著者:友松はじめ
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周辺視野(しゅうへんしや)について。

見ているようで見てない。
見てないようで見ている。
中心を見ているんだけど周りを意識して見ている。

周辺視野はそんな感じ。

絵を見るときのような目の使い方。
見るではなくて観る。

周辺視野って何に使うの?

周辺視野の目の動きって、そんなに難しいわけではなく、
例えば、山の頂上から周りの景色を見るとき、正面を見ながら左右の景色も意識すれば、自然に周辺視野の目の使い方になります。

この目の状態になったときは、目から脳に入ってくる情報量が多くなるといわれています。

例えば、朝の通勤のとき、すごい人ごみをぶつからずに歩きたい場合は、周辺視野の目の使い方に変えると、おもしろいことにぶつからずに歩けるルートが分かったりします。
これは、おそらく脳に入る情報量が多くなるからだと考えています。

朝、博多駅の構内を通ってクライアントさんのところに行くことが多かった時、よく周辺視野を使って歩いていました。
周辺視野を使うと、一度に数人の動きが何となく目に入ってきます。
それぞれ歩く速度が異なりますが、なんとなくここを通るとぶつからずにいけるな。ということが不思議に瞬時に分かります。

10年くらい前に行った講演で、講師と同じ動きをするというエクササイズを体験しました。
その時、講師の動きが予測できなくて、参加者全員ついていけませんでした。

しかし、目を周辺視野に変えると、おもしろいことに、しっかりと講師を凝視していたときよりも、講師を見ていないはずなのに、動きを追うことが出来たんです。

これはつまり、目で対象物を凝視して情報を得ようとするよりも、周辺視野の方が得られる情報量が多くなったということではないでしょうか。

講師の動きについていけたときは、こうも違うのかと驚きましたが・・・。

本への応用

この周辺視野って読書でも応用が可能です。
必要な情報をすばやく探すためには、一文字一文字丁寧に読んでいたら時間なんかいくらあっても足りません。

私たちが提唱するビジネス読書法である30分読書法は、本を読むというより本から必要な情報を探すという読み方をします。
この探す時に大事なのが「ゴール設定」です。

ゴールを決めないと、集中力を持って読み進めることが難しくなってきますし、なによりも本から本当に必要な情報を得ることも難しくなってきます。

本から情報を探しながら読みすすめるときに、ゴールを意識しながらこの周辺視野を使って必要な情報を探すと、開いたページになんとなく、ココが気になるという箇所が見つかったりします。

まとめ

少しテクニック的な話しになってしまいましたが、何となく日頃から周辺視野を意識して使ってみてはいかがでしょう?

普通に見ているときと、周辺視野にした時の体の感覚の違いなんかを意識してみるとおもしろいと思います。

もちろん、自転車や自動車の運転中は危ないからダメですよ。
こういったチョットした読書のテクニックなんかも講座でお教えしたりしていますので、機会があればぜひご参加くださいね。

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