片づけHACKS! / 小山龍介(著)
片づけHACKS! / 小山龍介(著)
HACKS!シリーズ久しぶりの新刊です。
この著者のHACKS!シリーズを読んで、仕事の方法が変わった方も多いのではないでしょうか?
久しぶりの新しいHACKS!本、ネットで新刊が出たことを知って、早速博多駅のYAMAZENへ。
■読む前の予想
片づけということで、過去のHACKS!本にも整理HACK!がありましたが、どんな片づけの内容になるのか?
ただの整理整頓であれば、期待はずれですが目次を見て見ると、
リアルな収納、仕事場、チーム、予定、情報整理、思考整理、そして仕事、と今までのHACKS!本がバージョンアップしたものなのかなという印象ですが、どうなんでしょうね?
とはいっても、著者のシリーズは驚くような新しい考え方やノウハウが必ず入っているので一つでも得ることができれば満足です。
- 目次 –
はじめに
第1章 暮らしの収納ハック 美学と実学
第2章 ミニマルオフィスハック ミニマルとフルネス
第3章 チーム整理ハック 因果と縁起
第4章 タスク片づけハック 大量と多様
第5章 情報整理ハック 収納と流動
第6章 思考整理ハック 発酵と蒸留
第7章 フィールド仕事ハック 風と土
■気になるポイント3つ
片づけをすると、
この『片づけHACKS!』は、ものの片づけだけにとどまりません。部屋が片づくことで仕事が片づき、膨大な情報が整理されてどんどんアイデアが生まれる。さらに、新しいキャリアアップのチャンスがやってくる。
片づけで、仕事のアイデアやキャリアアップもできてしまうとは?
理由は簡単です。いっぱいになったコップに水が入らないように、仕事に追われる状態では新しいチャンスをつかめないからです。
『片づけHACKS!』は、新しいチャンスを呼び込む余白をつくり出すためのハッキング術なのです。
片づけHACKS!は、目に見える身の回りの片づけに止まらず、仕事をする場、仕事のやり方から、思考にいたるまで片づけをおこない、たくさんの新しい余白を作ってしまうことが目的なんですね。
私の場合、仕事していたら机周りはすぐに散らかるし、ダブルブッキングは無いにしてもスケジュール帳はグチャグチャだし、ムダな動きや思考も多いように感じます。(汗)
ということで、本書で気になったポイントは以下の3つです。
・片づけに対して不真面目になる
・パラレルキャリア
・情報は収集しない
・収納ハック
几帳面な人ほど、実は片づけられなくなってしまう片づけのパラドックスがあるのです。
こうしたパラドックスを避けるには、片づけに対して適度に不真面目になる必要があります。不真面目とはつまり、「きれい」の基準を下げること。
完璧にしようと考えるほど、今度ちゃんと時間を取ってやろう。
とか、収納家具を買ってしっかりと整理しようとか、そんな風に考えてしまってなかなか始められず、結果散らかったままということも多いかもしれません。
私がそうですし。(汗)
分類してはいけない
これには驚きました。
普通、片づけといったら、分類しながら片づけるものだと思っていましたが、先ほどの片づけのルールをゆるくしたからこそできることですね、これは。
分類することで、かえってどこに入れたか分からなくなるなら、ここに必ずあるという場所を作って放り込むという方法がいいかもしれません。
・パラレルキャリア
これまではひとつの階お疲れ様です。会社に勤め、ひとつの職務を行うというのが当たり前でした。複数の会社に勤務したり、いくつもの業務を兼務したりすることは一般的ではありませんでした。しかし今、その状況が大きく変わりつつあります。
副業をすすめる会社も今はチラホラとでてきました。
普通に仕事をしながら、夜はアルバイトをする人もいますが、ちょっとそれは自分が活かされておらず、お金は入ってくるでしょうが、単なる時間の切り売りの行為でしかないように私は感じます。
そうではなく、現在やっている仕事で培ったスキルをもとに、個人的に複数の業務を請け負ったり、サラリーマンをしながら、個人事業登録をして仕事掛け持ちする人もでてきています。
複数の会社に勤務して務めたり、同じ会社内であっても複数の仕事を掛け持ちしたりといった新しいワークスタイルが登場しました。それがパラレルキャリアです。
同じスキルを複数の企業で展開したり、貴重なスキルをもった個人を複数の会社でシェアしたり、そうすることで経験値があがり、本業にもプラスの効果がでてきます。
もちろん収入もアップするのでモチベーションもあがりますね。個人的にも、自分の得ているスキルの需要もわかり、スキルアップの目的も明確になるし、いいことばかりだと思います。パラレルキャリア。
・情報は収集しない
あらゆる情報はクラウドへとどんどんアップロードされていきます。今後一〇年で、およそ手に入らない情報はなくなるでしょう。そうなるとき、もはや情報を収集して所有することの意味はどんどん低下していきます。
情報を持っている人が勝つとか
情報を加工できる人が勝つとか
情報を取捨選択できる人が勝つとか
インターネットの発展にそって、いろいろと言われてきましたが、
情報の収集はもはや無意味なのです。これからは、必要な情報を必要なタイミングで取得するスキル、そしてそれを鮮度が高いうちに編集するスキルが求められているのです。
必要な情報も不必要な情報も、すべてだまっていても集まってくる時代になったので、見ない情報を決めるスキルも必要になってきたなと思います。
私は、この引用した環境を今すぐ作る必要があるように感じました。(もちろん本書にSNS、ツイッター、インスタグラムを使った環境作りの方法が書かれています。)
■まとめ
本書に書かれた内容をすべてやっている著者はすごいと思います。
実際、この本に書かれている方法が全てできるようになったら、仕事も人生もガラリとかわるだろうなと感じました。
私は、まずは、書評に書いたようなこと、ゆるいルールで片づけを実行すること。
一つのタスクは、細かく作業を分解して一つ一つをタスク化して作業をすすめること。
情報は整理せず、必要な情報が集まる自分の場をつくること。
パラレルキャリアとなるスキルを磨くこと、また今後も新しく作っていくこと。
こういったことを早速、実行に移していきます。