著者:友松はじめ
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ビジネス勉強会の読書会ファシリテーターの友松です。
会社で読書会形式の研修をやってみよう。

実際に社内で読書会形式の研修を行う場合は、わざわざ会場を借りるようなことはせず、会社の会議室を使うとよいでしょう。

会議室が無い場合も、それぞれの机で行ってもいいでしょう。
実際、私が読書会研修に行った企業では、その当時まだ会議室がなかったんですが、それぞれの机で、30分読書法のステップで本を読んでもらいました。

読書会では、進行役を選びます。
その進行役の方が、30分読書法のステップに沿って、読書会形式の研修を進めていきます。
進行役に特別な資料は特にありません。

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ビジネス書の読書を可能にする無料パッケージ【ホームスタディ講座】の中にある、30分読書法ノートに沿って、各ステップごとに進めていけばいいだけです。
http://business-study.com/present/dokusho/
ノートには必要な所要時間も書いていますので、キッチンタイマーに時間をセットして、参加者にやってもらえばOKです。

それから、進行役の人も、読書会中は、時間の管理はするものの、参加者に混じって一緒に本を読んでみましょう。
司会進行だけでも大変だとは思いますが、ご自身のスキルアップにもつながります。

読書会研修の手順 アイスブレイク

まず、最初に、アイスブレイクとして、グッド&ニューを行います。

グッド&ニューとは、
教育・組織活動のエキスパート、ピーター・クライン氏が開発した、後ろ向きな思考を前向きに変えるエクササイズで、24時間以内にあった良かったことや気づきを発表するというもの。
グッド&ニューについては、また別の機会に詳しく説明したいと思いますので、今回は概要だけ。

このグッド&ニューを行うとき、クッシュボールというグッズを用意するとさらに効果が上がります。

たんなるゴム紐がまとまっただけのカラフルなゴムボールなんですが、これは、実際にやってみると、やった人みんなが気づき、実感するんですが、クッシュボールをもつことで、しゃべりながらゴムを引っ張ってみたり、ポンポンと宙にボールを投げてキャッチしたりと、楽しげな動作をし始めます。
こういう楽しい動作を行い始めると、不思議なもので後ろ向きな思考や発言が出にくくなるんですよ。

グッド&ニューをしているといつも思い出すんですが、竹中直人さんの笑いながら怒るという芸がとても難しいように、動作がポジティブだと、後ろ向きな思考って、本当に思うことが難しいんですよ。
是非、グッド&ニューを行うときは、このクッシュボールを使ってもらいたいなと思います。

そうして、24時間以内にあった良かったことや新しい気づきを参加者の前で発表します。
どんなことを発表するか?ですが、そんなに難しく考えることはありませんよ。

「今日の読書会研修で読む本がさっき決まって良かったです。」
「今日、朝からお腹が痛かったんですが、お薬飲んで直ったのでよかったです。」

というようなことでも十分です。
発表している最中、そのほかの参加者は、だまって発表者の内容を聞きます。
内容が面白けれは、笑顔でも、笑ってもかまいません。
ただ、最後まで口をはさまず、見守るように聞きましょう。

そして、発表が終わったら拍手をしましょう。

簡単でしょ?

参加者一人ひとりの発表を聞き、拍手をし、参加者全員の発表が終わるころには、不思議なことにさっきまでなんとなくぎこちなかった場の雰囲気が、ガラリと変わってとても居心地のいい、前向きな空間へと変化しています。不思議ですけどね。

社内でやる場合、みんなの名前も顔も知っているので、グッド&ニューなんかやる必要なんてないやん?
と思うのですが、そういう社内であればあるほど、グッド&ニューをやってほしいんです。

社内で毎日顔を合わせる仲間たちではありますが、同僚や上司のグッド&ニューを聞くことで、その人が日ごろ考えていること、人柄が垣間見れて親近感がさらに増します。
また、自分の発表を会社のみんなが真剣に聞いてくれて、最後に拍手をしてくれると、うれしいでしょ?
みんなのこと、好きになるでしょ?

こうやって、読書会研修とたびにグッド&ニューを行っていくことで、読書のスキルはもちろんアップしていきますが、会社組織の結束も強くなっていくんです。

グッド&ニューは、ワークショップの中で行われるアイスブレイクという手法の一つなんです。

-アイスブレイクの引用ここから-
アイスブレイクとは、初対面の人同士が出会う時、その緊張をときほぐすための手法。集まった人を和ませ、コミュニケーションをとりやすい雰囲気を作り、そこに集まった目的の達成に積極的に関わってもらえるよう働きかける技術を指す。
アイスブレイクは自己紹介をしたり、簡単なゲームをしたりすることが多く、いくつかのワークやゲームの活動時間全体を指すこともある。「コミュニティビルディング(community building)」や「アイスブレイキング(ice breaking)」とも呼ばれている。 「アイスブレイク」という用語は、参加者の不安や緊張を氷にたとえ、その「硬い氷をこわす、溶かす」という意味を持っている。アイスブレイクを行うことで、心をやわらかくし、和やかな雰囲気づくりをすることが基本であり、初対面の場面に限らず、会議などの場で議論が活発になる手助けもしてくれる。いわばスポーツにおける柔軟体操のようなもので、話し合うきっかけを作るちょっとした準備運動と捉えるとわかりやすい。
-引用ここまで Wikipediaより引用-

アイスブレイクだとか、グッド&ニューだとか、学習に必要な雰囲気作りだとか、そいうのって、昔はまったく知らないし、そんなこと考えたことも無かったんですが、こういった手法ってアメリカから来てるんですが、知ることができたのは、本のおかげなんですよね。

本から得た知識の中で、良いと思うことは積極的に取り入れてみるといいですよ。
話がちょっと脱線しましたが、このグッド&ニューは、読書会の研修の前に、必ずやってほしいですね。
クッシュボールもアマゾンで簡単に入手できますよ。

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