著者:清水健一郎
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ビジョンとは何か?と聞かれて、どれだけの方が明確に答えられるでしょうか?

ミッション、ビジョン、そしてクレド。
曖昧な方も多いかもしれません。

この3つは密接にかかわっているのですが、ここで、クレド作りに欠かせないビジョンについて触れておきたいと思います。

リッツ・カールトン初代社長、ホルスト・シュルツ氏の言葉で、「従業員にビジョンなき仕事をさせるのは罪」と言うのがあります。
それだけ、会社にとっても従業員にとっても大切なビジョン。
実はビジョンがあって初めてクレドが存在するのです。

私は、小規模店でも導入できるクレドのアドバイスを行っていますが、「小さな会社のビジョンのつくり方、浸透のさせ方」という本にも、非常に参考になることが書かれていました。

この著書では、

いかにビジョンが大切か?
どうやってビジョンを明確にするのか?

を、分かり易く解説されています。

そもそもビジョンとはなにか?

そもそも「ビジョン」とは?

そのわかりやすい例が、本書のプロローグで、富士山登山を例にあげてビジョンを解説されていたので、ご紹介したいと思います。

富士山登山でのビジョンとは、山頂に到達する事、つまり、ゴールです。
登山途中で濃い霧に包まれ山頂が見えなくなります。

そんな時、登山者は「いつ、山頂につくのか?」「今、この道であっているのか?」など不安になります。
会社でも起こりうる事態ですよね。

しかし、霧が晴れ山頂が見えれば、しかも綺麗に見えれば見えるほど、登山者達の山頂までのテンションは高くなります。

そして、山頂、ゴールに到達するのです。

著者の村尾さんは、

「ビジョン」とは、会社が思い描いている「未来像」のこと。
「ビジョンがある会社」と「ビジョンがない会社」の違いは、自分たちの未来についてしっかりと語れるかどうかということになる。

こう語っています。

クレドとビジョンの関係

ビジョンが会社の未来像であり、到達すべきポイントである、ということならば、ビジョンとクレドの関係はどうなるのでしょうか。

その答えはズバリ、「クレドとはビジョンに到達するための信条であり行動指針」ということになります。

富士山登山のビジョンが富士山山頂なら、山頂に到着するための具体的な方法であり行動指針がクレドなのです。

ですから、ビジョンがブレないことと同時に、クレドを作成し、実際の行動指針までを共有することで、目的地、つまり未来の到達点への到達率が圧倒的に高まることは、想像していただけるのではないでしょうか。

ビジョンとクレドはセットです。

ぜひ、ビジョンだけでなく、クレドも併せて導入していただきたいと思います。

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