著者:友松はじめ
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一生作り続けたいおかず

50年の名門料理教室のベストレシピ150

一生作り続けたいおかず/田中伶子(著)

 

料理ができれば仕事ができる

 

読書会ファシリテーターの友松です。

今回ご紹介する本は、『50年の名門料理教室のベストレシピ150・一生作り続けたいおかず』です。

どこかほっこりする本です。

 

和食、洋食、中華の3種類、それぞれ人気、定番、おもてなし料理に分類されたお料理の本です。

写真はきれいで控えめな配色の布の上に、素朴な器に盛りつけされたお料理の写真のみがつづきます。

とてもシンプルで写真を見ているだけで穏やかな気持にさせられます。

 

著者の田中伶子先生は、料理研究家で昭和39年に料理教室を開校して50年、多くの生徒さんに料理を教えてこられた方で、先生の学校、田中伶子クッキングスクールは銀座にあります。多くのお弟子さんを排出されているそうです。ちなみに先生の出身校が福岡女子大学ということで、福岡市民としてご縁を感じます。

 

著者の料理教室50年の歴史の中で作られてきた1000品から選りすぐられた150品のレシピがまとめられています。

 

私は料理をしません。できません。

理由の一つは、妻がきれいにして使いやすくしているキッチンを使うのに気が引けるからと、1週間ごとに計画して食材を買っているところに、料理をしない人間がアレコレ買ってきて冷蔵庫に入れたり、勝手に食材を使うのは良くないと思うからです。

 

でも、ちゃんと妻に伝えて許可をもらってキッチンを使わせてもらえばいいだけなのでいいわけです。

本当は作ってみたいと思っています。

 

先日、実家に帰った時に2日間夕食を作りました。

全部、鍋でした。(汗)

作るのが簡単で失敗も少ないからです。

 

でも、だめですね、ご飯が炊きあがる時間に合わせて鍋の準備を進めていたはずが、先に鍋が出来上がってしまい、煮込んだ鍋になってしまいました。

2日目の鍋は、その失敗が活かされてタイミングよく鍋も仕上がりまして、鍋の残りは、翌日の昼食に利用しました。一応無駄なくできました。

 

今回読んだ本は献立の本ですが、読んでいるうちに20代のときに読んだ企画を作る本を思い出しました。その本の著者は、企画力を養うためには料理がいいと書いていました。たいそう手の混んだ料理ではなく、効率や予算、段取りなど仕事にも共通する話を織り交ぜながら料理と仕事について語っていました。

 

要は料理と仕事の進め方には共通点が多いと。

仕事上手になりたかったら料理をしなさいと言っていました。

料理、やってみたい……

 

今は仕事が忙しくて、平日の料理はできないのですが、休日は妻に許可をもらって、料理の決定、食材の調達、実際の調理、盛り付け、後片付けをやってみようと思います。

もちろんこの本の中から選んだレシピを作りたいです。

 

それで、今の仕事にもいい影響があるとうれしいですね。

 

まとめ

料理教室では、味が決まらない料理のレシピや手の混んだレシピは生徒からの反応がよくないそうです。

こういうところも仕事に通じるなあと思います。

 

今回、この本から、かれいのうろことヌメリはペットボトルのフタで取ることができるとか、煮付けはフライパンを使って作ることができるとか、ごぼうの皮は包丁の背で取っていくことを知りました。料理の基本を何も知らなくてすみません。あと伊達巻だって家庭で作れるんですね……。

 

この本に紹介された選りすぐりの150のレシピは、味もおいしく、手間のかからないものなのだそうです。

ちなみに、撮影した料理は、撮影後カメラマンやスタイリストさんとテーブルを囲んでいただいたそうですよ。

 

私のように料理をしない人も、読むだけでもたのしい料理の本ですよ。

でも、読んだあとはたぶん、料理をしたくなると思います。

 

一生作り続けたいおかず

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