著者:友松はじめ
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買って失敗する本は、大物俳優が出ているだけの理由でドラマを見てしまうのに似ている

読書会ファシリテーターの友松です。

 

本を買う時、どこで買っていますか?

私は、本屋さんで買ったり、Amazonで買ったり、欲しい本が見つかった時に買っています。

本屋さんだと、実際に手にとって中身も読めるので、購入の判断がしやすいからです。

 

Amazonの場合は、知っている本だったら買います。

 

知っているというのは、

  • 著者の書いた本を読んだことがある
  • 書店で実際にペラペラと読んだことがある
  • 以前持っていて内容を知っている

などです。

 

Amazonでは、中身が読めないので全く知らない場合は、絶対じゃないけど買いません。

「Amazonのレビューを参考にすればいいんじゃないの?」

たしかに。

 

でも、参考にはしないです。

レビューは読みますよ。

 

実際に読んだ本の他の人の感想が知りたい時とかに読みます。

そういうときは、同じテーマで読書会をしているようで楽しいです。

 

レビューを読んでいると辛辣な感想を書いている人が多いです。

星1つで、『読む価値なし』とかですね。

著者さんも読んでいるだろうに、辛いだろうなと思います。

 

『読む価値なし』とか書いている人って、

じゃあ、なんで買ったんだよ。と思っていましたが…

 

速読とかしすぎてかもしれませんが、その考えで『読む価値なし』と言っている人のことをあーだこーだと言ってはいけないということに気が付きました。

だって、普通は読むまで内容なんかわからないんだから、読み終わった時、内容によっては『読む価値なし』という怒りのレビューになる場合もありますよね。

 

これって、3ヶ月ごとの、新しいドラマのスタートに似てますよね。

3ヶ月ごとに、新しいドラマが10種類以上始まります。

このコラムを書いているのが1月なんですが、今も新しいドラマが始まって2週目に入ってます。

 

我が家の場合ですが、とりあえず全てのドラマを録画します。

そして、夕飯時などを利用して家族でドラマを見ていきます。

 

妻、息子、娘の批評は厳しいです。

ドラマ1話目の開始5~10分くらいで、

 

  • おもしろいドラマ
  • おもしろくないドラマ
  • とりあえずもう1話まで見て判断するドラマ

 

を振り分けます。

おもしろくないドラマは、番組予約から外され、話題にも登らなくなります。

そんな感じで、ドラマを振り分けていくのですが、だいたいおもしろいと思ったドラマは、ネットのニュースでもおもしろいという批評になっていたりします。

 

大物俳優が出演しているからおもしろいはず。

という事で見続けているとしたらそれは、

 

途中で『この本おもしろくないかも』と思っても、買った本だから途中で読むのをやめたらもったいないと思って読み続けるのと同じだと思うんです。

 

結果、

このドラマ、面白くなかった。見る価値なし。

この本、面白くなかった。読む価値なし。

になってしまうと思うんです。

 

大物俳優が出演しているのと、ドラマの面白さは関係ないと私は思います。

織田裕二さんが出演していたSUITですが、面白くないという批評が多かったみたいですが、我が家では大好評でした。

私なんか、このドラマがキッカケでアメリカのSUITも見ました。

 

このようにドラマも本と同じように、見てみないと分からないのですが、買う前の段階である程度失敗を無くすことができます。

買う前の段階とは、つまり立ち読みです。

立ち読みをすることで、自分にとって面白くない本を買わずに済むんです。

 

「立ち読みで全部読むの?」

 

ちがいます、ちがいます。(汗)

読み方があります。

 

立ったまま本を全部読むなんてできません。

本屋さんにも悪いです。

 

ちゃんと読むのは購入してからです。

その前に、この本は自分にとって必要な本なのか?

面白い本なのか?

 

を立ち読みの短い時間で判断します。

本を選ぶので、1冊だけじゃなくて何冊かは、検討するでしょうから、本当に立ち読みの段階でしっかり読んでいたら体が疲れますし、時間も足りません。

 

立ち読みでは、この本にはどんな内容が書かれているのかを簡単に把握する作業をします。

1冊5分から10分くらいの時間で行います。

慣れてくれば5分以内でできるようになりますよ。

 

では、買って失敗しない本選びの方法を紹介します。

 

1.表紙を見る

出版社は読者に本を買ってもらうために『釣り?』と思われるくらい刺激的なタイトルをつけるところもあります。それが本当ならいいのですが、内容とタイトルにギャップがあって、そのギャップをちゃんと着地させていないと…

 

『読む価値なし』

 

と読者に思われてしまいます。

そういうのにも注意しつつ、まずタイトルを見ます。

 

2.まえがきを読む

続いて、まえがきを読みます。

まえがきは、本の中でいちばん大事なところです。

このまえがきで、読者に『この本おもしろいな』と思ってもらえなければ、本文まで読んでもらえません。

 

だから、まえがきは、本の最初にあるものですが、実は本が書き終わったあとに、改めて書き起こしている場合がほとんどなんです。ある意味、著者が一番気合を入れて書いている部分でもあるんです。すごいですね。

だから、まえがきを読むだけで、たしかにこれから読む価値があるか、ないかは分かります。

 

3.あとがきを読む

最後に読むのが、あとがきですが、最初に読みます。

あとがきは、本のまとめである場合が多いからです。著者によってはひたすらお礼ばっかりという内容もありますが、そのときはあとがきを読まなかったらいいだけです。

本の内容のまとめを把握するために、あとがきを読みます。

 

4.著者プロフィールを読む

意外と多いのにビックリしますが、著者プロフィールを読まない人って多いんですね。

でも、読む前に読んだほうがいいですよ。著者プロフィール。

 

この本を書いた人はどんな経歴、どんな背景を持っているひとなんだろう?

これを簡単にでも分かっておくと、本を読んだ時に理解が深まったりします。

 

5.目次を読む

目次は絶対に目を通しましょう。

目次は本の設計図です。目次を見ることで本に何が書かれているかが分かります。

ビジネス書は最初から順番に本を読んでいく必要は全く無いので、目次を見て興味を引くところがあれば、購入したあとそこを一番に読めばいいだけです。

 

ここまでで5分から10分です。

これを一通りやっておくと、買ったあとに失敗したなんて思うことはすごく少なくなります。

しかも、買わなくても本の内容が分かっちゃう場合だってあります。

 

それはそれで、本に『ごめんなさい』と謝って、次の本を探しましょう!

これが立ち読みでできるようになると、本当に買うべき本に出会うことができますし、たぶんAmazonに怒りのレビューを書くこともなくなると思います。

 

あ…

この方法は、Amazonでは使えませんよ。手にとって読めませんから。(汗)

 

買ってしまったあとに、面白くなくても買ったんだからと我慢して最後まで読むんじゃなくて、今日お話した方法で、買う前にどんな本なのかをわかるようにしておくと、失敗を回避するだけじゃなくて、ビジネス書の読み方、活用の仕方も分かってくるようになりますよ。

 

そして、本を読むのも早くなりますよ。

ぜひお試しください。

 

《おわり》

 

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