あらゆる販促を成功させる「A4」1枚アンケート実践バイブル / 岡本達彦(著)
あらゆる販促を成功させる「A4」1枚アンケート実践バイブル / 岡本達彦(著)
一昨年だったか、前著、「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法を読ませてもらい、書かれている内容そのままに、購入者アンケートを作成し、クライアント先のネットショップで使ってみたところ、多くのお客様からアンケートの返事をもらうことができました。
いただいたアンケートを確認したところ、クライアントのお客様が、どんな経路をたどってリピーターになったのかが判明したり、なぜそこの商品を買うのかの理由も解明させることができ、本書に書いてあるとおりの効果を得られました。
そして、先日、「A4」1枚アンケートの第2弾の本が販売されているという情報をフェイスブック経由で知り、博多駅バスセンターの紀伊国屋書店で購入しました。
平置きされてますよ。人気ですよ。この本。
■読む前の予想
今回は、予想も何もないというか、前著で書ききれなかったところ、そしてたくさんの成功事例を掲載した内容ということで、前回私も実践させていただいて、新規客の集客が中心のテーマだったのですが、新規客以外のお客様集客についての活用方法ができないかなーと考えていたところ、そういったノウハウが書かれていると前書きあり、本書への期待が高まります。
- 目次 -
【第1章】 売れる販促のやり方は、あなたのお客様だけが知っている!
【第2章】「A4」1枚アンケートで驚きの成果を出した事例
【第3章】 1つの成功事例を展開して大きな売上を獲得する
【第4章】 理想のお客様を集めるアンケートの活用法
【第5章】「A4」1枚アンケート実践勉強会のススメ
■気になるポイント3つ
・本当のアンケートとはこういうものなのだ。
・儲ける作戦はお客様に考えてもらう。
・アンケート結果から簡単に何でも作れてしまう。
本当のアンケートとはこういうものなのだ。
アンケートって、世の中にいっぱいありますよね。
でも、あのアンケートってちゃんと利用されているんでしょうか?
昔、通信販売の会社にお勤めしていたので、アンケートの裏側も分かるんですが、プレゼントキャンペーンなどのイベントチラシの誌面をうめるためのオマケ的なあつかいだったりすることが多く、実際にアンケートを回収してもあまり利用することは無かったんですよね。
それから、自分がアンケートに答えていても、内容がおもしろくないから、結構適当に書いたりしていました。
でも、そのアンケートが、プレゼントキャンペーンだったりしたら、その企業の担当者が喜ぶような回答にしたししていました。適当ですよね。
私みたいなことをしている方も多いんじゃないでしょうか?
そんなこんなで、アンケートって、まったく役に立たないことは無いとは思いますが、限りなく無駄な行為に感じていました。
ところがです。
この「A4」1枚アンケートは、そんな私が持っていたアンケートのイメージをまったく変えてしまいました。
本書の表紙に書いてあるキャッチコピーどおり、あらゆる販促物を成功させてしまうものだからです。
仮に、前著ではなく、本書を最初に読んだとしても、今回はたくさんの成功事例が書いてあるので、すぐに試してみたと思います。
本書は前著に比べて、ノウハウを公開しすぎて大丈夫?と言った感想を持ちました。
儲ける作戦はお客様に考えてもらう。
ズバリ、「A4」1枚アンケートを使えば、企業が儲かるために、今何をしなければいけないのか、具体的なヒントをお客様が教えてくれます。
毎年、売上げが前年割れしている。
お店をリニューアルしたとたんに、売上げが下がった。
周りに競合店がたくさんオープンしてしまった。何かやらないとマズイ・・・
こういうときには、社員が集まって会議をするんですけど、企業目線で考えるのでいい案が出にくいし、成功しにくい。
お客様目線と口では言うけど、実際、どうやっていいのか分からない。
でも、考えてみたら、いつも自分の企業の商品やサービスを利用してくれているお客様に、直接聞いて、売上げアップのヒントをもらうのが一番確実で効果が高そうですよね。
その、直接聞く方法が今まで分からなかったわけです。
これが、「A4」1枚アンケートで解決するわけです。
すごいですよね。
アンケート結果から簡単に何でも作れてしまう。
折込チラシ、ダイレクトメール、企業紹介のパンフレット、ホームページやランディングページなど、「A4」1枚アンケートに書かれた情報から、商品コンセプトから媒体まで何でも作れてしまいます。
普通、コンセプトやレスポンスのある媒体を作るのって難しくて大変ですよ。
でも、それが簡単に作れてしまう。
時間をかけずに、今までよりも効果のある媒体が作れるんですから、「A4」1枚アンケートを利用しない理由が見つかりません。
■まとめ
前著と比べると今回は分厚くなっていました。これは、より「A4」1枚アンケートを理解しやすくするための工夫がなされた結果でしょう。
たくさんの業態の成功事例があって、読書が「A4」1枚アンケートを自分の会社で使うためのイメージがしやすいように工夫されていたり、自分の企業で「A4」1枚アンケートの勉強会ができるようにマニュアルが書かれていたり、著者の岡本氏が、企業に良くなってもらいたいという気持ちで書いているのが、本から伝わってきます。
本書の内容も本当にすぐに実践したくなるものでしたが(実際、前著の内容はすぐに利用させていただいた。)、今回は社内勉強会のノウハウが公開されているのに驚きました。こんなことしてたら、せっかく本を出したのに儲からないじゃん!と。
社内で勉強会を開催したら、参加した社員がみんな、自分視点からお客様視点に考え方がシフトして、レスポンスのいい媒体を作りまくり、儲かりまくりやん。
でも、実際には、本を買った人の中から1割未満しか実践はしないんですけどね。
それはさておき、売上げが毎年さがっていて、どうやっていいか分からないで悩んでいる経営者の方や、売り場担当者の方には、「A4」1枚アンケート実践バイブルをぜひオススメします。
いろんな事情があって、すぐに取り入れられないとしても、こういう方法があるんだと知っておくことも大事だと思います。
解決策は書店にあります。