「自分らしさ」という保健室 / クレドサクセス実践ブログ
My Credo マイクレド / 浜口 隆則(著)・村尾 隆介(著)
「自分らしさ」という保健室
著書の中で著者は(以下抜粋)
「自分らしさが大切」
と言います。
確かに私もリッツで働き始めた頃、疑問に思っていた事に「なんでリッツは、こんなにも個性的な人ばかり採用したのだろう?」と言うのがありました。
各々の「自分らしさ」を大切にしてくれる会社だったと思っています。
しかし、著者も言うように「それは、自分らしくない」と言って、「自分らしさ」を振りかざし、自分を甘やかし、大変な仕事や人生の出来事から逃げる人が存在します。
私もそんな人をさんざん見てきました。
では、そもそも「自分らしさ」って、いったい何なのでしょうか?
自分事ですが、リッツにサービスマンとして入社した当初、「自分らしさ」は持っているようで、持っていなかったと思います。
元々私は、人見知りがひどく、人と接する事が苦手、俗にいう「空気が読めない人」だったのです。
でも自分の悪いところ、自分の弱いところを自覚していて、改善しなければいけないと思っていました。
そのため、ホテルのサービスの仕事に従事する事を選んだのです。
つまり、「なりたい自分」、「なりたい自分になる」ためのルールが必要だと思っていました。
リッツでの経験がなければ、20代で飲食店のオーナーになることも、結婚することもできなかったと確信しています。
著書の中で著者が言うように(以下抜粋)
自分の弱さを知らないと「自分らしさ」というのは、自分が自分を高めようとしない正当な理由、免罪符にさえなってしまいます。
自分の弱さを知り、自分とのことを考えられる人が、「自分らしさ」を本当に生かせるのです。
【編集後記】
クレドを研究している友松です。
本日の清水先生のコラムはいかがでしたか?
今は、自分らしさを大切にしたり、それぞれの個性を活かす、尊重するという風潮ですね。
上司が部下を飲みに誘っても、いっしょに行かないという選択が部下に出来てしまうのも、自分らしさの間違った捉え方があるのではないかと思います。
『同じ釜の飯を食う』なんていいますが、実際にそれを体験すると家族とまでは言いませんが、その人のひととなりが理解できるようになり、コミュニケーションも円滑になります。ちょっと失敗した、ちょっと厳しく対応したということがあっても、もっと大きな視点で相手を見ることもできるでしょう。
自分らしいとはどういうことでしょうか?
自分らしさは甘えるためにあるのではないと考えます。
清水先生のコラムで、人見知りだからホテル業界に就職したということが書いてありましたが、今の自分に無いものを求めて飛び込むという姿勢もあっていいと思います。
自分は頑張るのが嫌いなのだから、自分らしさを尊重して頑張らないなどは、社会では通用しませんし、一人で仕事をするわけではなく、たくさんの人の考えと、仕組みやルールの中で仕事をしていかなければなりません。
だから自分らしさは二の次。それに我慢できないのなら、自分で仕事を作るか、起業するかしないといけないでしょう。厳しいことを言うようですが。
クレドの導入でも思うのですが、ルールがある方が自由だったり、そのルールの中で自分らしさを出していくことはできます。
いや、制約がある方が考える範囲も狭くなるので、かえって自由になる場合も多いかもしれません。
その制約やルールをクレドにしてしまえば、導入した会社やお店の社員さんも日々のラインナップでディスカッションして、個性的な社員さんに成長するのではないでしょうか。
私が経験した職場の状況で言えば、制約やルールはありましたが、企画を考える場合は『そうきたか』というルールがあり、『そうきたか』と思える内容であれば、基本OKでした。
そのルールに、自分らしさをどう入れようかと考えてやっていました。
『そうきたか』が制約でしたが、それがあることでかえって発想が広がり、おもしろい企画を考えることができていました。
もちろん、会社の統一感も表現されます。
自分の弱いところを自覚して、自分を高める努力をする、今の自分を自分らしさの基本にして、いろんなことから逃げない。というのは大事です。
成長して、自分らしさを高めて自分の商品価値をあげて行くようにしていくと会社で必要とされる人になったり、ステップアップして新しい環境で仕事ができるような人になるのではないでしょうか。
著者/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。
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