既に何百冊も読んでいるような読書家の方もいらっしゃるかもしれませんが、ビジネス書に苦手意識を持っていたり、難しいと感じる方も多いと思います。

実は、ビジネス書には適した「読む順番」があります。
どういった本をどういった順番で読むのか、がポイント。

まず、新しいジャンルや、何かについて詳しくなりたい、スキルアップしたいという場合、該当のジャンルのマンガビジネス書を手に取りましょう。

例えば、自己啓発であれば、「マンガで学ぶ7つの習慣」。
7つの習慣も名著ですが、分厚い本にしり込みしてしまう方もいらっしゃると思います。
その場合はまずマンガから。

マンガを読んで、なんとなく概要がつかめたら、次は入門書となるような本を選びましょう。

自己啓発ならば、「夢をかなえるゾウ」などは最高ですね。
「自分の小さな『箱』から脱出する方法」などもオススメです。

入門書を、できれば数冊読んだら、やっと専門書やハードカバーに移っていきましょう。
おそらく、読みやすさが全然違うはずです。
思ったよりも全然楽に読み進められることに驚く方も多いのですが、この順番で読むと、専門書がスラスラ読めます。

このように、

●マンガ→入門書→専門書
●マンガ→ソフトカバー→ハードカバー

という順番で読むことによって、段階的に本になれていきます。
概要から詳細へ。

難しい本を読むことが大切なのではありません。
本から役立つ情報をインプットし、実践し、より良い結果を手に入れることが大切なのです。

脳の専門家として有名な東京大学の池谷裕二教授も、

””早く勉強の成果を出そうと最初から高度なところに挑戦する人がいますが、あれは逆効果です。脳科学者がサルに複雑な行動を学習させるとき、すべてを一度に教えることはありません。「届かない位置にあるエサを長い棒を使って取る」という行動を覚えさせる場合は、まず「棒を使えばエサが取れる」ことを学習させてから、「短い棒より長い棒の方が届きやすい」ことを教えます。基礎から徐々に難易度をあげていく方法は、一度に複雑なことを覚えるより最終的に早く多くのことを習得できることがわかっています””

と言っています。

一足飛びで難しい本を読んだところで、あまりいいことはないでしょう。
それよりも、段階的に、自分の中に知識が増えていく感覚を楽しみながら、成長している実感を持ちながら、まずはマンガ・入門書に触れていくことをオススメします。