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プレゼンの18のコツ

lifehack.orgにて、プレゼンを行う際に非常に効果的な、そしてシンプルな18のルールが書かれていましたので、ご紹介します。

私の備忘録も多分に兼ねております。

得意な人と苦手な人では、様々なシーンで差が出てしまうプレゼン。
拙訳ですが、ぜひ今一度読み返していただいて、できていること、できていなかったこと、見直すべき事をチェックしてみて下さい。

その1:10-20-30ルール

ガイ・カワサキ氏(元アップルコンピュータのエバンジェリスト)が提供するスライドショールールです。

・スライドを10枚にする。
・プレゼンは20分以内で終える。
・フォントのサイズは30ポイント以上にする。

この3つの非常にシンプルなルールを守ろう、ということ。

例えば、プレゼンの時間を1時間与えられたとして、20分で終えてしまうことができれば、残りは議論に使えます。
その方が効果的なケースが多いでしょう。

大切なことは、絶対にこうしないといけない、ということではなく、このルールを目安としてプレゼンを構築・チェックすること。

簡潔に伝わらないのであれば、見直す必要があります。

その2:面白くあれ

スピーチは、面白くて有益でないといけません。
当たり前ですが、大切なこと。

私は別に、真剣なプレゼンの場で猿のように踊れっていってるわけじゃない。
でも、メールや記事のようなものじゃなくて、みんなはそこに感情を求めてるんだ。
どんな熱意もユーモアもなく、ただの事実だけ暗唱しても、人々は注意を払ってはくれないよ。

とのことです。

その3:スローダウン

ナーバスな、経験の浅いスピーカーは、話すテンポが速い傾向にある。
意識してゆっくり話すようにして、力説のポーズなども加えよう。

ゆっくり話そうね、ということ。
焦ると話すスピードが速くなるのは、プレゼンでなくても同じですね。

その4:アイコンタクト

部屋にいるみんなとアイコンタクトをしよう。
セールスマンから聞いたことがあるんだけど、部屋にいる秘書とかアシスタントとかがボスに影響を与えることもあるから、彼らのボスだけに集中すべきじゃないんだよね、らしいよ。

決定権を持つ人に集中する、というのがセオリーだと思いますが、このセールスマンは何を売ってるのか気になりますね。

とはいえ、プレゼンだと会場の雰囲気をつかむには、一人に集中するのはよろしくないのは間違いないでしょう。

その5:15の概要ワード

あなたのアイデアを15の言葉に要約できるかい?
もしできないなら、書き換えてやり直そう。
話すことというのは非効率な伝達手段だから、15の重要な言葉を繰り返すんだ。

ちょっと最後の訳に自信がないですが、意味はこんな感じです。

15個でまとめきれないなら、それはまとめきれていない。
だからもう一度考えて再構築してみよう。

そういうことだと思います。

その6:20-20 ルール

またも面白いルール。

スライドショーのための別の提案がある。
20のスライドを、それぞれ20秒ぴったりで説明しよう。
この20-20ルールの力は、あなたを簡明にさせて、人々を退屈させないようにできるよ。

全部ぴったり20秒!?と一瞬思いましたが、それぐらいの時間で説明できたら、テンポよく進むでしょうね。
また、それぐらいで簡潔に説明できるぐらいになっていれば、余裕も出てくる気がします。

冗長なものは聴衆にとってつまらないことが多いですもんね。

その7:読み上げはやめよう

当たり前のことですが大切なこと。

これは特に考える必要もない簡単なことだけど、とにかくパワーポイントは、スピーチから人を遠ざけてしまう。
もしあなたが、パワポの手掛かりなしにスピーチできないなら、きっと集中させられないだろう。
それは、あなたが自分のメッセージを本当の意味で理解してないことを示し、聴衆の抱くあなたへの信頼に多大なダメージを与えるはずさ。

