著者:岸本健太郎
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ビジネス書って、普通に読むとなかなか頭に入ってこなかったりしますよね。
何が書いてあるかよくわからず、知らない間にウトウトしてしまう。
そんな経験をお持ちの方も多いと思います。

そんな方にオススメなのが、ずばり「音読」。

実は音読は、脳にナイスな影響を与えることができる優れもの。
効果は抜群です。

読書法の本などでも、音読に触れられることというのは多くありませんが、かなり効果的です。

今回は、そんな音読の効果について、考えてみたいと思います。

音読は記憶力や思考力・創造力を鍛える

音読をしているとき、脳の「前頭葉」という部分が活発に活動します。
特に前頭葉の中でも前頭前野が活性化するといわれています。

この部分は、思考力や創造力をつかさどる部分。
コミュニケーション力などもそうですね。

こういった、私たちにとって非常に有効な脳の機能・スキルをアップさせることができるのが音読。

”小学生を対象にして音読を2分間させた後、記憶力や空間認知力を見るテストでは、音読をしなかった場合に比べると20~30%も記憶力や空間認知力が増加したという実験もあるそうです。”
引用元:脳の入出力という視点で音読と黙読を考える – るいネット

このような実験結果もあるそうです。
他にも、興味があればたくさんありますので、調べてみてください。

よく比較されるのがテレビですが、基本的にテレビを見ているときというのは、「ただ見てるだけ・聞いてるだけ」という状態になりやすく、脳の色々な箇所が活発に動くわけではないのです。

テレビが必ずしもダメ、ということではありませんが、音読の方が、より脳にとって能動的で、活性化に効果的な行為だということですね。

音読は本の内容の記憶力をアップする

音読をしているときというのは、視覚・聴覚・体感覚をすべて使います。

本を読んでいるわけですから、視覚を使う。

自分の音読の声を耳から聞くので、聴覚を使う。

本を手に取ったり、口を動かしたり、ページをめくったりと、体感覚を使う。

脳への刺激の数が多ければ、記憶への定着もしやすくなります。

私は紙の本をオススメしていますが、これも、本に対する関連付けが多いことが一つ。

手触り、におい、音、重さ、色、その他いろいろな情報が脳にインプットされ、読んでいる本と関連付けされます。

こうすることで、記憶にも残りやすく、情報を引き出すときにも楽なんですね。
本棚を眺めるだけでアイデアが思い浮かぶ、なんてことも、この関連付けが多いために起こることが多いと感じます。

音読は文章力や表現力をアップする

おそらく、共感していただける方も多いと思いますが、文章を書いたり、人と話したりの際に、語彙力が豊富になったな、表現が多彩になったな、と感じられることがあります。

音読も話した言葉が耳から入る、という、ある意味会話です。
本との対話とも言えるかもしれませんね。

実際の人との会話でも同じことが起こることがありますが、本はどんな著者とも対話できることが大きなメリット。

普段会えないような人、歴史上の偉人、特殊な経験をした人・・・
その人たちと対話し、その本の表現やエッセンスを疑似体験することができます。

よく「本を読む人は感受性が豊か」のようなことを言われることがありますが、音読はそれを助けてくれる一つの方法、ということですね。
ただの字から色々想像することになるためだと思います。

まとめ

いかがでしょうか、音読。

音読は言葉の意味が頭に入ってきやすく、基本的に誰にでもオススメできます。
読むより早いという人もいるぐらい。
読む

ただし、一つだけ注意点があります。
それは、人前で音読してると、変な人だと思われること。

なので、おひとりの時にでもぜひ、試してみてくださいね。

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