著者:岸本健太郎
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今回は浜口隆則さんと村尾隆介さんの著書「マイクレド」で紹介されているクレド作りについて触れたいと思います。

私もクレドコンサルタントとして、クレド6ステップ導入プログラムを作成する際、クライアントのクレド(信条、信じて疑わない事)をいかに引き出して文章にするか、頭を抱えた時もありました。

クレドは結局のところ、言葉です。

つまり、クライアントのクレドを引き出すには、言葉、質問を投げかけるほかない。と、言う考えにいたりました。

私が至った考えは、この本の中にも書かれており、シンパシーを感じました。

クレド作成の際の質問

「マイクレド」には、こんな質問が書かれています。

●あなたの大切な言葉はなんですか?
●大好きな言葉は?
●いつも自身に言っている言葉はなんですか?
●人、世間からどう見られ、どう評価されたいですか?
などなど。

これらの言葉、質問は、私が企業向けに考えた質問と全く同じです。

私が、クレド作成の際、経営者の方に投げかける質問の1つに面白い言葉があります。

「今から、あなたはTVの取材を受けます。1分間以内であなたの会社の紹介をしてください。1分間であなたが世間にあなたの会社は、こういう会社ですよ。とアピールしてください。」

この質問で、会社の大切にしている事、経営者の大切にしていること、経営者がいつもどんな言葉を使い、世間からどう評価されたいか、どういった会社として存続、成長していきたいかが分かります。

是非、経営者の方は、書き出して文章にしてもいいですし、頭の中でイメージしてみてください。

そしてまた、一つ気づくのではないでしょうか?

クレドとは、具体的に紙に書いたりしていないだけで、実は誰もが持っていること。
大切にしなければならないと気づいてはいるけれども、それができていないこと、など。

リッツ初代社長ホルスト・シュルツ氏に「リッツ・カールトン成功の秘密は?」と質問すると、必ず「クレドだ、これしかない。」と言う返答が帰ってくるそうです。
私もリッツ大阪開業の際、実際にこの言葉を直に聞きました。

そして、クレドをクレドカードにして持ち歩き、毎日、少しずつ読み上げディスカッションするリッツのスタイルとは、リッツの信条、リッツの信じて疑わない事に対してブレない様にするためであり、大切にするためです。

つまり、クレドをつくり携帯し毎日コミットする行動は、著書の中で二人の著者が伝えている事と同じで、大切な事を大切にする。と言う基本的で、当たり前なことなのです。

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