著者:友松はじめ
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人生が変わる最高の教科書「論語」 / 小宮一慶(著)

自宅で家族が読んでいたマンガの論語を読んで、論語っていいな。と思うようになり、機会があれば読みたいと思っていました。そうしましたところ、近くの書店に経営コンサルタントの小宮先生が書いた論語の本を見つけました。

■読む前の予想

いきなり論語の論語は、いつかは読みたいと思っても、今すぐの候補には上がりませんでしたが、小宮先生が書いた論語の本であれば、分かりやすく論語の良さを知ることができるのでは?それってかなりオトクではないか?と考えて購入。

- 目次 –

第1章 自分を磨く

第2章 人間関係を整える

第3章 結果を出す

第4章 逆境の自分と向き合う

第5章 世のため、人のために生きることが自分のためになる

■気になるポイント

・自分を磨く
・人間関係を整える
・結果を出す
・逆境の自分と向き合う
・世のため、人のために生きることが自分のためになる

このポイントは目次のまんまですが、論語というのはここが学ぶべきポイントなんだろうと直感ですが思いました。

自分を磨く

吾嘗て終日食らわず、終夜寝ねず、以て思う、益なし。学ぶに如かざるなり。


一晩中自分の頭で考えたけど、無駄でした。学ぶことが最強だね。という意味だそう。

「自分の頭でよく考えなさい」と言われます。
しかし、人生における原理原則を踏まえることなく、独りよがりの間違った考え方や信念で判断をするのは逆効果です。かえってまわりの迷惑になります。

これは私もビジネス書を読むようになってわかりましたが、いくら考えても、今の自分の枠を超えることはできないんですよね。だって、考えても、考えるベースが今の自分なんだから。
新しいことを学ぶ、未知の知識を取り入れることで、今までの自分の経験や知識から新しいものが生まれます。

人間関係を整える

己に如かざる者を友とする無かれ


自分より劣っている人を友達にするな。という意味だそうです。

なんか、意味わかりますよね。でも、相手からしたら自分は劣っているわけですから、相手がこの論語の言葉を知っていたら友達になってもらえないんじゃないの?とあげあしとりなことを考えてしまうわけですけど、友達になってくれたんだから、相手に見合う以上の人物になろう。がんばろう。と思って相手に学んで成長すればいいんじゃないかと思ったわけです。

じゃあ、自分より劣ってる人が友達になってください。と言ってきたら、断るのか?ですけど、私が思うに、まずは向上心がある人は、能力として劣っていたとしても、すでに人として劣っていないのでは?と思います。

結果を出す

君子は器ならず
かたよらない、こだわらない、とらわれない

君子は器の大きさじゃなくて、どんな器でも形を変えられる人のこと言うのだそうです。
どんなことでも、かたよらないし、こだわらないし、とらわれたりしない柔軟な思考を持つようになりたいと思いますね。こんなフレーズを読んでしまうと。
読書も、かたよらない、こだわらない、とらわれない思考を作る手段だと信じたいです。

逆境の自分と向き合う

君子は諸れを己に求め、小人は諸れを人に求む。


うまくいかないことは、自分のせいで起こっているんですよ。という意味だそうです。
やっぱり、人のせいにしていては、いい結果なんて出せないんですよ。

世のため、人のために生きることが自分のためになる

利に放りて行えば、怨み多し


自分だけが得することだけ考えているうちは、一流にはなれませんよ。という意味だそうです。
会社にも一人や二人は居ますよね。
ギブ&ギブの精神ってことなのだろうか?と思ったり。

「金の切れ目が縁の切れ目」とばかりに、自分の利益ばかり追い求めていると、どんどんまわりからお客さまや従業員が離れていき、結果としてお金も集まってこなくなってしまいます。

幸い、今のところ私の周りにはこんな人は居ませんが、居たら、ご遠慮願いたいものです。
いつ、なんどき、利用されるか分かりません。
私も儲かり始めて、自分の利益ばかりを追う人間にならないとも限りませんから、これは反面教師としておきたいと思います。はい。

■まとめ

なぜ論語を読んだほうがいいのか?

「人が成功するためには考え方×能力×熱意のかけ算で考える必要がある」

能力と熱意にはマイナスの存在はあり得ないけれど、考え方にはプラスの考え方とマイナスの考え方が存在します。かけ算はマイナスがあったら、いくら掛けてもマイナスです。
この考え方をプラスに変えてくれるのが「論語」だと、冒頭のまえがきで教えてくれています。

2500年もの歳月が経った今でも、『論語』が数多くの人に読み継がれているのは、そこに記されている「考え方」が、自分を高め人生を豊かに生きるために必要な本質を突いているからです。長い年月、風雪に耐えて生き抜いた言葉には、どんな時代でも通用する原理原則が含まれています。

論語を読んで人生の原理原則を知ること。
つまり、原理原則とは、正しい考え方のこと。
人として、正しい考え方を学ぶことが、論語を読んだ方がいい理由であることを学びました。

まえがきだけで、論語への疑問が解けてしまった今回の書評でした。(汗)
と言って、本書は手元に置いて反芻しますが、「論語」を読むのは、まだまだ、先のことになりそうです。
小宮先生の解説が私には刺さります。
本当は原文を自分で読んで理解しなければいけないんだと思うんですけども・・・。

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人生が変わる最高の教科書 論語
人生が変わる最高の教科書 論語

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