著者:清水健一郎
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バスティアンの店内で、美味しい料理と飲物付きで、バスティアンのオーナーでありクレドコンサルタントの清水が、リッツ・カールトンで学び経験した経営者、管理者の方々が、スグに実践したくなるノウハウをご紹介するセミナー。

第6回目は、

従業員が会社の目標に向かって動き出す!
スタッフが仕事に価値を感じ、会社の夢の一員だと言うことを認識する。
その方法とは?ミッション・ステイトメント・ピラミッド!

というテーマで、2015年6月18日(木)に開催致しました。

毎回、セミナー後に感じてはいましたが、人に教えると言う行為は、本当に自分の勉強になります。

セミナーで学んでいただきたい事が一番浸透しているのは、実はセミナーで教える立場にいる私なんです。
最高の学びは教えること、というのは、やはりその通りですね。

でも、今回、今までと明らかに違ったことがありました。
実は私、今回のセミナーはすごくプレッシャーを感じていたのです。

どこがプレッシャーだったのか。
それは、ミッション、つまり「使命」です。

今回のセミナーで、参加者さんに分かり易く理解していただくために、私自身、私が経営するバスティアンのミッションをご紹介しました。
もちろん、当店の従業員もセミナーを聞いています。

つまり、私の経営、私のミッションが、どれだけ達成しているか?
どれだけ、ブレずにミッションに沿って経営をしているか?
お客様、従業員に評価していただく場になるからです。

セミナー後、参加者さんの口から、「うちの会社もミッション、ビジョンを明文化し、掲げるべき」と仰っておられた方がいました。

ありがとうございます。
今まで経営をしていきた甲斐、セミナーをした甲斐がありました。

しかし、おそらく共感していただける方もいらっしゃると思いますが、実は経営者によっては、会社、お店のミッションやビジョン(達成したいこと、目的地、ゴール、未来予想図)を明文化し、掲げることって、すごく怖いんです。

掲げたミッション、ビジョンによって、自身の首を絞めてしまう事にもなります。
逆に従業員のモチベーションが下がってしまったりする事もあります。
変化を望まない人達に敵対視される事もあります。

え?と、思われた方もおられるとおもいますが、ミッション、ビジョンを掲げたばっかりに仕事が増えてしまって、手が回らず逆に悪循環を起こしてしまう事もあります。

掲げた目標がなかなか達成できずにいたら、「どうせ頑張っても達成不可能なんだ」と考え、逆にモチベーションが下がってしまうケースもあります。

また、人は基本的に変化を望みません。これは人の性質です。

ですから、会社、組織、職場に変化を及ぼそうとする者を排除しようとする傾向がありますし、経営者自身も今の売上、いまの状況が変わるのが怖いのです。
この機会にミッションを明文化し、会社を向上させようと思っても、「もし、売上が下がってしまったら、どうしよう?」と考えるからです。

それだけ、使命、ミッションというのは、重いものなのかもしれません。

しかし、成功している会社は必ず使命、ミッションがあります。
もしくは、その言葉に変わる何かがあります。

ちょうど10年前、私は貯金、貯蓄ほぼ0と言う状況からお店を開業し、今まで経営を続けてこられたのは、ミッションとビジョンを誰よりも明確に持っていたからこそ、賛同してくれる仲間、お客様が集まってくださったのだと確信しています。
皆様、本当にありがとうございます。

リッツ・カールトン初代社長ホルスト・シュルツ氏は

「従業員にビジョンなき仕事をさせるのは、経営者がもっとも犯しがちな罪」

と言っています。

私は修業時代リッツ在籍中から、いかにミッション、ビジョンが大切か、それをリッツ・カールトンに叩き込まれていた事を後になって気づきました。
改めてリッツ・カールトンに感謝せずにはいられません。

ですから、私としては、恐れずに、今こそ、あなたの会社、あなたのミッションを明文化し、掲げてみませんか?と、思うのです。

開業前の私の様に、きっと、あなたのミッションに賛同してくれる仲間が集まり始めます。
あなたのミッションに賛同してくれる仲間が増えれば増えるほど、夢に近づきますし、充実した人生に変化していくと私は思うのです。

と、長くなりましたが、ぜひまたこのミッションセミナーを開催したいと思いますので、次回はぜひ、奮ってご参加ください!お待ちしております!

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