ビジネス書を速く読めることは今日着る服を選ぶのと一緒
読書会ファシリテーターの友松です。
本が速く読めることはすごいとだとは思いますが、ビジネス書の場合は読んだ本の内容を生活や仕事に活かせてはじめて意味があると思います。
その理由をたとえ話で説明してみますね。
Aさんは1冊のビジネス書を5時間かけて読んでいます。
少しずつ読み進めるときもあるので1冊に1週間かかるときもあります。
読んだあとは、いつも1冊読んだ達成感で満たされます。
また新しい本との出会いが楽しみです。
Bさんは速読ができます。
1分間に5000文字読めるので、ビジネス書1冊*16分で読んでいます。(*1冊8万字で計算しました)
またあっという間に1冊読み終わりました。今日はまだまだ読めます。
これではお金がいくらあっても足りません。
図書館やブックオフに通うのがすっかり習慣になってしまいました。
……。
Aさんは読むのが遅い。
Bさんは読むのが鬼のように速い。
Bさんのほうがビジネス書が速く読めるのですごいですよね。
でもAさんとBさんの違いは時間の速さだけです。
本を読むのが速いか遅いかだけの違いです。
短い時間で語彙力がつくのはBさんだとは思いますが、Aさんも読書を習慣にして読み続ければ1年や2年もすれば語彙力はつきますし、日常生活でBさんとの語彙力に驚くほどの差は出ないと思います。経験則ですけどね。
日常生活や仕事の内容によっては語彙力の差がでることは少ないですし。
AさんとBさんに、読む速さ以外に差はありません。
AさんもBさんも、読んだだけなんです。
読んだだけでは、時間とともに本の内容を忘れていきます。
読んだ直後はいい本だったと感動した。
この感動を友だちにも教えてあげたいと思って、本を友だちに紹介したが友だちに「それどんな本なん?」と聞かれて、読んだはずの本なのに上手に説明ができなかったという経験はだれでも持っていると思います。
ビジネス書は最初から最後まで読むだけでは実はあまり活かすことはできないんです。
ちゃんと目的をもって読んで、読んだら実際に試してみたり、人に話したりしてアウトプットしないと記憶に残らないし、自分がレベルアップしないんです。
ビジネス書はたくさん読んでいるが何一つ変化がないと感じているなら、それは読んだビジネス書の内容をアウトプットしていないからかもしれません。
とは言いながら、
ビジネス書は速く読めたほうがいいですよね。
そして読んだ本がしっかり記憶にのこって生活や仕事に役立つほうがいいですよね。
じゃあ、速読を習わないと速く読むことはできないのか?
と思うところですが、それはちょっとちがいます。
例えて言うなら…
ビジネス書を速く読むのは、今日着る服を選ぶのと一緒といえます。
今日着る服を選ぶのって、だれでもできるじゃないですか?
つまり、本を速く読むことはだれでもできるということです。
年齢も身体能力の差も関係ないです。
多少の速い遅いはあると思いますが関係ありません。
だって、速く読めるようになることが目的ではなくて、ビジネス書の内容を身に着けて生活や仕事に活かして、就活で希望の会社に就職するとか、仕事の能力を上げていい結果を出して今よりもいい会社に転職をするとか、今よりも給料を上げるとか、できることを増やしてパラレルキャリをつくるとか…
いろいろと考えられますよ。
そこがビジネス書を読む目的だと思いますから。
私もビジネス書を速く読むこととアウトプットすることをワンセットと考えて続けた結果、いろいろできるようになって今があります。
服を選ぶときに迷うこともあるかもしれません。
たとえばアップル・コンピューターの創業者スティーブ・ジョブスさんは、黒いタートルとジーンズにニューバランスのスニーカーの姿が有名ですが、黒のタートルはイッセイミヤケさんから100着プレゼントされたのがきっかけでずっと同じ服にしたそうです。
着る服を決めていたら考えなくてもいいので楽ですよね。
それに速い。
一般の人はそこまでしなくてもいいとは思いますが、着る服をできるだけ少なく、そして統一していくと楽です。朝の準備もすぐ終わる。
まとめ
ちょっと話が横にそれましたが、速く本を読むことはだれにでもできます。
眼球をグリグリと速く動かす必要もありません。
もちろん何度も言いますが身体の多少の能力の差はありますよ。
でも、そこはあまり関係ありません。
ひとがもともと持っている能力を使って本を読んでいきます。
そして読んだあとにアウトプットをする。
これをワンセットにした読書をするとビジネス書の効果が実感できるようになります。
その方法は今までもブログに書いてきているので読んでみてください。
もちろんまた機会をみつけて速く読める方法を書いていきたいと思います。
今回のポイントはこの2つです。
- だれでも訓練なんかいらず、ビジネス書は速く読める
- ビジネス書の読書は、読みっぱなしではなくアウトプットまでをワンセットと考える
最後まで読んでくださってありがごうございました。
《おわり》
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