著者:友松はじめ
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乱読とクソゲー

読書会ファシリテーターの友松です。

 

読書の主人公は、読者であって、本をどう扱おうが読者である私たちの自由である

 

本はどこか高尚なイメージと言うか、粗末にあつかってはいけないというイメージって無いでしょうか?

これは、おそらく小さい時の両親や学校での教育で刷り込まれたものだと思います。

 

本を粗末に扱えと言っているわけでは無いですよ。

本を破いたり、折ったり、マーカーを付けてメモしたりということを推奨する情報もありますが、私はそういうのはできません。

 

ただ、読者が主人公であるという意味ですが、たとえば本を買ってきて読み始めたとします。

 

 

『うわッ、失敗した』

 

 

と思う時って、何冊かに1冊はあると思うんですね。

そんな時は、もう途中で読むのをやめてしまうんです。

 

買ってきたのにもったいない。

最後まで読もう。

 

というのが一般的だと思うのですが、面白くない、ためにならないと思ったものを時間をかけて読み続けるほうがもったいないと思うのです。

そんな面白くない本を読む時間があったら、別の本を読んだほうがいい。

 

この考え方は、『思考の生理学』の著者、外山滋比古先生の本から学んだことでした。

 

自分のお金で買った本を、面白くないからと言って、途中で読むのを止めるとか、これはかなり勇気がいりますが、そうしたほうがいいです。

 

そしてすぐ次の本を読む…わけですが、その次の本も失敗するかもしれません。

外山先生も著書の中でおっしゃっていますが、小さな書店だと店主の趣味趣向で選ばれた本なので、偏っている可能性があり、大きな書店だと大きすぎて何を読んでいいのかがわからなくなってしまう。

 

そして、本屋で新しい本を買うと、その本が本当にいいものなのかは時間が立たないとわからないし、じゃあ古い本を読むかと思っても、運良くAmazonのマーケットプレイスやブックオフで見つけられることもあるかもしれないが、基本的には売られていない。

 

だから、図書館を利用して読んでみるのも一つの方法。

でも、その図書館でも自分のためになる本があるかどうか、保証はない。

 

 

毎日新しい本が200冊も世に出ているのだから、さらに厄介ですよ。

だからこそ、乱読がオススメだと外山先生は著書の中で言っています。

 

もう、片っ端から読む。

少し読んでみて、もういいかなと思えば、次の本に移る。

ジャンル関係なしに読んでみる。

同時に数冊を並行して読んでみる。

 

読んだ部分は自分の頭に入るから、ムダじゃない。

ペラペラと眺めているだけでも、必要な情報が手に入るかもしれない。

そしたら目っけもんです。

 

本を最初から最後まで丁寧に読まないといけないと思い込んでいると、なかなかこんな突拍子もないような読み方には共感できないかもしれないけど、情報は溢れかえっています。

どれが正解でどれが間違っているかなんて、実のところよくわからないですよ。

 

ダイエット一つとっても、数年前は科学的に正しかったけど、今では間違いだったなんてこともあるわけですからね。

 

いかに速く、自分に必要な情報を捉えて、加工して使って、また新たしい情報を得て、使って…という読書は、今からの時代必要だと思うし、出来るようになったほうがいいと思うのです。

 

私も読書法を教えていますが、それが正解というわけではなく、そこから

 

 

『あー、こんな読み方でいいんだ』

 

 

と、思い込みが外れて、読書の主役になってくれたらいいなと思うんです。

乱読するより、1冊の本をじっくりと読むほうが正しいという人もいるでしょう。

それも正しいと思います。

でも、乱読だって正しい。

 

ゲームで『クソゲー』と言われるゲームもありますが、ゲームだって読書と同じで始めてみないと分からないとことってありませんか?

そして面白くないとわかった時、貴重な時間を使ってそのままゲームクリアまでやれるかというとかなかな難しいのではないでしょうか?

 

本だって、自分に合わないと思ったら、思い切って読むのを止めて、次に行く!

もっと自由に、気楽に、身になる読書を続けていきたいですね!

 

 

《おわり》

 

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