著者:友松はじめ
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ビジネス書は中高年だからこそ速く読める

読書会ファシリテーターの友松です。
活字ばなれで、1ヶ月に1冊も本を読まない人がほとんどの今。

仕事が終わって18時過ぎ、電車待ちのホームでは、ほぼ100%スマホ見てる。
本読んでる人いない。(もしかしたら、アプリで本読んでる人もいるかもしれないけど)
サイトみたりゲームしたりしてる。

今は、異業種同士、みんなライバルっていうのは、電車待ちのホームを見ても実感できます。
BtoCビジネスは消費者の時間の奪い合いです。
いかに、スマホに使っている消費者の時間を自分たちのサービスや商品の注文に使ってもらえるか。ここに会社はしのぎを削ってます。

だから、本を読むのなんて、時間を使う行為の最たるものですから、読んでもらうのも難しい。
おもしろい小説ならまだいいですが、仕事にやくだつビジネス書となると、読む人はもっと少なくなっていると思います。

本を読む習慣のない人が今からビジネス書を読みはじめるとは思えません。
自分の抱えている問題がビジネス書で解決できると分かればそれがきっかけになってビジネス書を読むようになるかもしれません。

小さな書店は減ってきていますが、大型書店はたくさんありますし、Amazonもありますし、ビジネス書を読んでいる人は読んでいます。ひっそりと。
私が住んでいる福岡市内では、小さな書店でも個性的な書店は支店を増やしています。

だから、読む人はいるんです。
たぶん、見た目ではとても本なんか読みそうにない人が、実はビジネス書を大量に読む人で、仕事に活かして、いい仕事をしているなんてことがあると思います。

読めば速くなる

本を読む速さは読書量に比例します。
もう少し詳しくお話すると、特定のジャンルに詳しくなればなるほど、そのジャンルに関係のある本を読む時の速度は速くなります。
なぜかというと、詳しいジャンルだから書いてあることの理解が速いのと書いてある内容の予測ができるので速くなるんです。

試しに、日頃は読まないジャンルの本を読んでみてください。
おそらく読むのが遅くなるはずです。

あと一つ。
本をたくさん読むと語彙を獲得できます。
語彙は…『自分が知っている言葉』とか『ボキャブラリー』と言ったらわかりやすいでしょうか。

人間は何かを考える時、声には出さなくても言葉を使って考えます。
だから自分の中に語彙がたくさんあると、知らないことでも知っている語彙を使って理解することができるんです。
だから読むのが速い。

ビジネス書ではないのですが、小学校6年の姪は親が心配するくらい読書をしています。小説ばかりですが常に手さげカバンの中には10冊は入っています。
何年か前までは読むスピードは遅かったそうですが、今では速読やってんの? というくらい1冊読み終わる時間が速いようです。

小学校3、4年頃の姪はガチャガチャとした落ち着きのない子どもでしたが、今では普通に大人と話すことができ、相手に配慮した話し方ができます。
なんというか、うまく説明ができないのですが、普通小学生と話す時、話にくさを感じたりしませんか? 話が合わないというか、こちらが話を合わせようとしても、子どもが合わせようとしないので話しにくいような…そんな感覚。

それが姪には無いんです。
小説はストーリーを楽しむ他にも能力アップの効果があるのですが、そういう効果がでているのかなと感じています。
(小説の効果についてはまた別の機会にコラムにしたいと思います。)

なので、本は読めば読むほど、速読なんか使わなくても速く読めるようになるわけです。
それが言いたかったのでちょっと話が長くなりましたが…。

それでいうと、中高年の方が本は速くよめるはずなんです。
まったく本を読まなかった、仕事もしてこなかったという人は難しいですが、普通だったら中高年は、たくさんの経験をしてきているし、本も読んでいるので、経験と語彙の量が若い人よりも多いわけです。

だから、

  • 老眼だから
  • 体力が落ちてきたから
  • 年だから

ということで本を読むのが若い時よりも遅くなるということは無いわけです。

まとめ

学生時代からの私の恩師も、遊びに行くとダイニングテーブルには常に10冊くらい読みかけの本が置かれていました。
70代で子どもも独立して悠々自適なはずなのに、ビジネス書を読んでいる。
常に読書を欠かさない人で、お話も楽しく勉強になることばかりでした。

本を読む人は長寿。
そんなニュースを読んだことがあります。
60代、70代、80代、どこまで生きていられるかはわかりませんが、体の年齢が70代だからといって、頭まで体にあわせて70代になる必要はないと私は思います。

この前、65歳なんですが、本は速く読めますか? という問い合わせのメールをいただいたのですが、そういうことを思う、心配する人ほど本を読んでいるんじゃないかなと。
文字が見えにくいならメガネをすればいいわけですし、最近はハ○キルーペなんてカッコいいメガネもありますしね。

心配することは無いと思います。
最後まで読んでくださってありがごうございました。

 

《おわり》

 

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