著者:岸本健太郎
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先日、2015年のビジネス書大賞が発表になりました。

選ばれた本はどれもクオリティが高かったと思いますが、個人的にイチオシのビジネスモデル全史は二次投票で一位にはなるも、賞は獲れませんでした。
獲れなかったからって、別に価値に影響はないんですが。

今年のラインナップを見ていると、かなり特徴がはっきり表れた年だったと思います。

では、早速見てみましょう!

大賞:ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか

ピーター・ティール (著), ブレイク・マスターズ (著), 瀧本 哲史 (その他), 関 美和 (翻訳)

準大賞:How Google Works

エリック・シュミット (著), ジョナサン・ローゼンバーグ (著), アラン・イーグル (著), ラリー・ペイジ (その他), 土方 奈美 (翻訳)

書店賞:エッセンシャル思考

グレッグ・マキューン (著), 高橋 璃子 (翻訳)

審査員特別賞:山形浩生氏

なお、一次投票後の二次投票では、ビジネスモデル全史が1位に。
ある意味最注目のピケティ「21世紀の資本」は3位でした。

仕事術・思考術が多数を占める

昨年と比べると、仕事術や具体的な思考術の本が一気に増えた印象です。

エリック・シュミット氏(google会長)が書いた本が2冊も選ばれるというのも特徴ですね。

ちなみに昨年は、『統計学が最強の学問である』と、『経営戦略全史』が大賞を獲得。
7つの習慣まんが版以外は、すべて日本人著者でした。

それが今年は、前述のシュミット氏はじめ、ピケティ氏、ピーター・ティール氏(ペイパルの共同創業者)、アダム・グラント氏(ウォートンスクール教授で組織心理学者)、グレッグ・マキューン氏(シリコンバレーのコンサルティング会社THIS Inc.のCEO)と、実に多くの洋書が選ばれています。

そして、やはり洋書なので個性的。
翻訳本の当たり年だったと言えるでしょう。

私は、ピーター・ティール氏の「ゼロ・トゥ・ワン」の大賞には納得。
誰も気づいていないけれど、今世界で求められているものを見つけ、そこに発明をぶちかませ!という「ゼロ・トゥ・ワン」の思考は、おそらく非常に刺激になると思います。
まだの人は、ぜひ一度読んでみてください。テンション上がります。

あとはエッセンシャル思考。
無駄を捨てて重要なことに力を使おう、ということを深く教えてくれる内容で、こちらも秀逸です。
「より少なく、しかしより良く。」
これがコンセプトです。
昔から言われ続けていることですが、非常に難しい思考。その思考を1冊まるまる解説してくれます。

まとめ

ピケティが世界を席巻したので、21世紀の資本が勝つのかと思いましたが、個人個人のスキルや思考がより重要になってきている時代を反映してか、仕事術・思考術が非常に強かったですね。

正直、今年はどの本を読んでも面白いです。
騙されたと思ってチェックしてみてください。

なお、結果は下記のページからご覧いただけます。
ビジネス書大賞

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