著者:友松はじめ
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クレドを研究している友松です。

今回から、リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと/林田正光(著)を読んでいきます。

 

■若くなくてもクレドは理解できるのか?

人間は新しい変化を嫌う傾向があります。

たとえば、社長が新しい試みをはじめた時など、表面上は

 

「社長!最高です!いいですね!」と言いながら、

「また社長が、わけのわからないものを始めたよ」などと言う。

 

会社アルアルですね。(汗)

ですから、クレドを作ったけど、作る前と作った後でまったく変わらない。

というのもそれに該当するように思います。

 

また、クレド導入をしようと準備を進めていく中で、クレドなんて新しいルール、

良いとは思っていても、新卒や若い社員ならどんどん吸収していけるかもしれないが、

年配の社員も身につくものだろうか?と心配に思う場面も出てくることでしょう。

 

そんな、まだ体験もしていない心配は、

今回紹介の本、『リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと』を

読めば消えてしまうかもしれません。

 

■何歳でもクレドは身につく。実践できる。

著者の林田さんは、高校を卒業して19歳で入社した、

大阪の迎賓館と言われた太閤園に32年間勤務されて、

49歳の時、リッツ・カールトンオープンの1年半前に、一般採用試験を受けて転職。

 

リッツ・カールトン7年間の勤務の後、ご自身のコンサルティング会社経営を経て、

京都全日空ホテル社長兼総支配人になった方です。

本書は、ちょうど京都全日空社長兼総支配人になってすぐの頃に出版されています。

(林田正光さんは、2011年2月19日、享年65歳でご逝去されました。)

 

48歳の時に、大病を患い、1年間の休職、復帰したときには、

役職は全て外され一からのスタートだったそうで、

このままでは終わらない!という強い気持ちや焦りがあったとのこと。

 

ちょうどその頃、大阪にリッツ・カールトンが進出するという情報をつかみ、

知り合いを通じて、リッツ・カールトンに応募。

 

といっても、コネなどではなく、他の方と同じように採用試験を受け、正式採用となったそうです。

義理人情の厚い、浪速の会社に32年間勤め、50歳になって、外資系のホテルへの転職。

 

文化の違いや、英語でのコミュニケーション等に戸惑い、

体重がどんどん減って、3ヶ月目には、もしかしたら半年も持たないかもと思ったと書かれていました。

 

全てが新しい環境の中、話し合える同年代の同僚も少ない中で、

同じ歳の、入社前にリスペクトしていた方(この方もリッツ・カールトン入社)の勤務姿勢に励まされ、

自身の仕事のペースを取り戻していったと書かれていました。

 

働き盛りの時に、病気で、積み上げてきた地位を全て失い

再起のチャンスと50歳で飛び込んだリッツ・カールトンで挫折しそうになりながら、

50歳からクレドを実践して身につけていく。

 

今から読み進めていくことで、林田さんのリッツ・カールトンで培ったご経験があきらかになっていきます。

林田さんの本を通して、クレドをどうやって身につけていくのかが分かる内容になっていると私は思います。

 

タイトルこそ、『リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと』になっていますが、

全部一番大切なことなんじゃないの?と思えるほど、期待大の本です。

 

 

■まとめ

これから読み進めていくのと、

本から得られたことをコラムにしてお伝えしていくのがこれから楽しみです。

 

余談ですが、リッツ・カールトンの有名な『ノーと言わないサービス』について、

林田さんは、そんなことができるんだろうかと最初は信じていなかったそうです。

 

リッツ・カールトンは、リッツ・カールトン・ミスティークといって、サービスが神秘的と言われています。

ノーと言わないサービスもこのリッツ・カールトン・ミスティークのひとつ。

 

たとえば、

バーがオーダーストップになっていても、オーダーストップではありますが、

1杯飲んでいかれませんか?とお客様にご利用していただいたり、

 

お部屋が満席だった場合、当ホテルはあいにく満席ではございますが、

近隣のホテルにはまだお部屋の余裕があるかもしれません。

他のホテルを予約してご提案してもよろしいでしょうか?

 

といった感じ。

いずれもノーと言っても、別に問題は無い訳ですが、リッツ・カールトンのように、

こんな対応を受けたら、すぐにファンになってしまいますよね。

 

こういったことを、研修や体験から学びながら、

仕事でいちばん大切なこと学んだのだろうなと感じます。

 

いろいろなことが、経験からだいたい出来てしまう年代で、新しい事を学ぶにもエネルギーがいる年代。

それが50代だと私は思います。(もちろん、そうじゃない人もたくさんいます。)

 

ですから、クレドを学ぶためにこの本を読むのですが、

いつでも新しい事に果敢にチャレンジしていく姿勢もこの本と著者から学んでいきたいと思います。

 

つづく

 

 

記事/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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