ファシリテーションの教科書/名倉 広明著
実務入門 会議、ミーティングが驚くほどうまくいくファシリテーションの教科書
ファシリテーションの教科書です。
この本で使われるファシリテーションは、会議・ミーティングです。
ビジネスでのファシリテーションの活用について書かれています。
とはいっても、場所が会議やミーティングということなので、どこででも応用はききますね。
良いファシリテーターとは、論理的思考が出来て、感情をともなった温かさを備えていること。だそうです。
会議でのそれぞれの役割
会議では、
●決定権を持ったリーダー
●参加者
●書記
●ファシリテーター
以上の4つの役割分担をして会議をします。
成功のコツは、ファシリテーターとリーダーは別々にすることがコツ。
このルールはなじみが無いので分かりにくいかもしれませんが、決定権を持ったものが、会議の司会進行をする会議は、トップダウン型の会議であり、リーダーの考えた案に参加者が同意するかたちでで全て決まっていくため合理的でいろいろ早く決まるという利点はあります。
しかし、参加者の参画意識は非常に低いので会議が終わった後の参加者の行動に結びつかないことが多いだそうです。
でも、それすごくよくわかりますね。
ファシリテーションを行なった場合は、協働創造の作業なので参加者の参画意識は高くなり、ファシリテーションの効果がしっかり出れば、会議後の参加者の行動は変わるそうです。
ファシリテーターは、会議やミーティングの「場」回しのプロ。
意思決定者ではなく、参加者の参加意識を高めることが役割です。
ファシリテーターの教科書
この本の構成は
・ファシリテーターのスキル
・会議ミーティングの準備
・実行→これは、実際の場回しと、様々なテクニックです。
・ケース編として、様々なケースを挙げ、ファシリテーションの場回しを疑似体験します。
・参加者の意見をまとめ、会の目的を達成させるために必要な思考のツールを紹介しています。
私は読んでみて、第3章の実行編が特に大事で、経験をつまなければいけないスキルだと思いました。
経験をつまないといけないということではありますが、さて、どうしたらいいものか・・・。
まとめ
と、思っていたところ、日常でファシリテーションのスキルを使うことでスキルアップできることが可能であるということが分かりました。
なるほど、日常であれば、会議のような雰囲気は味わえませんが、実行編に書いてあったようなことに出くわす機会も多々ありそうです。
ファシリテートの一通りのノウハウの中で会場や資料の準備。
そして、会議後の報告は、手順どおりにやればいいのでただこなせばいいと思うんです。
しかし、実際の会議中は、あるいみ待った無しの状態なので、3章の実行編に書いてあった、巻き込み、ぶつかり、意味づけ、軸だし、結びのスキルは、参加者がいるので自分だけでは完結することができません。
ましてや、やったこともないのに、ぶっつけ本番で会議でやればいいってものでもないような気がします。
といって、これらのスキルを練習する場所も無いし、本番で練習するわけにもいかないし・・・。
そういう練習の場としても、日常生活でファシリテーションのスキルを活かすアイデアはとてもいいと思います。
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