著者:友松はじめ
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仕事の一流、二流、三流

一流とか二流、それから三流と聞きますが、仕事のやり方の指針になりそうだったので手にとってみて、パラパラしてみたら・・・

すごく、読みやすい!

ということで買ってしまいました。
JR博多シティ/アミュプラザのMARUZENです。

■読む前の予想

どう読みやすいかというと、

三流はこうで、二流はこうだよね?
じゃあさ、どんなことやったら一流だと思う?
と、クイズみたいに、読みたいという燃料を読者に投下して、読ませたい内容まで読ませる。
そして、答えは最後に掲載して、

「あー、そうなんだー」

ということで、すごく腑に落ちる。
各章がそれぞれで完結しているので、目次を見て、気になるところから読むことができます。

一流を読者に教えるんだから、
著者が一流じゃないと、納得しないよ?
と著者プロフィールを読むと、すばらしい経歴の方でした。

- 目次 -
はじめに

Chapter 1 一流の「心得・考え方」とは?

自分をどう律するか
三流は、場当たり的に過ごし、
二流は、成功パターンを持ち、   
一流は、何をする?

会社をどう見ているか
三流は、会社が何をしてくれるかを気にし、
二流は、会社のために何ができるか考え、   
一流は、どう考える?

人前に出た時の緊張感
三流は、どんな場面でも緊張し、
二流は、マニュアルから外れた途端に緊張し、   
一流は、どうする?

研修に対して
三流は、面倒だと感じ、
二流は、期待されていると感じ、   
一流は、どう考える?

不本意な仕事を任せられたら
三流は、しぶしぶやり、
二流は、ハキハキ受けて期待に応え、   
一流は、どうする?

名刺交換後の整理
三流は、整理せず、
二流は、分類し、   
一流は、どうする?

できる人という印象作り
三流は、周りを卑下して自分を上げようとし、
二流は、評価者に自分の働きをアピールし、   
一流は、どうする?

白バイに反則切符を切られたら
三流は、白バイ隊員に食ってかかり、
二流は、ついてないな……と落ち込み、   
一流は、どうする?

Chapter 2 一流の「ビジネスセンス」とは?

セミナーの受講姿勢
三流は、メモをとり、
二流は、ノートをとり、   
一流は、どうする?

顧客の間違いに気づいたら
三流は、顧客の間違いを指摘し、
二流は、顧客に正しいことをお伝えし、   
一流は、さらに何を紹介する?

商売の極意
三流は、どの顧客もリピーターにできず、
二流は、権力者を見極めて顧客に、   
一流は、どうする?

仕入れ
三流は、高く買って安く売り、
二流は、高く買って高く売り、   
一流は、何をする?

他社の研究
三流は、雰囲気を見て、
二流は、商品を見て、   
一流は、どうする?

高価格のサービス
三流は、値段で決まると思い、
二流は、ブランド価値で決まると思い、   
一流は、どう考える?

ホテル客室を使ったら
三流は、使わない備品はもったいないと考え、
二流は、使わなければ掃除が楽になると考え、   
一流は、どう考える?

Chapter 3 一流の「仕事の進め方」とは?

仕事の進め方
三流は、仕事を溜め、
二流は、全ての仕事をまわし、   
一流は、どうする?

ルーティンワーク
三流は、何も考えずにやり、
二流は、効率化して速くやり、   
一流は、どうする?

会議の段取り
三流は、味つけ中心、
二流は、さばき中心、   
一流は、何をする?

メールの処理の仕方
三流は、来た球を順に打ち返すも滞り、
二流は、球をすべて打ち返し手元に残さず、   
一流は、どうする?

メールの送り方
三流は、伝わらないメールを書き、
二流は、中見にこだわり、    
一流は、どうする?

マルチタスクのまわし方
三流は、同時進行できず、
二流は、重要だと思うひとつに全力投球し、   
一流は、どうする?

Chapter 4 一流の「目標・計画実行力」とは?

目標の設定方法
三流は、「足し算」で考え、
二流は、「引き算」で考え、   
一流は、何で考える?

