著者:友松はじめ
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今日の本は
「胸キュン」で100億円/上阪 徹 (著)

女性のための恋愛ゲームを作る「ボルテージ」という会社の話しです。
ゲームなんかに女性がハマルのか?を思った私は、世の中のことなんか全然分かってなかったんですよね。

しかも、女性のための恋愛ゲームなんて、ニッチもニッチ、需要なんかあるのか?と思ったら、東証1部上場の企業だし。

しかも、市場は日本だけかと思ったら、全世界です。
全世界の女性をトリコにするゲーム制作会社なんですね。

この本を読むことで、閉塞感ただよう仕事に大きな希望が差し込んでくるかもしれません。
ぼくらにも出来そう!って。

新卒社員がヒットゲームを連発する社内の仕組み

本を読む前に、「胸キュン」で100億円を読む目的を決めてみました。
表紙や帯なんか眺めながら、ボルテージがゲームのヒットを連発する秘密はマニュアルにあることがなんとなく分かりました。

このマニュアルが、年間6本ゲームをリリースして6本がスマッシュヒットを飛ばすボルテージの根幹になっているようでした。

このマニュアルがあることで、新卒社員も人気ゲームを作ることが出来るのだそうです。

創業者がすごい

そして、このマニュアルは、全て創業者である津谷祐司が制作しているのだそうです。

津谷氏自身は、恋愛にもゲームにもまったく興味は無いそうで、ゲームを作るときに先輩と後輩をペアにしてゲームの企画をさせたり、20代前半の女性対象のゲームを作るなら当事者である年代のスタッフとチョッと上の世代のスタッフを組ませたり、男性スタッフと女性スタッフを組ませて企画をさせたり、とマニュアル制作とマネジメントを行ってきたようです。

恋愛が好きだから、恋愛ゲームの会社をやってるわけでは無いようです。

まとめ

ゲーム制作会社なので、クリエイティブにマニュアルが有効なのか?という疑問がありましたが、津谷氏自身が自費でアメリカに留学し、映画製作を学んでこられたこともかなり関係がありそうでした。

ヒットする映画のストーリーには、パターンがあると何かの本で読んだことがありますがそういうものが基本にあり、キャラクター設定やハラハラドキドキするような恋愛ストーリーの展開をマニュアル化している。

そういうヒットが作れるマニュアルにそってゲームを作るからこそ、新卒社員でもヒットゲームが作れるわけなんですね。

アイデアを出し続けなければならない仕事は、インプットをし続けなければ枯れてしまいます。
しかし、適材適所と成功パターンが連発できるマニュアルで、スタッフはアイデアを枯渇することなくノビノビと仕事をしている。

世の中的にアイデアが出しつくされた感があるなかで、ボルテージのような企業が存在することが、働く我々にとってのひとつの希望なんじゃないかなと、本を読んで思いました。

ぜひ読んでみて、取り入れられるところは直ぐに取り入れてみてはいかがでしょう?

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