LIFE PACK ING 未来を生きるためのモノと知恵/高城 剛(著)
今回読んだ本はこちら。
『LIFE PACK ING 未来を生きるためのモノと知恵』です。
高城剛さんといえば、20年以上前から、ハイパーメディアクリエイターというなんだか訳のわからない職業で活躍されていました。私がインターネットに始めてふれて、当時の上司といっしょに通産省のコンペに応募した時も審査員でした。
私たちの企画が通過して、その発表を幕張メッセで開催されたニコグラフという展示会の片隅で、展示・発表していたとき、わざわざ私たちのブースに見学にきてくれて話を聞いてくれました。
って、私たちだけじゃないですけどね。
それでも、何をやっている人なのかよくわかりませんでした。
なんとなく例えるなら…
高城剛=最先端
と思っていました。
そして、今でもそう思っています。
今回紹介する本は、高城剛さんのガジェットを紹介する2014年の書籍です。
もう、使ってないかもしれませんし、ビジネス書としてネタがガジェットとなるともう役立たないかもしれませんが、いつまでも最先端でいる人がどんなものをどんな風に愛用しているのか? そこから私たちが日頃から使っているものを考える、良いきっかけになるのではないかと思って、読んでみました。
確かに内容は古いですが、
語られている要素、メソッドをとりだす・・・
つまり、なぜ、それを使うのか、目の前の何年か前の型落ちや生産中止になってしまったようなガジェットたちを、ただ古い、使えないと思うのではなく、なぜそれを使ったのか? と考えることが必要なのではないかと思うんですね。
それが分かると、今は販売されていなくても、代用となるもの、もしくはもっと良いものがあるかもしれません。
そして、もっと自分流にアレンジできるかもしれません。
そう考えて、この2014年の高城剛さんの本を読んでみるといろいろ自分に必要な情報が手に入ります。
情報が古いビジネス書は、インターネットに関する本、たとえば、集客や、Facebook、インスタグラム、Googleの使い方の解説本、批判されて消えた経営者や逮捕された経営者が書いた本、そしてhack関係の本。
でも、4~5年前のhack本は今でも持っています。
高城剛さんのこの本と同じく、もう売っていないガジェットや消えてしまったサイトの情報がたくさん掲載されていますが、それを古いと一刀両断するのではなく、そこから、先程書いたように、なぜそれを使うのか? という目的に焦点をあてることで、今でも使える本に変ります。情報が古くても。
今、仕事が終わった書類は全部、デジタル化して保存しています。
いちいち捨てるものと保存しておくものを選別するのが馬鹿らしくなったのと、後から必要になったときに、もうすでに捨ててしまっていたなんてことにならないようにするためです。
方法は、ドキュメントスキャナーで、さっさとスキャンして、ハードディスクに保存しています。
この方法は、数年前にでた整理hackという本で知りました。内容は古かったですが、周りに聞いてみても終わった仕事や大量に貯まった書類をデータ化してクラウドサーバーに保存している人間は1人もいませんでした。
そもそも、そういう本を読んでいないから知らないというのもありますが、読んでいない人間からすると何年も前のビジネス書の情報であっても新しい情報なわけです。
私も小さなスペースで仕事をしていますから、この書類のデジタル化は本当に役にたっています。
そして、
外出で使うノートパソコンは電源を落とさず使う
外で使うガジェットは透明のポーチにまとめていれておき、外出の時は何も考えずにバッグに入れる
これも、同じ整理hackの本から得た情報で、今習慣になっていることです。
古い本だからと言っても、今でも役立つことはたくさんあります。
ということで、高城剛さんの2014年の本『LIFE PACK ING 未来を生きるためのモノと知恵』の話に戻ります。
今も、高城剛さんがどんな仕事をしているのかわかりません。(汗)
でも、本を読んでいると高城さんが、何を大事にしているのかが分かってきます。
電子機器が多いです。これはどこででも仕事をするためです。2014年よりも前は、外で仕事をするのも充電器やバッテリー、コード類など、ひとつひとつは軽くても持ち歩く数が多くてかなり重かったようです。
でも、iPhoneの登場で、パソコンを持ち歩かなくなったそうです。
そういえば、2014年ごろ、仕事で東京に行った時、錦糸町のスタバで、男性が折りたたみのキーボードを使って、iPhoneに入力していたのを見て、すげー! と思ったのを思い出しました。
それから、音楽のためのグッズも多かったですね。
移動が多い方なので、リラックスできる環境を作るために工夫されているようでした。
自分で川のせせらぎや、波の音を高音質で録音し、それを瞑想に使ったり、音楽も50本以上のイヤホンを使ってきて、自分にとって最適な1本を選んで大切に使ったり、音楽の音質を良くするために、わざわざ携帯できるアンプを用意したり。
あとは体調を維持するためにこだわりの常備薬があったり。
私たちと高城剛さんは仕事の内容も違いますから、持ち歩くガジェットが異なってくるのは当然なのですが、物の選び方は参考になるのではないでしょうか。
私は文章を書くことが多く、そのほとんどを事務所で行っています。
ただ、場所を変えると新しいアイデアが浮かぶことも多いのでこれからは外での執筆も習慣にしようと考えていました。
そうなると、以下にその環境が自分にとって居心地の良いものになるかは、選ぶガジェットに左右されます。
いい仕事をするためにも、高城剛のこの著書をもう一度読み…というか、この本の構成上、読むというよりは観るが正しいですが。
少しでもモノ選びのエッセンスを吸収したいと思います。
高城剛さんは物を大切に扱う人のようですね。この本を観ているとそれが伝わってきます。
興味のある方は、Amazonの電子書籍Kindleで読むことができます。