著者:清水健一郎
Pocket
LINEで送る

クレドは、本当に会社・個人の成功や幸せに貢献できるもの。
だからこそ、私は導入を勧めてきています。

しかし、誤解もまだまだ多いように思います。
クレド導入に置いて本当に大切なことが外れているのです。

大切なこと。それは、「大切なのはクレドを作る事よりも、クレドを実践、行動に移し続ける。」という事です。

クレドは、「リッツやジョンソン・エンド・ジョンソンが使っている行動指針のようなもの」というイメージがどうしても先行しがち。

間違ったイメージのまま、導入だけに意識を向けてしまうと、「なぜクレドを導入するのか」「クレドを導入することで何を目指すのか」が抜け落ちているケースもあるため、これでは全く意味を成しません。
それどころか、逆効果にすらなりうるものです。

実践なくしてクレドの価値なし

実践が前提とならなければ、まったくの無価値です。

リッツで言うと、具体的なサービスや社内のコミュニケーションなどに活かすためにクレドがあるわけですよね。

全ての根幹には、「なぜクレドが必要なのか」ということを考え抜いた方々がいたわけです。
そしてそれを、実際にリッツというブランドの中で育てていくために、様々な仕組みとともに導入してきました。

クレドの効果だけを見るのではなく、あなたの会社が、あるいはあなた個人がどうなりたいのか。

その視点が必要です。

自分ミーティングという考え方

何度かご紹介した「マイクレド」の中に、面白い考え方が書いてありました。

それは「自分ミーティング」なるもの。

少し時間のあいた際、例えば電車に乗った際などにクレドを読み、クレドに沿った行動がとれているか自分に問いかける時間をつくる。
そのために財布に入れられるサイズのカードを作り持ち歩く習慣をつける。

シンプルですが、振り返りは非常に大切です。
それを「自分ミーティング」という言葉で表しています。

自問自答していくと、必ず、「あ、これはできてなかったな」「もう少しこうすれば、よりクレドに沿った行動になるな」ということが出てくるでしょう。
あとは、それを実践し、改善していく。

それだけで、何も指針のない中仕事をする場合とでは、それはもう多大な差となって出てくるでしょう。

そしてまた、このクレドの活用の仕方、クレドをカードにする意味は、全くリッツと同じです。
リッツは、一人ではなくとも組織としてこれを行うような様々な仕組みを導入しているからこそ、あれだけの強固な組織になる、ということですね。

「マイクレド」の著者 浜口隆則氏 村尾隆介氏が最後に私も大好きな言葉を紹介されており嬉しくなりました。

すべての知識は、行動に移されるべき
- アルベルト・アインシュタイン

クレドも当然ながら、この言葉の中にあるものなのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加