「ビジネス書を効率的に読む」とはどういうことなのか
あなたにとって、ビジネス書を「効率的に読む」というのは、どういうことでしょうか?
1ページから最後まで読破すること?
直感的に読んだ感じがしたら読んだことになる?
他の定義をお持ちの方もいるかもしれません。
5分で読めた、2時間かかった、3日かけてしまった・・・
色々なビジネス本読書についてのお話しを聞きますが、この「読む」というキーワード自体、人によって様々です。
読んでいる本が違うでしょうし、その人の状況や環境、読む目的も違うでしょう。
人々が言う「読む」ということの答えは、「読む」ことの前提を揃えないとはっきりさせることができません。
そこで今回は、そもそもビジネス書を「読む」というのはどういったことなのか、を考えてみます。
ビジネス書はなぜ読むのか
まず考えるべきは、なぜ私たちはビジネス書を読むのか、です。
ビジネス書は何かしらの目的があって読むもの。
自己啓発書であろうと、コピーライティングの本であろうと、コミュニケーションの本であろうと、何らかの悩みを解決したり、よりスキルアップしたり、ということを目的に読んでいます。
こう考えると、目的を達成する=読むということになりますよね。
1ページ目からきっちり読んだところで、目的を達さなければ意味がありません。
「お~、この200ページにも及ぶ本を全部めくりきったぜ!!」
という達成感(?)が得られるだけです。
まずは、ビジネス書の場合は「目的を達成する=読む」ということが大前提、ということになると思います。
目的を達成するのにかかる時間は長い方がいいか短い方がいいか
さて、次は「目的を達成するための所要時間」です。
当然ながら、ビジネス書の場合は短い方がいいでしょう。
だからこそ速読のようなテクニックを求める方がいるわけですし。
そうなると、「この本はどのようにして付き合うべき本なのか」を決める方がいいと思いませんか?
名著と呼ばれる本であったり、専門書であれば、相応の時間をかけて向き合うことが多くなるでしょう。
「今の自分にとって読むべきところが多い本」も同じですね。
逆に、タイトルや目次見た限りだと役立ちそうでも、今の自分にとっては読むべきところがかなり限定される本もあります。
その場合、できる限りその本に費やす時間を減らし、必要な要素だけピックアップすればOK、ということになります。
一番オススメできないのは、なんとなくぼんやりとした目的のもと、読まなくてもいい本に時間を費やしてしまうこと。
ただでさえ忙しい人が多いのに、これはもったいない。
最初に本との付き合い方を決めてしまえ!
ということは、先に、それぞれの1冊との付き合い方を初めに決めてしまうのが、非常に効率が良いということに気付きます。
・じっくり時間をかけて読み込む本。
・いくつかのキーワードに関してと、その関連箇所だけ読めばいい本。
・今はこれ以上読まなくていいや、となる本。
どういう選択になるかは本とあなたの目的によりますが、時間を無駄に浪費してしまうことは避けることができます。
そして、思わぬ自分なりの名著に出会うこともたびたび出てきます。
また、仕分けができることで、積読の軽減にもなりますね。
まとめ:
まとめると、効率よくビジネス書を読んでいくには、まず、本を読む目的を決めて、次に本との付き合い方を決めよう、ということです。
その結果、「この本はじっくり読む」「この本はとりあえずもういい」「この本はここだけチェックしよう」というように選択することができるようになります。
そして、時間を配分していく。
たったこれだけのことで、従来型の「開いたら1ページ目から順番に読む」スタイルとは、時間対効果が雲泥の差になるでしょう。
ご参考になれば幸いです。