ミッションが実現の行動指針もビジョンを実現する行動指針も、クレドである。
クレドが「考えて動く」社員を育てる!- 一枚のカードで成果を上げる「奇跡の改革」
日本クレド(株)代表取締役 吉田 誠一郎
今回の著書は、
「クレドが『考えて動く』社員を育てる!-一枚のカードで成果を上げる『奇跡の改革』です。
ミッションが実現の行動指針もビジョンを実現する行動指針も、クレドである。
第3章 会社に“情熱”を取り戻すクレドの作り方
第3ステップ
憲章の確認
③ミッション(使命)
ここで吉田氏が紹介されているミッションは、成果や期限のようです。(以下抜粋)
「〇年〇月〇日までにクレドを開発する」
私の考えるクレド作りに必要なミッションを少しご紹介させていただきます。
ミッション=果たすべき役割・使命・任務です。わかりやすく言うと、
- 自分たちの会社が誕生した理由
- 自分たちが事業をやっている訳
- 自分たちの会社がなしとげようとしていること
- 自分たちの会社が社会から託された事
つまりは「自分たちの会社のレゾンデートル(存在理由)です。
ここで、前回ご紹介させていただいたビジョンとの違いをご紹介させていただきます。
ビジョン 目的地 ゴール 未来予想図
ミッション なぜその目的地に行きたいのか? なぜそのビジョンを達成したいのか?」と言う理由です。
私の経営する店のビジョンとミッションでご説明させていただきます。
私のお店のビジョン(目的地、ゴール、未来予想図)
今、地元を離れてヨーロッパ系飲食業で修行している若い世代が
「紳士淑女の大勢いる魅力ある地元に帰って店をしたい。」と
思ってくれるような市場に地元を育て、飲食従事者の独立、成功を手伝う。
ミッション(「なぜその目的地に行きたいのか?」という理由)
それは、様々な苦い経験を経て「地元にワイン、ヨーロッパの料理文化、
レディース&ジェントルメン文化を少しでも広げたい。」
私は、そう決意しお店をオープンさせました。
これが、私のビジョンとミッションであり、私のお店のビジョンとミッションです。
お店の誕生理由は?
地元(清水の)に、ワイン、ヨーロッパの料理文化、レディース&ジェントルメン文化を広げるため。
私のお店が事業をやっている訳?
地元に、ワイン、ヨーロッパの料理文化、レディース&ジェントルメン文化を広げるため。
私のお店が成し遂げようとしていることは?
地元に、ワイン、ヨーロッパの料理文化、レディース&ジェントルメン文化を広げるため。
私のお店が世間から託された事は?
地元に、ワイン、ヨーロッパの料理文化、レディース&ジェントルメン文化を広げるため。
つまり、私のお店のレゾンデートル(存在理由)は?
地元に、ワイン、ヨーロッパの料理文化、レディース&ジェントルメン文化を広げるため。
ミッションを仲間と共有できれば、仲間は共に苦難を乗り越えてくれるようになります。
リッツ大阪では、そんなリッツのミッションを末端のスタッフですら理解し、
日々の業務に従事していたからこそ、数年でリッツカールトンは
全国ホテルランキングで一位になることができたのです。
そして、そんなミッションを共有するために不可欠だったのが、クレドだったのです。
つまり、ビジョンの際にも言いましたが、ビジョンを実現させるために必要な行動指針が
クレドであると同時にミッションを実現させるために必要な行動指針もまたクレドだったのです。
著者/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。