著者:友松はじめ
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超・箇条書き / 杉野幹人(著)

ここ数日、書店を回って、新しい本ないかなーと探していたんですが、その時々の気分だとは思うんですけど、グッとくるものがなくて買わなかったんです。
それで、普段はしないんですが、アマゾンで、ビジネス書の新刊で検索してヒットした中の一冊がコレ。

■読む前の予想

タイトルに「超」が付いてるけど、今さら箇条書きですか?

と思ったのですが、レビューを見てみると、『箇条書きへの見方が変わった』という感想がそこかしこに。
そういえば、箇条書きなんて、習ったことも無いし、いつの間にか使ってたよな。
それって、よくないよな。でも、箇条書きの見方が変わるって、どうかわるの?

という疑問が膨らみ、博多駅バスセンタービルの紀伊国屋書店で購入。
レビューを信じないわけじゃないけど、手に取って確認もしたかったので、アマゾンでは買いませんでした。
スミマセン。

- 目次 -
はじめに 凡庸にして最強スキル、それが箇条書き

序章 なぜ箇条書きが、最強のビジネススキルなのか?

第1章 超・箇条書きの技術① 構造化

第2章 超・箇条書きの技術② 物語化

第3章 超・箇条書きの技術③ メッセージ化

第4章 超・箇条書きをもっと使いこなす

おわりに 箇条書きが、私を救ってくれた

■気になるポイント3つ

この本の気になるポイントを3つ上げるとすると、この本の帯の裏にも、序章にも書かれている通り、
・構造化
・物語化
・メッセージ化
の3つです。
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この3つが分かるとこで箇条書きの使い方が変わります。

構造化

箇条書きのポイント、構造化ですが、相手に全体像を一瞬で理解させることが、構造化です。
これって、まさに本の目次ですよね?

まず見出しでテーマを明らかにして、小見出しでひとつひとつ内容を伝える。
本の内容を簡潔に伝えるという役目を目次は持っていますから、その目次の構造を意識しつつ箇条書きをすると良いと思いました。
箇条書きで「構造」という考え方はしていなかったので、知れてよかったと思っています。

物語化

これは、相手に関心をもって最後まで読み切れるようにすることが、物語化なのだそうです。
この考え方はセールスライティングで古くから言われていることと同じですよね。
最初の文章は、次の文章が読みたくなるように書け。でしたっけ?

・自分に関係のあることと思わせるフックを作る
・イントロでつかんで、文章に引き込む

結局、箇条書きでも、最後まで読んでもらわないと意味が無いわけですから、相手に興味を持たせる工夫は入れていかないといけないわけですね。

メッセージ化

メッセージ化とは、相手の心に響かせて、行動を起こさせること。
著者は、自分の立ち位置を明らかにしなければ、どんな文章でも相手は動かない。と書いています。
「で?」と言われた経験のある人も多いと思います。私もそうですが。
この、「で?」と言われる原因は、自分の立ち位置が定まっていない時に言われるようです。

主張はするが、あなたは何をするの?
結局どうしたいの?

こういったことは、自分の立ち位置が定まっていたら、おのずと説明ができることです。

生々しく伝えることも書かれていましたが、日本人は、ストレートに伝えればわかりやすいことでも、直接的すぎるなと思ったら、なにかと言葉を足して回りくどく説明してしまうそうです。(確かに。)
そこの遠慮がちな気持ちを取り払って伝えることで、生々しくハッキリと相手に意図が伝わる。
しかも、長々と書かなくていいので、わかりやすい。
少し勇気が要りますが、これは取り入れて使います。

■まとめ

箇条書きは誰にも習ってないですよね?
と、言いながら、私は、小学生の時に箇条書きについて習ったことがあります。
そのときは、国語の授業で、長文の内容を箇条書きで短くまとめなさい。という授業でした。
それで、箇条書きとはこう書くんだよ。と先生が黒板に一行ずつ文章を書いてくれたのを見て、まねて、今に至る。という感じです。
でも、どうポイントをまとめるかなんて方法は、自分で考えてね。ってことだったので、かなりざっくりとした箇条書きの説明でした。

私は、箇条書きに不便さを感じていたのでマインドマップを使うようになったのですが、あくまでもマインドマップは内向き。つまり自分用。箇条書きは、相手に分かりやすく伝えるための手段だということが本書でハッキリしました。

最後になりますが、構造化、物語化、メッセージ化と超箇条書きにはポイントがありますが、なぜそれが必要なのか?ということが分かっていないと、本書のテクニックを使う必要性を感じることができません。

では、なぜ、超箇条書きが必要なのか?

これからの社会は情報過多の社会だ。
ビッグデータや人工知能という言葉が流行っているが、その前提には「情報量に対して人間の情報処理能力が足りていない」という時代の流れがある。ゆえに、それら大量の情報を処理する技術にスポットライトが当たり、



このような情報過多の時代だから、情報を多く、つまり「長く伝える」ことの価値は減っている。
むしろ「短く、魅力的に伝える」こと、つまり情報を選別し、少なくすることの価値が増えている。

という背景を知ると、箇条書きへの必要性が分かってきますよね。
しかも、我々は箇条書きについて具体的に習っていないことを考えると、本書を読んで、周りの人とは違う箇条書きを身に着けておくことは決してマイナスではないということです。

あと、この本を読むと、箇条書きの書き方が変わるのはもちろんですが、文章の書き方も上手になるでしょう。
文章を書いても、なかなか意味が伝えられなくて悩んでいる人は一読をおススメします。

プレゼンの時のスライド作成にも使える内容なので読んでよかったと思っています。
さっそく、この、構造化、物語化、メッセージ化を取り入れて、コンテンツ制作をしたいです。

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