著者:岸本健太郎
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雑誌なら読めるけどビジネス書は読まない。

こういう方、非常にたくさんいらっしゃいます。
確かに、雑誌なら気軽に手に取りやすく、読みやすいですよね。
雑誌は読みやすいからこそ、非常に役に立ちます。
パラパラめくって情報を仕入れることができます。

しかし、どうせなら、もう一歩踏み込んだ使い方をしてみませんか?
そう、ビジネス雑誌を読むついでに、ビジネス書の読書習慣も身に付けてしまう使い方です。

ビジネス雑誌の読み方

ビジネス雑誌は、ビジネスのトレンドを仕入れたり、話題の商品やサービス・会社などを知ることができる、優秀な情報源です。

コンサルタントや投資家、営業さんなどは、読まれている方も多いでしょう。
また、就活生なんかも読んでいる人を見かけますね。

ところで、ビジネス雑誌にも色々な読み方があります。
大きく分けると、下記の3パターンになろうかと思います。

パターン1:単にパラパラめくって情報を仕入れる
パターン2:目的を設定して、目に留まったところを読み込む
パターン3:目に留まったところを考察してみる

この3パターン。

そして、個人的にオススメしたいのは、「パターン3」です。

なぜなぜ分析を使って雑誌の記事を掘り下げよう

パターン3がなぜオススメなのか。

それは、「意図を汲み取る」訓練となるからです。

雑誌というのは、多かれ少なかれ、編集さんの意図が反映されます。

当然ですが、基本的には結論ありきの記事もあったりするわけですね。
「こういう結論にしたいから、じゃあこの人とこの人にインタビューしよう」という感じに。

つまり、誌面に書いてある記事は、実は色々な前提が混じっているわけです。
例えば「景気が良くなった」と書いてあったとしても、それを鵜呑みにしても意味がありませんよね。

そこで、「なぜなぜ分析」を使って、考察を行うことがオススメです。

「なぜなぜ分析」とは、元々トヨタ発祥の、品質管理や労働安全管理などに使える手法。
「なぜ?」「なぜ?」と質問を繰り返して、問題の根本原因を探っていくものです。
基本的に、5回は「なぜ?」を繰り返します。

ビジネス雑誌上では、目に留まった記事に対して、

「なぜ?」
「なぜ?」
「なぜ?」
「なぜ?」
「なぜ?」

と繰り返し掘り下げていくことで、自分なりの考察を行うことができます。
これが非常にオススメなんですね。

ついでに読書習慣も身に付けよう

さて、この読み方をしていくと、わからないことがたくさん出てくることに気が付く方もいるはずです。

「なぜ?」と掘り下げようとはしてみたものの、そもそもマーケティングがよくわかってない。
財務や経営がよくわかってない。

そんなことはよくあります。

ここからがビジネス書の出番。
そう、わからなかったカテゴリについての本を読むわけですね。

人の脳は、「空白を嫌う」と言われています。
ビジネス雑誌を読んで、頭の中に、わからないという「空白」が生じたら、この空白を埋めてあげるために、ググりたい気持ちをぐっと抑えて本を手に取りましょう。

そうすると、自動的にゴール設定ができた状態で、本を読むことができます。
また、不要な箇所を読むこともなく、効率的にビジネス読書が進みます。

これが、ビジネス雑誌を使った読書習慣ゲット法です。

効果的ですので、是非お試しあれ。

まとめ

読書習慣がない方は、ぜひビジネス雑誌を手に取ってみてください。
はじめは立ち読みでもいいと思います。

ビジネス雑誌には、色々な種類もあれば、特集もあります。
中には面白い連載もあります。
日経ビジネスの「敗軍の将、兵を語る」などは、私の大好きな連載です。

こういった中から、あなたの興味を引く記事を探し、それについて考察をし、読書で補完し、理解を深めていく。
この活動が積み重なった時、どれだけの知識を手に入れられるか、想像してみてください。
きっと、ワクワクするはずですよ!

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