著者:友松はじめ
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021

ビジネス読書会の友松です。
こんなこともありました。
ある日、ネットショップの製作の外注作業をお願いしていた企業の営業の方から、

「友松さん、うちの会社の会議に参加してくれませんか?ネットショップ運営者の意見を交えたいんで。」

と依頼がありました。

いつもお世話になっている人ですし、制作会社さんのプラスになるんなら、まわりまわって我々のプラスにもなるから良いかな?他社さんの会議に参加なんてのも面白そうだし。^^
ということで快諾。

じゃ!友松さん、はじめてください。

そそくさと、その企業の会議室に伺いました。
出されたコーヒーを飲みながら待っていると、ぞろぞろとスタッフさんたちが会議室に入ってきます。
30人くらいでしたでしょうか?

ずいぶん大人数だなーと思っていると、明らかに取締役っぽい方も会議室に入ってくるではありませんか?

たんに、部署内のミーティング程度の会議だと思っていたので、自分がスーツを着てきていないことがやけに気になり始めてソワソワしはじめました。(汗)

けっこう大人数で会議やるんだな。
そろそろ始まるのかな。

と思っていると、うちの担当をしてくれている営業の方から、思いもよらぬひとことががッ!!

「じゃ!友松さん、はじめてください。^^」

・・・・・・。はっ?

・・・・・・。

 

はぁ?!

 

「え?なになに??どーゆうことですか???」

「やー、友松さんに会議に参加してもらうって上司に言ったらですね・・・」
「どうせなら、セミナーやってもらおうよってことになってですね。」
「あれ?言ってなかったでしたっけ?」

・・・・・って、言ってないし、聞いてないよ。

 

困ったな。汗

 

セミナーとかやったことないし、何話すかな?
てか、集まった人ほとんどWEBディレクターだったり、WEBデザイナーだよな。
セミナーっていうより、ワークショップにしたほうがよりみんなの勉強になるんじゃないかな??

と、すごくあわてながらも、一瞬で考えて、セミナーではなく、手を動かして課題をこなすワークショップを行うことにしました。

 

って言っても、
ワークショップもやったことなかったんですけどね~。^^;

 

幸い、会議で意見を言う機会もあるだろうと思って、今まで参加したセミナーや自分のマーケティングの考えをまとめたメモをファイルに入れて持ってきていたので、そのなかからWEBデザイナーさんに役立つと思われるセミナーのメモを取り出して、即席ワークショップを開催しました。

持ち時間も、夕方まで大丈夫ということでしたので、実際に、私が受講したセミナーは4時間だったのですが、それに近い形で、約4時間のワークショップを行いました。

みなさん、集中してメモを取ったり、質問したり、課題をこなしたりしながら、参加してくれました。

突然のありえない予定変更でどうなることやらと思いましたが、なんとかみなさんに役立つワークショップができたなと安心しました。

当時は、ネットショップでどうやったら商品が売れるかということについて、制作会社までノウハウが行き渡っていない状況が多々あったので、本当に喜ばれました。

やり終えた後なんですが、冷静に考えたら、よく出来たなあんな状況で、しかも、即席でやったこともないワークショップ開催なんて。(大汗)

と、あとで自分のやったことに、驚いていましたが、一番驚いたのが、一緒に参加していた同僚でした。

 

この同僚、私が会社の会議の発表も満足にできなかった時を知っているため、本当に驚いたそうです。
しかも、話しは違うわ、セミナーだって難しいのに、やったことも無いにワークショップに切り替えて4時間やりぬけちゃうわで・・・。

 

やったことがないことができる。

 

相手に理解してもらえるような内容を話すことができたということは、つまり、自分も理解している証拠です。
ビジネス書を読み、理解しながらメモを取り、アウトプットしたり、仕事に活かしていくことで、単なる情報や知識が、自分の知恵となってくるんですね。

 

ビジネス読書法を身につけて、読書を行っていたからこそできたことだと思います。
おそらく、読書をしていなければ今回のような状況になったとき、うろたえるだけで終わっていたと思います。
本当に読書をしていて良かったと思う瞬間でした。

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