著者:岸本健太郎
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こうしてネット上に、無料で読める記事として投稿しておいてなんなのですが、ネットの無料記事というのは記憶に残りづらい、ということが言われます。

もちろん、印象的な動画や画像があったりすると記憶に残るかもしれませんが、どんな内容だったか、という点に関しては、本に一日の長があると思います。

そこで今回は、この「読書」と「ネットの記事」の間にある差を考えてみたいと思います。

なぜ読書は記憶に残りやすいのか

なぜネットの記事よりも本の方が記憶に残りやすいのか。

それは、「五感」と「負荷」の2点の違いだと思います。

五感の違い

ネットは目から入る情報がメイン。
付け加えたとしても、マウスやタッチパッドを触るということが限界ですね。

それに対し、本を手に取って読む場合は、音、手触り、重さ、紙のにおいなど、様々な情報が五感を刺激します。

この刺激の数が、記憶にもそのまま影響している、ということが言えるのではないでしょうか。

脳科学の世界で、この差に関する具体的な研究が行われたかどうかはちょっとわからないのですが、感覚としては確信しているといってもいいレベルで違います。

アナログ人間だから的なバイアスを抜いても、やはり記憶に関しては紙の本でしょう。

そしてその違いは、五感への刺激の違いである、ということです。

こちらの記事でも、同じようなことを書きましたね。
紙の本か、電子書籍か、どっちを採用すべきか

負荷の違い

負荷の違いというのは、そのまま「費用」と「時間」の違いです。

学習の際、例えば費用を払った場合と無料で学習できる場合、費用を払った方が、確実にその人の姿勢は前のめりになります。
損をしたくない、お金を払ったんだから、という感情ですね。

本は基本的に、購入すれば費用が掛かります。
図書館に行くには時間が必要です。

これに対し、ネットの記事というのは、時間も費用もかかりません。
(有料記事の場合はまた話が違いますが)

この負荷の違いが、そのまま姿勢への違いに反映されることで、記憶にも影響を及ぼしているということ。

それに、本は場所を取るっていうコストも発生しますね。

つまり、情報に対する姿勢が大きく異なるというのが、ネットの記事と読書の大きな違いではないでしょうか。

情報を記憶し身に付けるには読書

ネットの記事が悪い、ということをお伝えしたいのではなく、情報を記憶し、身に付けていくには、やはり読書の方が向いている、ということをお伝えしたいわけですが、いかがでしょうか?

ネットの記事というのは、ちょっとした調べものであったり、流し読みの情報収集には役立ちます。
即時性という意味では、本は比較になりません。

逆に、しっかりと学ぶ、考える、アウトプットする。
そういったことに関しては、やはり読書だと思うのです。

ぜひ、ネットサーフィンの時間を、少しでも読書の時間に充ててもらえれば、と思います。

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