかなか言うことを聞いてくれない。
こんなに相手の事を思って言っているのに・・・。
なんて経験、皆さんありますよね?
ここは身近な例でご説明していきたいと思います。
ホスピタリティを父と娘の関係で説明すると
例えば、
思春期の娘がいて、娘の事を思って、父親があれこれ言っているのに相手にされない。
話を聞いてくれない。なんてこと、ありますよね?
この原因は、父親の立場に立って、娘の気持ちにならず、娘に寄り添わずに娘に意見するからなのです。
でも、娘さんって、けっこうお母さんと仲が良いじゃないですか?
これは、お母さんって娘の立場に立って、娘の気持ちになって、娘に寄り添っているから仲がいいのです。
お父さんの言う事は聞かないのに、お母さんの言う事はきく。
ですから、娘と仲の悪いお母さんって、ここができていないのです。
娘と仲の良いお父さんは、娘の話をすごくよく聞きます。
私の経営するお店に、若い中高生の娘さんと仲良く二人で食事に来るお父さんが何人もおられますが、全員、ほんとうに娘の話をよく聞きます。
「父親である自分の話を聞かせよう。」なんて思っていないようですよ。
娘と会話の少ないお父さんは、娘さんとお話する際の焦点を「何を話せばいいのか?」ではなく「何を聞いてあげればいいのか?」に焦点を変えるとうまく会話が広がります。
そしてその時に必要なのが、ホスピタリティです。
娘の立場に立って、娘の気持ちになって、娘に寄り添うこと。
1回、2回チャレンジして、うまくいかなくて「娘の立場に立って、娘の気持ちになって、娘に寄り添っているのにうまくいかない。」なんて思ったら、まったく「娘の立場に立って、娘の気持ちになって、娘に寄り添うことができていなかった証拠ですよ。
1回、2回であきらめずに、
できるまで再度チャレンジしてください。
ちょっと話がズレましたが、お悩みのお父さん方にもう一つアドバイス。
今日、中には
「オレは男だし、娘の気持ちに寄り添うのは難しいじゃないか!」
と、言われるお父さん方、簡単な方法を一つ教えます。
それは、奥さんの事を愛しているという事を娘に知ってもらう事です。
奥さんの事を猛烈に愛している夫婦の娘さんで、お父さんの事が好きじゃない娘さんを私は、接客業を20年以上してきましたが、見た事がありません。
ここまで、父親と娘を例にあげました。
相手のために、一生懸命になっているのに、なかなか想いが伝わらないという点においては、社長も管理職も部活の部長も彼氏も彼女も、悩みの種類は一緒だと言う事を理解していただけたのではないかと思います。
ですから、社員や部下との解決方法も一緒なのです。
まとめ
「ホスピタリティ」
このホスピタリティを身に着ける事は、「難しい。」なんて思っていませんか?
そんな、ホスピタリティに満ちたコミュニケーションを取るのって「難しい」と思っていませんか?
実は、ぜんぜん難しくありません。
では、次回のコラムでホスピタリティに満ちたコミュニケーションを身に着ける事が簡単だと言う事をご説明させていただきます。
次号につづく
著者/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。