著者:友松はじめ
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死ぬくらいなら会社を辞めればができない理由

今回はタイトルが物騒で、よく話題にもなる、ブラック企業にお勤めのサラリーマン、OLに向けて書かれた本、「死ぬくらいなら会社を辞めれば」ができない理由という本を読みました。
別に今私がそんな状況というわけじゃないのですが、ブラック企業、過労死等よく話題に上ることもあり、書店でも平置きされて売れているようでしたので読んでみることに。

またタイトルにも惹きつけられました。
タイトルのどこかというと、「が、できない理由」の部分です。

死ぬくらいなら会社を辞めれば?って、もしそんな人がいたら言いますよね?
私も以前に言った覚えがあります。
でも、そんな簡単なことが出来ないくらい追いつめられているんでしょうね、辞めれば?と周りに言われ続けたにもかかわらず、結局辞めずに死んでしまったということが多いのかもしれません。

かわいいイラストが事の深刻さを、もっともっと深めているような感じがして、本当に読むか?と思いましたが読みました。

■本書をオススメする人

著者が、この本を読んでほしいと思っているは、

自分を犠牲にして
本当の限界まで
気がつくことなく
がんばってしまう人
 
限界に気がついても
まだ、「辞められない理由」を
優先させてしまう人

そういう人たちにも
この本を読んで
いただければと思います

まだ、自分を客観的に見れる人は、まだ自分でなんとか環境を変える行動が出来る人だそうです。
この本を手に取れる人は、大丈夫しゃないけど、大丈夫な環境に自分を変えることができる人なので、ぜひ、読んで、自分の状況が、自分の努力が足りないとか、実力が無いからだとか、迷惑をかけているからだとか、そんなことを考えないようにしてほしいと思います。

■私も1回だけ考えたことがある

そうです。
私も以前勤務していた会社で、1回だけ考えたことがります。
ビルの6階に事務所があり、どの窓も据え付けで開けられない、もしくは少しだけしか窓が開けられない仕様だったのですが、会議室の窓だけは、小さいながらも大人一人は十分抜け出れる大きさでした。

会議が終わった後、誰もいない会議室に1人残って、その窓に顔を出して下をしばらく眺めていて、はっとしたことがありました。

そういえば、あの時の勤務時間は、
毎日22時過ぎ
金曜日は、休日出勤したくなかったので1時とか2時とかまで仕事してました。
それでも結果が出ない時は、私の努力が足りないと思ってさらにがんばってましたね。そういえば。

■その仕事はがんばれる仕事か?がんばれない仕事か?

私、サラリーマン時代よりも今の方が仕事をしています。それでもストレスはありません。
サラリーマン時代の仕事は、辛いことが多かった気がします。

がんばり続けてうまくいく人と、プツンと切れてしまう人には、どのような差があるかを考えてみましょう。
その差は、
① 「がんばっていることが自分自身で決めたことかどうか」
② 「がんばったことの成果がわかりやすいか」
というのが重要な要素になります。

仕方なくやらされている仕事か、自分自身のためにもなる仕事かというところでしょうか。

たとえば、漫画家さんの中には、たくさんの〆切を抱えハードスケジュールであっても、非常に多くの作品を生み出す人がいます。漫画家さんは会社員ではないので残業時間という概念はありませんが、休む暇もないくらい働いている人がたくさんいます。
しかし、このような人たちの多くがイキイキとしています。

つづきます。

漫画を描くという仕事が、自分で決めたこと(①)だからです。そしてがんばって漫画を描いた結果、単行本の売上や読者の声という形で、成果がわかりやすく感じられる(②)からです。

①も②も当てはまらないのは精神的にも満たされないので、かなりのストレスが溜まりますね。
わたしだったら耐えられませんが、耐えている人がこの日本にはたくさんいるんですよね。

■会社を辞めないことも、辞めることも自分で決めるんだけれども

会社を辞めればと簡単に言うけれど、辞めた後の生活をどうするの?
家族への説明は?
他人事だと思って簡単に言うなよな。
と思うかもしれません。
実際、本書でも、辞めた後に必ず物事が好転するとは限らないと言っています。

しかし、勇気を持って辞めた人で、辞める前より悪くなった人はほとんどいないとも書かれていました。
このままいったら死ぬと思えるのなら、まず自分を守ることを優先してほしいと本書を読んで(いや、読む前から)思います。

心療内科を訪ねるという方法も有だと書かれています。
(監修は、精神科医のゆうきゆう氏ですし。)
心療内科を受診するのは勇気がいりますよね。でも受信してみて現在の自分の状況を客観的に診察してもらって、アドバイスをしてもらうのも良い解決策といえるかもしれません。

■まとめ

少しでも仕事をしていて、死にたいと思ったことがある人、
また働くのが辛そうな友人・家族にオススメしてもいい本です。
本を読むのもつらい時かもしれませんが、ほとんどマンガですし、また、汐街コナさん自身が経験してきたものをマンガにしていることもあり、共感できる部分が多くあるはずです。

がんばれよ。
辛抱しろよ。
3年は我慢しろよ。
心療内科行ってみろよ。
会社辞めろよ。

良かれと思ってアドバイスしてくれる友人・家族はいると思います。
しかし、近しい人間だからこそ、言われたくない、言うことを聞きたくないということもあるかもしれません。
そんな時には、この本をそっと手渡してあげてもよいのではないでしょうか。

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