著者:友松はじめ
Pocket
LINEで送る

12

ビジネス勉強会の読書会ファシリテーターの友松です。

数年前、通信販売の部署を立ち上げるために入ったある小さな会社。

世の中的段々と需要がなくなってきている商品を扱う会社で、このままじゃダメだ、何か新しいことをしないと!という危機感をそこの社長が持っていて、お世話になっている人からの紹介でもあり、自分がやってきたことが活かせそうだったということもあり、しばらくお世話になることにしました。

君にはやってほしいことがあるのだ!

そうそうに、ネットショップを作って、運営を始め、月100万円くらいを売り上げられるようになり、これからやっと広告費とか使って集客したり、ショッピングモールに出店したりできるなー。起動に乗るなー。うれしいなー。でも一人だからもっと大変になるなー。

でも、まッいいかー。
とか考えていると、社長から

社:「今の我々の業界は今後どんどん廃れていくのだ。だから新しいことに挑戦するのだ。」
社:「ネットショップは止めて別の新しいことに挑戦するぞ!」

ということになり、せっかく始めたネットショップもあえなく閉店。(T-T)

私:「私、通販やネットショップの販促活動しかできないんで、辞めますよ。」
と言うと、

社:「君にはやって欲しいことがまだまだあるのだ。」
と社長が言うので、残ることに。(汗)

実は、このネットショップを作って運営している間にも、健康食品のブランドを立ち上げ商品化もして広告戦略もやってたんですよね。この商品は薬草を使っ健康食品だったので、薬草に関する本もかなり読みました。この健康食品事業も、社長がやりたいことがあるからということで泣く泣く辞めることに。

そこから、あんな悪夢が始まるなんてこのときは想像もつかなかったんですが・・・。

社長はこれから何をするのかな?と思っていると・・・・。

屋上を緑化する??

社:「我が社は、温暖化を防止するためにビルの屋上を緑にするのだ!」

会社に出入りしているコンサルタントさんからこれからの有望な事業として屋上で植物を育てて緑化するという屋上緑化事業を提案されたのがキッカケ。

というわけで、ネットショップ事業から、屋上を緑化する事業をやるってことになり、全然畑違いだなと思いながら、社長に同行していろんな企業を見学して回りました。

なんでも、緑化のための土が特殊らしく、ワンルームの一室で蛍光灯で野菜も作れるという特殊な土だそうで、その野菜を作っている場所も見学して、なんだか未来がある仕事になりそうだなーと感じました。

ただ、専門知識もかなり必要になりそうだったので、それに関連する書籍も読み始め、だいぶ知識が付いて取引先とも共通言語で話しができるようになってきたころ・・・。

社:「緑化は時間がかかる。電気無しで永久に回り続けるモーターがあるらしいぞ。それを事業にするのだ。」

そんなモーターが実用化されてるなんて聞いたことないけどな。(汗)

確か中学生の頃読んでいた「ムー」っていう不思議系雑誌に掲載されていたヤツだよなたしか。(汗)
とは思いましたが、今度はその手の本を読むことに。

しかし、こういった類は、永久機関というジャンルで、オカルト的な扱いなので、まじめな本が見つからず、困りましたが、とにかく読めそうなものは読んでみることに。

××××がいいらしいぞ!

電気無しで回り続けるモーターってホントかな??と最後まで疑って、本を読むごとに疑いの念が強くなってきた頃・・・この頃も、必要書類を作ったり、提案書、企画書を作ったり、取引先を回ったりと走り回っていたんですが・・・。

社:「××××という飲料がいいらしいぞ!」

ということで、今度は××××を作っている会社を回ることに。
長野県や愛知県、宮崎県、あとどこにいったかな?とにかくいろんな企業さんを回りました。

そして、その××××を自社で開発するために専門家と契約し、その方のために書類作成からプレゼン資料、出張の同行からいろいろと奔走しました。

このときも××××についてまったく知識がなかったので、××××に関しての書籍を読み漁り理解を深める努力をしました。

××××は何かっていうのは、ちょっと言えませんが。(汗)
しかし、この飲料事業も、社長とコンサルタントさんが不仲となり(汗)、あえなく中止。

そして、また新たな商品へと社長の興味は移っていくのでした・・・(汗)

これ全部読書によって対応しました

この先は、すべて同じようなパターンで始まっては終わっていったので、いったいその後どんな事業をやったのかだけ列挙していきますね。(汗)

・化粧品事業
・携帯を使ったメルマガ配信サービス
・新型インフルエンザが猛威をふるったときにマスクと消毒液の取り扱い
・英語、中国語、韓国語の福岡市内の飲食店紹介サイト
・日本の食品を中国に輸出する事業
・中国から商品を輸入して販売する事業
・セミナー事業
・とある商品の輸入事業
・不良在庫の現金化業務
・何をするのかよく分からない子会社設立と閉鎖
・花屋開店

思い出せませんが、これ以外にもまだまだあったんですよ。

ここに紹介した事業に関して、すべて関連する書籍を読んで対応しました。

情報収集については、はじめてのジャンルであっても、情報の収集方法は知っているので(もちろんその収集方法は読書法です。)そんなに苦労はありませんでしたが、数ヶ月すると新しいことを始めては辞め、始めては辞めの繰り返しで、一つの事を深めることができないことが非常に辛かったですが・・・。

ただ、今、読書法を教える立場になったときに、当時のこの社長のことや、会社のことを思い返してみると、この状況は、読書技術を上げるためにとても役に立った出来事でした。

こんな短期間でこれだけの未分野のものにかかわれることなんて、読書法習得者としてそうそうありませんからね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加