著者:清水健一郎
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何度かお伝えしている通り、林田さんとは個人的なつながりを持たせていただいたご縁で、「リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと」は、10年以上前から何度も読み返し、私自身いくつか実践させていただいています。

例えば、名刺交換感お礼状です。

手書きのお礼状をファックスで送るのが林田さん流、私は葉書でお礼状を書いています。
どちらも、根本には、相手への100%の感謝があります。

最初は、相手に喜んでいただけるように、私を覚えていただけるように、と、考えて葉書を書くことを始めたのですが、お礼状、感謝状を書きだすと、自分の心が、だんだんすがすがしくなってきたのです。

感謝の気持ちを葉書に書き出すと、自分の心が感謝の気持ちで満たされていくことを実感してからは、葉書を書く機会を、時には無理やりその機会をつくっては、葉書を書くようになりました。
そうすると、不思議なことに周囲の人間関係が良くなったり、「あ、ラッキー!」と思う出来事が確実に増えたのがわかりました。

リッツ・カールトン在籍中には、「ファーストクラスカード」、(最近では「サンキューカード」と言われ会社組織の中では、社長から従業員まで、感謝の気持ちを伝えあうためのコンテンツとして、導入されている会社組織は増えてきました。)というコンテンツがあり、当たり前の様に紙に書いて感謝の気持ちを伝えあう習慣がありましたが、改めて、その素晴らしさを実感し、ファーストクラスカードを思い起こされました。

リッツ・カールトン在籍中には、特別でもない当たり前の事の1つだと認識していました。

今回の著書の中で、林田さんが何度も繰り返し伝えている事の1つ

「クレドに記載されている中身に特別なことは書いてありません。ごく当たり前の事が書かれています。」

そう、私達リッツ卒業者、現リッツ従事者達は、特別な人間でもありませんし、特別な教育を受けたわけではないのです。

ただ、リッツのサービス哲学を当たり前だと思って実践しただけ、その当たり前こそが、リッツ・カールトンのクレドに記載されていた「ゴールドスタンダード」なのです。

つまりは、リッツのサービス哲学を「ゴールドスタンダード」までに浸透させたものこそ
今回の著書が何度も何度も言うように、クレドとラインナップなのです。

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