気持ちを入れて、大切な訴求ポイントを徹底的にしみこませれば、資料がなくたって大切なところは伝えることが出来ます。

私も実際に資料ではまかないきれなくった経験がありますが、「プレゼンの目的」がしっかりしていれば、言葉は出てくるものです。

目的(ゴール)の設定が大事だよ、と教えてくれますね。

その8:スピーチはつまり物語である

もし、あなたのプレゼンが長くなりそうなら、ポイントを、ショートストーリーや皮肉、逸話などで説明しよう。
偉大なスピーカーは、聴衆のためのアイデアに感情的なつながりを作り出すための物語の使い方を良く知ってるものだよ。

人を引きつける話し手、今ならTEDなどがわかりやすいですが、こういった魅力的なスピーカーは、物語として話してくれることが非常に多いです。

話すのがうまい上司などもそうですね。

物語は、聞き手が感情移入しやすく、好意的な視線も増えます。うなづきなども。
プレゼンにストーリーを導入できないか、常に考えたいですね。

その9:声を張ろう

聞くに堪えない話し手ほどひどいものはない。
マイクとかアンプみたいなハイテク機器でさえ、音を聞かせることができる。
別に叫べってことじゃなくて、まっすぐ立って、肺の空気を震わせ、はっきりした音を喉から出せばいいんだよ。

本当に当たり前のことですが、はっきりとした声でしゃべらなければ、その時点でアウトです。

ぼそぼそとしゃべろうものなら、自信もなさそう、何を言いたいのか分からない、退屈、早く退出したい、など、非常に残念なものになるはずです。

声を張って、はっきりしゃべりましょう。

その10:ジェスチャーは計画するな

あなたが使うどんなジェスチャーも、あなたの伝えたいメッセージを拡張するものであり、伝えたいメッセージにおける感情である必要がある。
計画されたジェスチャーは自分の体からわき出てくる無意識のサインと合致しないから、嘘っぽく見える。
自分の手は自分の側に置いといた方がいいだろうね。

順番を決めて、ジェスチャーを決めて、なんてやると、当然ながらガチガチになります。
大切なことは、伝えたいメッセージが伝わることであり、伝えたい気持ちが伝わること。

不自然さ、違和感を感じる場合、得てして聴衆ではなく、予め自分で決めた順番を「守ろう」として、自分の方しか向いていない、なんてことが起こっています。

その11:「それは良い質問ですね!」

「それは良い質問ですね!」もしくは「それをお聞きいただいて嬉しいです!」というセリフは、回答を用意する一瞬を稼ぐのに使える。
他の聴衆たちは、あなたが思考を整理するためにこの言葉を使っていると思うだろうか?おそらくノーだろう。
もし仮にわかったとしても、「えー」とか「あー」なんかよりよっぽどプレゼンをスムーズなものにするはずだよ。

私もプレゼンやセミナーなどでこれを使うことがありますが、ちょっとした時間稼ぎであったり、今回のプレゼンの趣旨とはかけ離れた質問を回避する際に、非常に重宝しています。

しかも、相手を否定することはないので、プレゼンが円滑に進みます。
お試しあれ。

その12:呼吸を吐き出そう

「えー」「あー」「えーと」みたいな、プレゼン殺しを使いたくなることはあるだろうか?
そんなときは、それらの言葉の代わりに、小さな呼吸を入れよう。
ちょっとぎこちないようにも思われるかもしれないが、聴衆はほとんどそれに気付かないだろう。

ついつい使ってしまいがちですが、「えー」「あー」「えーと」を多用するのは間違い。

昔、話し方を教えている会社のチラシで「えー」「あー」などが50%以上を占める、みたいなものがありました。(記憶が定かではないですが。)

限られた時間の中で、出来る限りこの「えー」「あー」「えーと」は使わないでおきたい。
だから、その代わりに小さな呼吸を一つ入れる。

ちょっとしたことですが、非常に効果的に思えます。

その13:早く会場に来い、とにかく早く

人々があなたの話すことを待っている間に、パワポを探し回ったり、プロジェクターとイチャイチャしたりしてはいけない。
早く会場に来て、部屋を見渡し、スライドショーを走らせてみて、欠陥がないか確かめよう。
準備はあなたのスピーチへの不安をとにかく消してくれる。

