著者:友松はじめ
Pocket
LINEで送る

99%も会社はいらない / 堀江貴文(著)

寿司職人になるために修行なんかいらない。
 
というツイッターの発言で大炎上したのが記憶に新しい堀江さんの著書。会社って無駄なことが多いな。わずらわしいこと多いな。と思ってた。

そのせいで本来パフォーマンスを出せることにほとんど時間をさけない状況の方も多いと思う。
会社の中で、そういう状況を変えていくのは本当に難しいことだと思う。もし変える努力を始めたら、協力してくれる人より、足を引っ張る人のほうが多いようにも思う。(自分の中小企業での勤務経験からの考えだけど。)

そういや、今までの本でもそういう事例読んだことあるな。

出かけてた家族を迎えに行ったついでに立ち寄った小さな本屋でタイトルに惹かれて購入しました。
 
 
 
 
 

 
 
 

■読む前の予想

「99%の会社はいらない」って何?
また・・・もう、こんな炎上しそうなタイトルつけて・・・。
寿司屋の発言でも思ったんですが、今回この本のタイトルをみて、こんな発言を繰り返すのには、ちゃんと理由があるはずだと思い、その理由を知りたいと思いました。

帯に

「自分の時間」を生きれば、もう何も後悔しなくなる。

と書いてあるし、今のこれが当たり前と思われている生き方ではない、著者が考える今からの生き方を指南した内容なんだろうと思いました。

- 目次 -
第1章 日本の会社はおかしいと思わないか?

第2章 仕事のない時代がやってくる

第3章 だから「遊び」を仕事にすればいい

第4章 会社ではない新しい組織のカタチ

第5章 会社に属しているあなたへ

■気になるポイント3つ

ここが変だよ?日本の会社
寿司職人になるために修行はいらない
好きなことが仕事になる時代

ここが変だよ?日本の会社

わざわざ書かないけど、会社には疑問が多いよね。
著者もライブドアという会社を経営して700人ほどの社員を雇用していた方なので、自分も経営していてこういうことが無駄だったとか、無駄と分かっていても、いろいろなしがらみで変えられなかったとか、社員の不正の問題とか・・・今だったらこうするとか、日本の企業がおかしくて、オレは正しいという立場で書いていないところも、素直におもしろく読めます。

日本の会社も、だれも変わりたくないんだろうな。と思った。
これでもかってくらい、99%の会社がいらない理由が書かれています。
会社やそこで働く人を変えるのはもちろん無理なので、自分が一歩、今の時代にあった生き方を始めるのがいいよね。効率がいい。

寿司職人になるために修行はいらない

寿司職人になるために、何年も修行をするのは、寿司屋の店主に労働力を搾取されているだけ?
でも、そういう苦労を経験した寿司職人が握る寿司が旨い。ありがたい。という思考なのかな。
だから寿司屋は高級店が多いのかな?

でも、寿司の握り方、ご飯の炊き方、接客方法なんかは、そのスキルだけを教えてもらえれるのなら、知識として覚えるだけであれば数日(いや、数時間か。)、身につけるなら数ヶ月で可能な気がします。

職人や料理人を養成する専門学校があるのだからそこに行って短期間で学んだほうが効率がいい。
昔はそんな学校が無かったんだから、寿司屋に入って学ばせてもらわなければならなかったし、学ばせてもらう身なんだから、店の雑用も当たり前だし、給料も少なくて当たり前。店も忙しいんだから、店主に手取り足取り教えてもらえる時間も無いから、見て覚えなさい。ってなりますよね。

著者の発言で、炎上になったわけですが、
お寿司の学校に3ヶ月通って、お店を開き、11ヶ月でミシュランをとったお店のことが書かれていました。
著者の考えは思いっきり叩かれましたが、その考えが正しかったのが証明されてしまいました。

この内容を読んで、寿司屋に限らないのだけれど、私たちもいろんなことに疑問を持ち、考えることを放棄してるんじゃないかと思ったんですよね。寿司屋は高くて当たり前。何年も修行をするのが当たり前。そこに疑問を持たないから考えもしない。
いろんなことに疑問を持つのは時間が割けないのでしないけど、自分の興味をもっていることに関してや、自分の仕事や人生に関わってくることに関しては疑問をもつようにしよう。
そこには、いろんな無駄があるはずだ。

好きなことが仕事になる時代

著者が運営する、堀江貴文イノベーション大学校での事例が書かれています。
本書を読んで、初めて著者の活動内容を知りました。
好きなこと、遊びがそのまま仕事になっていく、または可能性がでてくるイメージが、読んでいて自然にわいてきます。

うまくいっている人を真似る。毎日愚直に続ける。面倒だからと行動しないより、とりあえず飛び込んでみる。
など、お前もやってみろと本書の中で言われていますが、だれもが知っている著者であっても、それをやっていることがわかって、恥ずかしくなる部分と、勇気付けられる部分が刺激されます。
本当に著者を表面しか見ていなかったな、本書を読んでよかったなと思います。

好きなことや、今やっていることがある人は、近い将来仕事にできる可能性を本書を読んで探ってみてもいいかもしれません。

■まとめ

3章や4章、そして、私のようなマイナー・無名な人が支持されて会社に属さなくても生きていける人になるための考え方が書かれた5章が、世の中に喧嘩を売ってるようなタイトルと裏腹に、著者の熱いメッセージが詰まっている内容だと感じながら読みました。

この本のおかげで、2・3個のアイデアを思いつきました。
うまくいくか、いかないかは、さておき、私的にワクワクする内容なので、さっそく行動です。
いろいろな案件をかかえて、それも自分の好きな延長の仕事ではありますが、その中でも取捨選択です。
伸ばすべき、力を入れるべき仕事に集中すれば、他は後からついてきますよね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加