著者:友松はじめ
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死ぬほど読書

今回の本は、
伊藤忠商事の元社長で、民間初の中国大使でもあった
丹羽宇一郎さんが書いた「死ぬほど読書」という新刊です。

世に有名な読書家と言われる数々の著名人が書く、
読書の良さを伝えてくれる本の中の一冊です。

と、そんな言い方をすると、私が「またかよ。」と思いながら読んでいるように思うかもしれませんね。(汗)

実際は全然違ってまして、本を読んでいる人が行き着く形というか未来というか、そういったものをドラえもんのタイムマシンよろしく見せてくれるので好きなんです。
また、著者から新しい読書の姿勢を学べるので見つけたら読むようにしています。

この著書も、そんな本の一冊です。
キッカケはネットで情報を検索しているときにたまたま見つけた書評で紹介されていた本で、読みたいなとは思ったものの、そのまま忘れていました。
そして、休日に立ち寄った書店で平置きしているのを見かけて購入しました。

本の帯に

本を読む人にしか、わからないことがある。

と書かれていますが、読み終わった今、そうですよね。
本を読まないなんてもったいないですよね。と思います。(笑)

目次

第一章.本に代わるものはない

第二章.どんな本を読めばいいのか

第三章.頭を使う読書の効用

第四章.本を読まない日はない

第五章.読書の真価は生き方に表れる

第六章.本の底力

この本の中で、
本はなぜ読んだ方が良いのか
本を読んだからこそ切り抜けられたピンチや得ることができたチャンス
どんな本を読んでいるのか
など、私のようなまだまだ読書量が足りない者や、読書を始めたばかりの人の読書生活の指針になるようなお話しが書かれています。

参考にするとかしないとか、そういう読み方では無く、先輩の貴重な読書の経験を聞かせてもらうという気持ちで読み進めました。

著者がこの本を通じて伝えたい事、私はこの3つだと思います。

1.自由に生きる力
2.生きる力
3.自分で考える力

この3つが、読書を続けることで得られるよ。
この力を得る過程、得られたことでこんな風になったよ。

と著書を通じて教えてくれているように私は感じました。
そして、本書は学生のような若い人に読んで欲しいと言いたい所ですが、社会人の方で自分の能力に限界を感じ始めている、頭打ちをしているように感じている人に是非読んで欲しいです。

では、その理由を書きたいと思います。

本を読む必要を感じない

本書冒頭に、大学生が新聞に宛てた読書についての投書が紹介されていました。
本を読むよりも、アルバイトや勉強の方が役に立つと書かれていました。
著者は、読書をすることに疑問を感じた事は無く、空気を吸うのと変わらないという著者は、この投書を読んで驚いたそうです。

本なんて役に立たないから読む必要はないという若者は、
与えられた環境の中で生きていくと『自分で考える力』が無くなるのでは無いかと書いていました。

なぜ本を読んだ方が良いのかについては、
この著者を持ってしても、響く人もいるし、響かない人もいるし、
無理矢理、習慣を変える必要も無いから、本書もひとつの意見として参考にしたら良いのかなと思います。

ただ、本を読む必要が無いと言っている人は
比較的若い人が多いように思いました。
本書に紹介されている投書を読んで思ったんですが、若い人で本を読む必要が無いと考えている人が多い(実際、大学生の読書アンケートでも本を読まない人がほとんど)理由は、

経験が少ないからなのでは無いでしょうか。
経験というのは、何から何までいろいろです。

経験が少ないから、何をやっても楽しいし、刺激もあるし、学びになる。
どんな些細なことでも自分の糧になる時期ですから、本に書いてあることを経験や知識として理解するベースが無いんじゃないでしょうか。

本でなくても学べるから、本を読むことが非効率に感じるのでは?

でも、それも、数年たてば、
自分の能力の限界、頭打ちをむかえるはずなので
そういう状況になってはじめて読書の必要性を感じるんじゃ無いかなと思いますがどうでしょう。

それだからこそ、若いうちから読書を始めておくのもチャンスが多くなる気もします。

まとめ

本書によると
読書は考える力、想像する力、感じる力、たくさんの知識や知恵などなど、生きていく力をつけてくれると書いています。
読書を勧める本は数多くありますが、おおむね読書の効果についての内容は同じに感じます。

本を読むことに使う時間がもったいないという人は別として、読書にメリットはあっても大きなデメリットは無いと感じます。
私のように若いときに読書をしなかった人間でも100冊も読めば変わってきます。
変わってくるというのは、考え方や行動や出来ることが増えたり、仕事の幅が広がったりといったことです。

本を読んだ方が良いんだろうな・・・と漠然と考えていて、行動に移せていない人は、ぜひ本書を読んで、読書を続けた人が行き着く未来の姿を本書、著者を通じて感じてもらえたら良いんじゃないかなと思います。

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