準備がいかに大切か、ということですね。

これに関してはもう何もいうことはありません。
準備でほとんど決まる、といっても過言ではないと思います。

その14:練習しよう

トーストマスターズに参加して、定期的に聴衆の前でスピーチの練習をしよう。
楽しい時ばっかりじゃないよ。でも、それはあなたを今よりもっと有能にしてくれるし、登壇する時の自信もつけてくれるだろう。

トーストマスターズというのは、パブリック・スピーキングのスキルアップを目的とするアメリカの団体のことです。

日本だと、例えばプレゼン大会であったり、読書ならビブリオバトルであったり、そういったパブリックスピーキングの場に出て練習しとけ、ってことになりますね。

もしよろしければ、ぜひ読書会にもご参加下さい。
プレゼンの練習できます。

その15:謝るな!

謝罪はもしあなたが何か間違ってしまった時だけ使おう。
聴衆の前で無能さや粗末さを弁明するために使っちゃいけない。
緊張とか準備不足とかについて謝ってはいけないんだ。
ほとんどの聴衆はあなたの不安をかぎつけることはできない。だからわざわざあなたの不安に注意を向ける必要はない。

自分への言い訳のために、「準備不足で・・・」なんて言ってしまうと、ただの無能だと言っているようなもの、ということです。

聴衆はあなたの準備や緊張している状態に興味はありません。
自分にも言い聞かせてますが、これは会議などでも見ることがあります。
もし思い当たる人は、即刻やめましょう。

その16:間違ってたら謝ろう

15番目のルール(謝るな!)の注意点は、もしあなたが遅れたり間違ったことを示してしまったときは謝るべき、ということだ。
あなたは自信があるように見られたいかもしれないが、間違ったときは無神経な行動は取っちゃいけない。

15番目で「謝るな」と言ったけど、間違ってたら謝ろうね、ということ。
当然ですね。

横柄な態度と取られた場合、おそらく取り返すのは至難の技でしょう。

その17:聴衆の中に自分の身を置こう

スピーチを書いている時というのは、聴衆側の目線でそれを見ているものだ。
彼らが理解できない可能性はなにか?退屈だと思われそうなものはなにか?
あなたを導いてくれる「WIIFM」(それによって私が手にするものはなに?)を使おう。

WIIFM とは、「What’s in it for me?」 の頭文字を取った言葉。
私も使うことがあります。

直訳すると、「私にとってそれはなに?」ですが、意訳すると「私には何が手に入るの?」となります。つまり、メリットですね。

聴衆の立場になって、「このスピーチを聞くことで私は一体何を手に入れられるんだろう?」という自分への質問が、あなたを導いてくれる、ということです。

自分への質問の質は、本当に重要ですね。

その18:楽しもう!

不可能なように聞こえるかい?
ほんの少しの練習で、あなたは自分のプレゼンテーションに自分の熱意を込めることが出来る。
熱意は伝染するものだよ。

上記の17個が難しく感じるかもしれないけど、ちょっとしたことで自分の熱意をこめることができる、と。

確かに、話の内容がイマイチでも、「この人一人でもやり切りそう」「伝えたいってことはよ~くわかった!」ということで話が進むことはあります。

熱意は伝染する。
これって「その1」でも良かったぐらいの重要ポイントですよね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

どれもこれも目新しいことはなく、当たり前のこと。
でも、意識しないといつの間にか忘れてしまったり、慣れてしまっておろそかになっていたり。

そういった場合にも、今一度読み返すと効果的な18のTipsだと思います。

もしプレゼンに悩んだり、悩みすぎている方が身近にいれば、ぜひシェアしてあげてくださいね。

※元記事はこちらにあります。
英語が読める方は、こちらもチェックしてみてください。

18 Tips for Killer Presentations

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