社員のモチベーションを上げるためにクレドに必要な事、リッツ・カールトンでの実践
クレドが「考えて動く」社員を育てる!
-一枚のカードで成果を上げる「奇跡の改革」
日本クレド(株)代表取締役
吉田 誠一郎
今回の著書は、
「クレドが『考えて動く』社員を育てる!-一枚のカードで成果を上げる『奇跡の改革』です。
社員のモチベーションを上げるクレド!しかし・・・
「クレドが必要な理由⑤」
社員のモチベーションを上げる
今までコラムを読んでいただいた方々は、もうお分かりではないでしょうか?
クレドは社員のモチベーションを上げます。
しかし、ただクレドを作ればよい。
クレドの活用方法が分かったから活用すればよい。
と、言う事ではない。と、言う事も皆様はご理解していただいているのではないでしょうか?
著者の吉田氏も著書の中で、世代の離れた上司部下について仕事に対する意識、価値観にズレが生じモチベーションのあげ方に苦労されておられる方々が多い事を指摘されておられます。
そんな中、「一体、どんなクレドを作ればいいのか?」「実際、わが社のクレドがモチベーションを上げる事に機能していない。」と、焦りを感じる方も少なくはないと思います。
そこで、機能していない会社のクレドとリッツのクレドの大きな違いを少しお話させていただきます。
まず、これからクレドを作成しようとお考えの方、クレドが機能していない事に頭を抱えておられる方に問いたいことは、クレドが会社、経営サイド都合のクレドになっていませんか?と言うことです。
会社、経営サイドの理想とするクレドや社訓、理念では、従業員はついて来てくれません。
では、世代の離れた人達がモチベーションを上げるために必要な事はなんでしょうか?
著者の吉田氏は、著書の中で
「自分の価値をこの会社は上げてくれるのか?」とういう問いや、「この会社にいることで会社に貢献できているのか?」「この仕事はお客様や他のステークホルダーにとって真に役立つ仕事なのか?」と言う問いであったりします。
前回もご紹介しましたが、リッツは、会社から従業員に向けての項目が存在します。
「従業員への約束」ですね。毎日、各部署の管理者、リーダー達だけで集まりラインナップを行っています「いつもどの様に実践しているか」「部下になどのように実践させているのか」「従業員の満足は得られているのか?」ラインナップ参加者はお互い質問し、議論しています。
毎日、リーダー同志でディスカッションすることで、「従業員への約束」は、社内の当たり前になります。
実際、その効果は、リッツでは年齢の世代間だけではなくなっています。
私の著書にも書かせていただきましたが、クレドは全世界中のリッツで効果を発揮しています。
つまり世代、国籍、宗教、人種を超えて効果を出しているのです。
そして、著者の吉田氏も言うように
優秀なビジネスパーソンであればあるほど、こうしたポイントにとても敏感なのです。
優秀なスタッフを集める際、採用する際に大きな力を発揮してくれるのです。
従業員への約束
リッツ・カールトンでは
お客様へお約束したサービスを
提供する上で、紳士・淑女こそが
もっとも大切な資源です。
信頼、誠実、尊敬、高潔、決意を
原則とし、私たちは、個人と会社の
ためになるよう、持てる才能を育成し、
最大限に伸ばします。
多様性を尊重し、充実した生活を深め、
個人のこころざしを実現し、リッツ・カールトン・ミスティーク
(神秘性)を高める・・・
リッツ・カールトンは、このような
職場環境をはぐくみます。
著者/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。