著者:友松はじめ
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むだ死にしない技術

むだ死にしない技術 / 堀江貴文(著)

堀江氏の著書「99%の会社はいらない」の中で、堀江氏が予防医療普及委員会を立ち上げたという話が掲載されていたのを覚えていて、博多駅MARUZENの新刊コーナーでこの本を見かけました。堀江氏がどんな医療事業を行っているのか興味があったので読んでみようと思い購入しました。

■読む前の予想

予防医学の事が書かれています。医師ではない人、しかも堀江氏が教えてくれる医学の話に興味をそそられます。日本は予防よりも治療を重視した国だと、食用油を調べているときに知りました。
欧米化した食生活を送る日本よりも、アメリカの方が今は予防医療が発達していて成人病での死亡率が日本よりも低いことに驚かされました。病気になってから治療するよりも、病気にならないための予防に重点を置いた方が、五体満足で死ぬまである程度元気でいられるはず。
だって、どこも切ったり貼ったりしないんですから。
効率化を重視する著者が考える医療、どんな医療なんでしょうね。興味があります。

- 目次 -
はじめに ~僕がいま「医療」を変える理由~
序章 あなたは、むだ死にするかもしれない。(日本の医療の現状)
1章 むだ死にしたくなければ、ピロリ菌に気をつけろ。(胃がんとピロリ菌の話)
2章 むだ死にしたくなければ、リスクを恐れるな。(ほかの予防できるがんの話)
3章 むだ死にしたくなければ、「忙しい」を言い訳にするな。(予防と検診の話)
4章 むだ死にしたくなければ、歯医者に行け。(じつはやばい歯周病の話)
5章 むだ死にしたくなければ、QOLを意識しろ。(眼と予防の話)
終章 これからの生存戦略と医療(ホリエモンが注目する最新の医療とテクノロジー)

■気になるポイント3つ

・胃
・歯
・目

ピロリ菌がいる本人が胃がんを発症しなくても、子や孫に感染させてしまって、その人が胃がんになるという最悪のパターンもある。血を吐いたり、胃や十二指腸に穴が空いたりする消化器性潰瘍だってピロリ菌がおもな原因だ。胃がんだけではなくピロリ菌が原因で起こる行基をすべて予防できることも忘れてはならない。

ピロリ菌、名前はかわいいですけどね。胃癌の原因になる恐ろしい菌です。また「菌」なので人に感染します。これは驚きです。生活習慣病と思っていた胃癌が感染病だなんて。
ピロリ菌が胃にいるかどうかの検査をして、居たら除菌できるので安心しました。
ちなみに、そのほかにも、肝臓癌は肝炎ウイルス、子宮頸癌はヒトパピローマウイルスから。実は癌は、菌やウイルスからの感染が主だったんですね。
まずは検査からですね。癌になったら本人も家族もつらいですからね。

現在、日本人の8割が歯周病にかかっていて、もはや国民病だと言われている。にもかかわらず、治療する習慣がないばかりか、歯周病がどういう病気なのか知られていない。


CMでよく歯周病予防~とは聞きますが、それがどんな病気なのかよく知りません。
歯茎が下がってくる病気ですか?くらいしか・・・。

歯周病は治療しない限りずっと病み続ける


自然治癒は無いそうです。歯が全て抜け落ちるまで続く・・・(汗)
歯周病菌が体全体にまわると、糖尿病、心疾患、脳血管疾患という深刻な病気になる可能性も。
最低でも年2回の歯科医通院で歯石の除去をすること。以前、半年に1回は通院してくださいね。とかかりつけの歯科医でも言われました。このことだったのかと。

メガネやコンタクトをするよりも、進化した目の手術を施すことで視力も1.5近くになり、快適な生活が送れる。視力が回復することで仕事の効率も上がる。何年もコンタクトをするくらいなら、さっさと手術をするべきだ。と著者は書いています。そうかもしれないですね。最近老眼がでてきてメガネを作りましたがなかなか不便を感じてます。
視力回復の術式がいろいろあるのを知れたので良しとします。(お金もかかりますが、目に手術・・・ちょっとコワイ。)

■まとめ

150ページくらいなのですぐ読み終えられます。
薄い本ですが、最新の予防医学の状況を知ることができる良著です。
病気になったらお医者様へ行く。大きな病院に行って、いろんな科をまわって検査をしてもらい、重篤な場合は手術をする。これが癌だったら転移の可能性もあるので、数年は月一回の検診、再発したらまた手術。抗がん剤投与、放射線治療・・・。
日本は医療制度が充実しているからと言って、それで安心なんでしょうかね?命をつなげられたからといって、真の意味で幸せなんでしょうかね?
病気を発症する原因、これが分かっていて予防ができるなら、それが一番幸せなんじゃないでしょうかね?

日本の癌は、菌やウイルスにより発症する場合が多い。というのが驚きです。
癌は生活習慣病の一つ。と昔から言われていましたが生活習慣を整えたところで、菌やウイルスなら防ぎ方は違ってきますよね?

本書で紹介されている、ピロリ菌の除菌、口腔内のケア、目に関する治療。
お金があまりかからないものもありますし、ピロリ菌や歯に関しては今すぐにでも行動できる人は多いのではないでしょうか。
本書を読んだから知れた情報。この本を読まなかったらこれから先、知りえなかったかもしれません。
知ると知らないとでは命に係わりますね。ほんと現代は情報を持っている人間が優位に立つ時代だ。と思いました。

本書を読了して思います。
病気を抱えずに長生きすることが一番幸せなのではないでしょうか。
とりあえず、ピロリ菌の検査と、そろそろ歯科医に行きます。

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