著者:友松はじめ
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ファシリテーションを学ぶための入門書とも言うべき1冊です。

何かを学ぶときのコツは、いきなり難しい本を読み始めるのではなくて、簡単なもの・・・たとえば、ホゲホゲ入門などの入門書を2~3冊読む。

入門書を読むことで、これから読んでいく、学んでいく情報を理解するための基礎が頭の中に作られます。
入門書を読まずに、いきなり難しい本を読むときと、入門書を読んで基礎を頭に入れた状態で中級、上級の本を読むとでは大分理解度が違うと思うんですがいかがでしょうか?

私がやってる読書法セミナーも、WEB読書会をはじめとするいろんなタイプの読書会もワークショップの要素をかなり含んでいます。実際に、ワークをやってもらうのでワークショップと言ってもいいかもしれません。

なので、進行役となる方は、私を含めファシリテーターであるのが望ましいです。

ワークショップやファシリテーターってワードだけは聞くんですが実際にどんな内容でどんなことをしているのか?よく分からない人も多いのではないでしょうか?

ファシリテーターの役割・仕事とは?

ファシリテーターは、たんなる進行役ではありません。
コーチングができる進行役~??でもありません。

ファシリテーションとは、組織やグループのパワーを引き出し、すぐれた問題解決に導く技術をファシリテーションといいます。ということは、ファシリテーターはそういうことが出来る人ってことになりますね。^^;
ファシリテーションを行う人がファシリテーター。

ファシリテーターの基本スキルは以下の4つです。

場のデザイン
対人スキル
構造化のスキル
合意形成のスキル

ファシリテーター4つの基本スキル

簡単に説明していきますね。

■場のデザイン
開催する場所の選定、机やイスの配置、参加メンバーの選定というところから、実際に参加される人たちに居心地の良い空間を提供し、学習効果を上げたり、目標達成に近づけられるための環境作りをすること。
グッド&ニューなどのアイスブレイクを使うのも、この場のデザインの重要な要素。

■対人スキル
参加者一人ひとりをしっかり受け止める。そして思っていること考えていることを引き出してあげる。相槌や笑顔せ接したりしながら参加者を後押しする。

■構造化のスキル
フレームワークを使いながら、分かりやすく論理的な説明やお互いのコミュニケーションを行わせる。お互いの意見をかみ合わせていくスキルです。

■合意形成のスキル
私、個人的にはここが一番難しいんじゃないかなと思うんですが、ワークショップのまとめをみんなで行うスキルです。振り返ってもらったり、フィードバックしてもらったりしながら、明日から使える情報へと昇華して、参加者に持ち帰ってもらうスキルです。ここは経験を要するところが大きいような気がしますね。

まとめ

この本は、ワークショップ入門の著者と同じ、堀公俊氏の著書です。
堀氏の本には最後に、参考文献が掲載されているのですが、対人スキル、構造化のスキル、合意形成のスキルを学ぶために適した文献を項目ごとに紹介してくださっていて、これからファシリテーションを学ぶ方には非常にうれしい情報となっています。

この本の情報を、ファシリテーションを学ぶ基本の柱として、関連書籍を読み進めつつ、私の場合は読書会のセミナーや研修で実際に活かしていけますし、普段のお仕事では、会議やミーティングに活かしていくことで、知識を経験に変換して自分のスキルにしていくことができますね。

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