著者:岸本健太郎
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flier(フライヤー)が注目されるなど、本の要約サービスが認知されてきました。

多数の会員数を誇るサービスもあり、主にビジネスマンに受けているようですね。

確かに、時間がない中で、本の要約をしてくれるサイトというのは便利です。
毎日何冊も紹介されることもあり、そこだけチェックしていれば、効率的です。

しかし、要約サービスには、大きな注意点もまた存在します。

そこで今回は、このビジネス書要約サービスとのうまい付き合い方について考えてみたいと思います。

そもそも要約サービスはどこで生まれたのか

そもそも、この要約サービスはどのような経緯で日本で広まりつつあるのか。
その背景には、アメリカの存在があります。

参考:進化するビジネス書要約サービスで失敗のない良書との出会いを作る – ダイヤモンド・オンライン

確かに、エリートたちが利用する、というのは理に適っているというか、理解できますよね。
効率的にインプットしていくには便利です。

要約サービスを使う時の注意点

では、要約サービスを使う時の注意点はなんでしょうか?

いくつかありますが、最も大きなポイントは、ご存知の通り、

「読んだ気にしてくれる」こと。

要約はそこまで長くありませんが、読んだ気になりやすい。

でも、実際には自分で目的を設定して読んだわけでもなく、要約の時点では、ただ情報を受け取っただけ。
つまり、意味がないといえる状態です。

要約サービス側は、当然ながら、要約を読んだ後、本の購入に進んでもらおうと考えているでしょう。
それなら十分に価値があります。
時間がない中で、「読んでみよう!」と思える本と出会う時間を効率化してくれるので、エリートが使うのも納得です。

しかし、実際には、要約を読んでその本を知った気になる。
これが最も気を付けるポイントです。

本の選択が偏る可能性も

もう一つの大きな注意点は、選書が偏ること。

要約サービスで紹介される本ばかりをチェックしていると、おのずと趣向が偏ってくる可能性があります。
サービス内で紹介されていない本とは接する機会がないわけですから。

しかし、ビジネス書の読書では、まったく関係ないカテゴリの本もたまに読んでみたり、有名にはなっていないけれど、今の自分にとって非常に有用な本だってあります。

そういった本との出会いの機会を制限するのはもったいないでしょう。

なので、要約サービスはあくまでも効率化の1つの手段と位置付けるようにするのが良いと思います。

要約サービスは賢く使えば効果的

注意点は挙げましたが、おそらく皆さんには釈迦に説法ですよね。

要約サービスは、わざわざ運営側が本を厳選し、要約を作り、配信までしてくれます。
そのため、賢く使えば非常に効果的です。

書店、先輩や上司、読書会、要約サイト、書評サイトなどを組み合わせることで、もっと効率的になるでしょう。

時間がなくて選書に悩まれている方は、ぜひ一度、要約サイトも試してみてくださいね。

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