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毎日「あること」を意識するだけで、アイデアが降って湧くようになり、違う視点が持てるようになれるとしたら、いかがでしょうか?

実は、非常に簡単なことで、あなたもこのような効果を手にすることができます。
そして、明日から行うことができます。

その正体は、ずばり、「カラーバス効果」

この力を知るだけで、あなたは明日、いや今から、焦点の力を身に付けることができるんです。

そこで今回は、この「カラーバス効果」を考えてみたいと思います。

カラーバス効果ってつまりなに?

街を歩いている時、あなたは何がよく意識の中に舞い込んでくると感じているでしょうか?

例えば、車の買い替えを考えている方。
自分の欲しいメーカー、車種を良く見る気がするかもしれません。

また、写真を撮る趣味をお持ちの方。
おそらく、写真を撮らない私とは、異なる視点で風景を眺めていると思います。

こういったことは、実は毎日知らず知らずのうちに、私たちの脳が処理をしています。
これこそがカラーバス効果です。

カラーバスとは、「色を浴びる」という意味の心理学用語。

簡単に言うと、

「自分が意識しているものほど、自分の意識に舞い込んでくる」

というものです。

例えば、こんな質問をしてみましょう。

質問:あなたの周りに赤いものはいくつあるでしょうか?




ズバッと答えられた方はほぼいないでしょう。

いたとすれば、あなたの好きな色が赤であるか、ラッキーカラーが赤であるか、いずれにせよ赤いものを探しているはずです。

これがカラーバス効果で、焦点を当てて探している・求めている情報を、脳が特に収集してくれるということなんですね。

(ちなみに、脳のアンテナ=RASとして説明されることもありますが、こちらのカラーバスの方が取り組みやすいので、こちらを採用しています。)

今からカラーバス効果を取り入れる方法

では、どのようにしてこのカラーバス効果の力を取り入れて、活用していけばいいのか。

それは非常に簡単かつシンプルです。

その方法とは、

「今日の色を決めて、その色を探してみる」

ことだけ。
これだけです。拍子抜けでしょ?

もちろん、目標が明確であればあるほどいいので、ビジネス上の具体的な目標や、仕事上でアイデアを考えないといけないなどの場合は、そちらを「今日の目標」として置き換えていただければOKです。

とにかく、慣れないうちは、朝、家を出る時にでも、今日のテーマを設定してみてください。
その第一歩としては、今日の色を決めることです。

今日の色を「青」と決めたなら、一日の中で青いものを探してみましょう。
かなりの数が見つかるはずです。
中には、

「こんなところにこんな看板あったんだ!」
「こんな場所にこんなお店あったんだ!」

など、新しい発見もあると思います。

こうして、焦点を当てて情報を収集する訓練をしていると、自ずと情報収集が得意になってきます。

こうなれば、あとは、今日の色だけでなく、テーマの幅を広げていくだけで、脳が勝手に情報を集めてくれるようになります。

そして、アイデアが思い通りに出てきやすくなったり、探している情報に付き当たりやすくなります。

まとめ

もう一度お聞きしましょう。

あなたの周りに赤いものはいくつあるでしょうか?


先ほどよりも答えられる方が増えたでしょうし、パッと「あそこにはさっき赤いものがあったな」とイメージできるようになった方が多いと思います。

意識していないと入ってこない情報というのは非常に膨大で、だからこそ、自分の今の焦点をコントロールすることで、情報収集の効率をアップさせ、アイデア発想や仕事の成果アップに繋げていただきたいと思います。

参考文献:アイデアのおもちゃ箱 マイケル・マハルコ著
アイデアのおもちゃ箱―独創力を伸ばす発想トレーニング

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