漫画や映画の主人公でもOK。メンター(師匠)を持つことの意義
何度もご紹介させていただいている、高野氏の「絆が生まれる瞬間」ですが、その中に、メンターについて触れられている箇所があります。
その中で、私が興味を持ったのは、高野氏の最高のメンターの一人に長谷川平蔵、通称「鬼平」(池波正太郎の「鬼平犯科帳」の主人公)がいたことです。
「こんなとき、鬼平ならばどうするだろうか」
想像の中で、時に叱咤激励、時に問題解決のヒントをくれる。
完全に空想のメンターであるからこそ、完璧なメンター像を作り上げ、高野氏自身の生き方の鑑にされていたそうです。
実際に、空想のメンターを設定される方は多くいます。
漫画のキャラなどにされる方もいますね。
こう考え視野を広げてみると、私にも実に多くのメンターがいる事に気が付きました。
マケドニアの王アレクサンダー大王や、漢の高祖の劉邦という歴史上の人物からは、リーダーとは?トップとは?を学び、北斗の拳の登場人物達からは死に際の美学、漢の生き様などを学びました。
そして、何よりご紹介したい、私の偉大なるサービスのメンターの一人に城アラキ原作 漫画「ソムリエ」の主人公 佐竹城がいます。
なぜ佐竹城が私にとって偉大なメンターなのでしょうか。
少し、お付き合いください。
佐竹城が教える「人生とワインのマリアージュ」
彼はソムリエでありながら、一度もソムリエバッジを付けたことがなく、いつも、1人の「人」としてお客様にサービスをおこなうのです。
よく、ワインと料理の組み合わせで、美味しさの相乗効果が得られる組み合わせをマリアージュといいますが、彼の目指すサービスは、私の主観ですが「人生とワインのマリアージュ」の様に思います。
私の中で最高のサービスとは、
「お客様の人生の一部になるサービス、お客様と人生の一部を共有できるサービス」
です。これを心がけています。
佐竹城は、そんなサービスを毎回、愛読者の私に見せてくれるのです。
時にはお客様を激怒させる事もあります。
恥をかかせる一歩手前まで追い込む事もあります。
ソムリエとしてのプライドを示すために、渡された一億円の小切手をビリビリに破って見せたりします。
何度読み返したか分かりません。
そして、ますます私をサービスと言う仕事にのめり込ませた張本人なのです。
こんな主人公、あなたにもいませんか?
理想と現実のギャップを埋めていく
著書の中で高野氏は、
もちろん現実には、理想とは程遠いところでもがき続けていますが、「心の錨」として鬼平と結んだ(つもりになっている)絆は、確かに自分の生き方に少なからず影響を与えているのも事実なのです。
まったく同感ですが、いかがでしょうか?
しかし、佐竹城のサービスに憧れをいただいても、現実と明らかに距離があれば、「所詮は理想、現実ではない。」と冷めてしまいます。
にも関わらず、私がこのサービスという仕事を19年間続けてこられた理由。
そう、リッツ・カールトンに、そんな理想のサービスを実践できる環境があり、ノウハウがあったからです。そしてそれを実際に体に叩き込まれたからです。
それらの根本がクレドです。
そして、今はリッツで学んだそのノウハウや哲学を彦根の地で実践し、クレド勉強会でお伝えし、一人でも多くの方に、クレドの考え方や導入・浸透を成功させてほしい、と考え活動しています。
少しでもご興味がある方は、ぜひ私のプレゼントもご覧くださいませ。