著者:清水健一郎
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ホスピタリティノート

今回の書評です。
リッツ・カールトンやクレドに関する本を何冊も出版されている高野登さんの本。
リッツ・カールトンで育まれたホスピタリティノート人の心をとらえて離さない!
を読みました。

著者の高野さんは、クレドに憧れる人なら、
その名を知らない人はいないと言われる世界的ホテルチェーン、
リッツ・カールトンの日本進出に携わり、日本支社長にもなられた経歴の方で、
クレドの事やサービスをわかりやすく学ぶなら絶対に読んだ方がいい方です。

クレドがあると、会社組織やそこで働くスタッフ、取引先、
そしてお客様がどう変化していくのかが、たくさんの事例を通してイメージすることができます。

リッツ・カールトンはホテルだから、ホテル関係者だけに役立つビジネス書だろう?
とは、思わないでくださいね。

お客様を相手にする仕事だけでなく、
組織の中で働くすべての方に必要な知識が詰まった本だと私は思います。

 

この本を読んだ人が得られるメリット

この本を読んだ人が得られるメリットは

  1. 仕事がワクワクしたものに変わる
  2. 会社の人間関係が円滑になる
  3. 経営に携わる人なら自分の会社を改革したくなる

特に、

  • 会社を経営している人
  • 支店を任されている人
  • 部下を持っている人

には読んで欲しいと思います。
できることなら、私が会社に出向いて、この本で読書会開催したいくらいです。

 

ホスピタリティのある人の3つの共通点

ホスピタリティとは、相手に関心を持つことから始まる。です。

  • 相手を想う
  • 相手を気にする・気遣う
  • 相手をねぎらう
  • 挨拶をする
  • 声をかける

こういったことは、自分以外の相手に関心を持っているからできることですよね。
相手への関心は、好意以外にも、憎しみや怒りも含まれますが、無関心よりもはるかにマシです。

ホスピタリティを学びたいなら、
まずは、相手に関心をもつことから。そこからホスピタリティが始まることが分かりました。

ホスピタリティのある人の共通点は3つ。

  1. 気遣いが半端ではない
  2. 部下やスタッフを盛り上げる
  3. 自分の成長にワクワクしている。人生や仕事を楽しんでいる

と書かれています。
ホスピタリティがある人は、相手に感心を持つことが出来る人なんですね。

 

この本を読んで思い出した事

この本を読んでいて思い出した事があります。
社会人になってからなのですが、コミュニケーションに
コンプレックスを持っていました。

社会人になるといろんな人がいるんですよね。
幸か不幸か私が社会人1年目に出会った人は、今思い返しても
非常にクセのある人でした。

その人がキッカケでコミュニケーションにコンプレックス(トラウマか?汗)
を持つようになったのですが、、そのコンプレックスは、効果的な解決策も無いまま、
30歳まで引きずってしまいます。

そして、ビジネス書の読書生活をスタートさせるわけですが、
その時に読んだ数冊のコミュニケーションに関する本の中で、
コミュニケーションにおいて「聞く」という姿勢がとても大事だということを、初めて知りました。

「聞く」行為は、相手に感心を持たないと出来ないことです。
私にホスピタリティがあるかどうかは別にして、
相手に関心をもつことは、コミュニケーションを円滑すること学びました。

本の中で何度も出てくる、上司・部下・同僚・取引先、
そしてお客様に関心をもつことが、ホスピタリティのある会社組織を作る近道なんですね。

 

まとめ

今回は、リッツ・カールトンで育まれたホスピタリティノート人の心をとらえて離さない!を読みました。

2020年のオリンピックで、外国人観光客の対応を「おもてなし」と表現していますけど、
おもてなしもホスピタリティですね。

この本の中で紹介されていた、アメリカの思想家ラルフ・ワルド・エマーソンが、

心の奥底に達してあらゆる病を癒せる音楽、 それは温かい言葉である。

と言ったそうです。

 

温かい言葉も、相手に関心をもって接しようとするから出てくるものだと思います。
うわべの言葉だと、分かっちゃいますもんね。

コミュニケーションの極意をまた1つ教えてもらったような気がします。

この本を会社内で読書会を開いてみんなで読んで感想を言い合ったら、
組織がスグに変わるんじゃ内かな?とも思いました。

 

まずは、相手に関心を寄せながら話して見ると、相手の反応も変わるかもしれません。
よくわかんないと思ったら、ぜひこの本を読んで見てください。

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