PDCAのまわし方
三流は、Pから、
二流は、Dから、   
一流は、何から?

朝イチの行動
三流は、メールチェックから、
二流は、企画書作りから、   
一流は、何をする?

スケジュールの管理
三流は、日付を確認し、
二流は、優先度を確認し、   
一流は、どうする?

ムリな仕事を依頼された時
三流は、承諾し、
二流は、交渉し、   
一流は、どうする?

プロジェクトの力配分
三流は、5合目までに力を入れ、
二流は、8合目までに力を入れ、   
一流は、どうする?

クレームが発生したら
三流は、現実逃避から、
二流は、事実報告から、   
一流は、どうする?

Chapter 5 一流の「企画立案・提案・稟議」とは?

お金の使い方
三流は、お金を消費させ、
二流は、お金を節約させ、   
一流は、どうする?

企画書の枚数
三流は、厚みがあればいいと考え、
二流は、重要な数ページに力を入れ、    
一流は、どうする?

企画書の提出
三流は、秒殺される企画書を出し、
二流は、完璧な企画書作成に身を削り、    
一流は、どうする?

結論のまとめ方
三流は、結論が大量、
二流は、結論を3つにまとめ、   
一流は、どうする?

社内稟議を早く通すには
三流は、成功だけをイメージし、
二流は、失敗しない理由も考え、   
一流は、どうする?

社外の決裁
三流は、会社に持ち帰りますと言い、
二流は、即相談して翌日契約し、   
一流は、どうする?

Chapter 6 一流の「コミュニケーション」とは?

相手の名前
三流は、覚えられなくても仕方ないと考え、
二流は、覚えるように工夫をし、     
一流は、どうする?

伝える方法
三流は、伝えたことに満足し、
二流は、伝わったことに満足し、   
一流は、どうする?

上長への報連相
三流は、上長から要求されて動き、
二流は、逐一伝達し、      
一流は、どうする?

マニュアル外の要望を受けたら
三流は、ルールを盾に断り、
二流は、特別対応し、   
一流は、どうする?

2人の先輩から違うアドバイス
三流は、混乱してフリーズしてしまい、
二流は、どちらかのアドバイスに従い、   
一流は、どうする?

後輩に協力してもらう工夫
三流は、プレッシャーを与え、
二流は、インセンティブを与え、   
一流は、どうする?

忙しい相手に仕事の依頼
三流は、やってくださいと強制し、
二流は、やってほしいとへりくだり、   
一流は、どうする?

仕事を共にした人との関係作り
三流は、終わった瞬間に忘れられ、
二流は、共に達成感を味わい、   
一流は、どうする?

おわりに

■気になるポイント3つ

今回はあまりにも読みやすいため、特に無いんですが、あえて上げるとすると
・自分が三流であることがわかる
・自分が二流であることがわかる
・自分が一流なこともしてるんだな。ということがわかる

読んでいて気になったのはそんなところでしょうか。
仕事のやりたかのクイズを受けているような感覚で読みながら、

あちゃー、自分、三流なのかー・・・。
えッ?これって、一流的な感じだと思ってたけど、まだまだやん?
おぉ!やった!自分のやってること、正しかったんやん!一流やん。ここだけだけど。

と、直すべきと伸ばすべき、行動・思考のポイントが楽しく理解できます。
一流の仕事の方法が学べる高度な内容なはずなのに、気軽に楽しむように読める、ちょっと珍しい本だなと感じました。

■まとめ

いつも近くに置いて、迷ったときにすぐ見れるようにしたらいい本だと思いました。
著者には悪いのですが、ビジネス書は最初から最後まで読まなくてもいいものです。
この本は、それが分かっていて構成されているように思います。

著者お二人の、実績や経験や考え方を、興味を持って読ませ、理解しやすい内容にしている編集力にも、本の内容に関係ないけど、興味をそそられます。
今までどおりの、一流のビジネスマンから仕事のやり方を学ぶ的な本だったら、読んだかな。
もちろん、内容も興味を持って読めたんですが、こういう本の構成っていいなー。

これって、書評じゃないよね。(汗)

仕事の一流、二流、三流 (アスカビジネス)
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